(取材データ)
寿明さん(仮名)、44歳。自営業。ハンサムでモテるが、女運悪し。29歳で結婚した同級生の浮気が原因で離婚し、その後付き合った女性はDVで暴力を振るわれるなど散々な目に遭う。店の常連だった、子供がいいる既婚女性と恋仲になり、再婚。連れ子ふたりと実子ひとりを育てる3児のパパ。
幼なじみと結婚したら浮気されまくって離婚へ
今回取材した寿明さんは、ふたりの子を持つ女性と不倫して略奪婚したバツイチ男性。
今までに連れ子がいて再婚した女性の取材は何度かありましたが、逆パターンの「連れ子がいる女性と再婚したバツイチ男性」の取材は初めて。自分の子ではない子供たちをひっくるめて受け入れてくれる男性側の心理ってどんなものなのか、興味がありますよね?
甘いマスクでいかにもモテそうな彼ですが、聞いてみるとこれまでの女運はかなり悪かった。まず、最初の結婚は奥さんが性的に奔放な方。
寿明さん:幼稚園から知ってる同じ学校の同級生グループのひとりと、社会人になってから付き合うようになって。昔から家族ぐるみの交際がある相手だったから、5年くらい交際して29歳になったとき、なんとなく流れで結婚しました。
だけど実は結婚前に一度、彼女の浮気現場に遭遇してしまったことがあったとか。
寿明さん:彼女の両親が旅行に行くからって、僕に鍵を渡して直接犬の散歩を頼んできたんです。それで彼女の実家に行ったら、彼女が僕も知ってる同級生の男性とコトの真っ最中でした。
さかい:ええ〜〜〜。それなのに結婚したんですか?
寿明さん:そのときはさすがに「一度別れよう」ってなったんですが、家族同士が仲がいいから、今更結婚をやめられるような空気じゃなかった。彼女も「もう浮気はしない」っていうから、それを信じようと思ったし。あと、彼女は結婚したら縁の下の力持ち的に支えてくれそうなところがあったんで、それもありますね。
ふむふむ。今まで取材した方たちで「適齢期だからなんとなく目の前の相手と結婚した」って、結構バツイチの共通項だったりするんですよね。いろんなカップルが居るとは思うけれど、やっぱりすごく好きだという情熱とか、「この人と絶対に幸せになる」という強い決意がないと、結婚生活を続けるのは難しいということなのでしょうか。
一度目の浮気を許したら二度目も…
そうやって結婚したものの、結局、結婚後すぐにまた彼女の浮気が発覚。
寿明さん:その頃僕は、会社を辞めて兄貴の店を継いでバーを開いたんです。そこによく来ていて仲良くなったバツイチ子持ちの男性が、「僕もバーをやりたいんで修行させてください」っていうから、うちで雇って良くしてあげてた。そしたら、いつの間にかうちの奥さんとデキてたみたいで…。
さかい:どうやって発覚したんですか?
寿明さん:店の常連さんたちと忘年会をやってたんです。小上がりがある店で、ふと見たら、僕の席からふたりがテーブルの下で手を繋いでるのが見えちゃった。
あちゃ〜〜〜〜。
寿明さん:結局結婚1年半くらいで協議離婚しました。そのあとは相当やさぐれましたね。
幼稚園から知っていた幼馴染と5年間付き合っても1年半で離婚してしまう。その辺が結婚生活の難しさ。普通に考えたら、長く知っている相手なら安心だと思うじゃないですか。だけど夫婦になると、それだけじゃ続かない。かと言って、交際ゼロ日の電撃結婚で奥さんがDVだと判明して命からがら離婚した男性も知っているので、この辺はもう、運と相性だと言えそうです。
その後、バーによく来るようになった、フリーターの女性客に押されて交際したのですが、これまたすぐに彼女に暴力を振るわれることになるのです。
なんだか問題のある女性を引きつけてしまう磁石のような寿明さん。だけどハンサムで優しそうだから、彼を目当てに女性が店に通って来るのもわかるな〜〜〜。
その壮絶なDV被害のお話と幸せな再婚をするまでのお話は次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。