夫の浮気の証拠集めのために始めたマッチングアプリで出会ったパイロットと再婚
超高収入のデイトレーダーと結婚したものの、浮気三昧だわ、「子どもは今はいらない」と堕胎させられるわと、すぐに「結婚に失敗した」と気づいたエリカさん。
▶︎元レースクイーン、現在モデルの女性がパイロットとアラフォー再婚するまで
しかし「離婚するなら婚姻期間が長い方が慰謝料が多くなるらしい」という周囲の人のアドバイスから、とりあえず浮気の証拠集めをコツコツとスタート。
エリカさん:と言っても、うちに郵送されてくるカードの請求書に普通のラブホテルの宿泊料が書いてあるし、女性と会っているときは携帯の電源切ってたり、やることが雑でバレバレ。言い訳が「電波が入らなかったんだよね」って、いまどき都内で携帯の電波がまったく届かないってあります(笑)?
夫のスマホを見ると、多数のマッチングアプリに登録していたので、さらに証拠を掴むためにエリカさんも登録。そこで出会ったのが、現在のパイロットの夫Bさんでした。
さかい:エリカさんもマッチングアプリで浮気したってことですか?
エリカさん:いえ、そのときはアポは取らず、メッセージをやりとりしていただけなんです。私が浮気しちゃったら、慰謝料がもらえなくなるので。
結局、最初は離婚を渋っていた夫が途中から、早く離婚した方が慰謝料が安く済むことに気づいたらしく、向こうから離婚をせっついてきて、離婚成立。
そのあとすぐにBさんと付き合うことになるのですが、それにしても。
マッチングアプリでパイロットと結婚、なんて話、本当にあるんですね!
エリカさん:そうなんですよ。プロフィールには職業パイロットって書いてあって。実は私、昔パイロットになりたかったぐらい、本気で飛行機オタクなんです。だけどパイロットって女性は勤務時間が短かいと書いてあったり、あと、私は視力が悪いのと鼻が曲がっているので基準を満たしていなくて断念したんですが。
鼻… !? そんな先行基準もあるのですね。
エリカさん:そうなんです。で、パイロットって聞いたら、普通はエアラインのパイロットだと思うじゃないですか。だけど彼はそうじゃなくて、フリーランスの飛行機乗りだったんですよね。競技とかに出るような。だからパイロットと聞いてイメージするようなお金持ちではないんですよ。競技で賞金をもらっても、また次の大会に出るために何百万も払うような世界ですから。
知らざれる、パイロットの世界。
実際に会ってみると、地味な感じで女性慣れもしていなくて、話もうまくない。だけど元夫と真逆な、そんなところが安心できて惹かれたそう。
お付き合いしてすぐに妊娠がわかり結婚することになったのですが、当時ちょうど女性が離婚してから再婚できるまでの期間が法改正によって離婚後100日に変わり、その期間終了後すぐに籍を入れました。出産があと数週間早かったら、父親は元夫になっていたそうです。めっちゃギリギリセーフ!
さて、そんなエリカさんですが、現在は子煩悩で穏やかな夫に愛され幸せな再婚生活を送っているそうで。気になるのは、玉石混合のマッチングアプリでの出会いから、どうやっていい男を探し当てるかと、プロ彼女ならではの「ハイスペ男性の攻略法」。それについては次回たっぷりとお話ししたいと思います!
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。