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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2020.05.24

夫の浮気相手が妊娠。しかも相手は妻の知り合いだった!子連れ離婚するまでの道〜優さんの場合vol.2【バツイチわらしべ長者】

 

「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。デキちゃった結婚した夫に「浮気相手に子供が出来た」と離婚を突きつけられた優さんの話、完結編。

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浮気相手の父親から「家を燃やすぞ」と罵倒されて…

優さん:夫婦仲は良かったんです。彼が家にお金をあまり入れてくれないという不満はあっても、普通に楽しく暮らしてました。

前回のお話▶︎夫が浮気相手と子どもをつくり〝修羅場離婚〟した話

「そろそろふたりめが欲しいな」と思っていた優さんに、突然の夫からの「浮気相手に子供ができたから別れてくれ」という言葉。

相手は夫が務めるバーの常連で、優さんの知り合い。しかも夫は「3ヶ月前からの関係」と言っているけれど、どうやら優さんと付き合う前に交際していた過去があり、3年前から再び関係を持つようになったらしい。

ショックを受ける優さんに、なぜか浮気相手の父親まで出て来て「お前がちゃんと見張ってないからこうなったんだ。とっとと別れろ。お前の家を燃やすぞ」と脅迫の電話がかかってきたのです。

一方的に離婚を突きつける夫とでは話しにならないため、優さんと夫の両親を呼んで話し合いの場が持たれました。

優さん:うちの親が「どうして浮気したんだ?」と彼に聞いたら、「夜を拒否したから」とみんなの前で言い放ったんです。だけどそれって、本当に疲れて寝てるときに誘われて断ったのが2、3回ある程度のことなんですよ。それなのに、義父はそれを聞いて、「それは男として、浮気しても仕方ない理由だ」って…。

優さん一家は、理由とは到底言い難い理由で浮気を開き直る夫に、「高校生かよ!!」と心底呆れてしまったそう。

優さん:話のレベルが違うな…って感じでした。

その後、夫と浮気相手に慰謝料を請求したのですが、女性に「払わない」と言われたため優さんが少し語気を荒げたら、その女性が「優さんに恐喝された!」と騒いで、こちらも話し合いにならない状況に。

優さん:正直、その頃のことはあまり記憶にないんです。毎日泣いていて神経が張り詰めていたし、辛すぎたからもう忘れたくて。

ロクでもない夫と速攻離婚した優さんですが、浮気相手の親の言動を見て「このまま京都に住んでいたら命の危険があるかも」と怖くなり、その頃ちょうど鎌倉に引っ越した友人に「いいところだからこっちにおいでよ」と誘われたのに乗っかって、遊びに行ったついでに家を決めて移住したのでした。

さかい:すごい行動力…!関西から関東へって、結構な変化ですよね。後悔はないですか?

優さん:全然。むしろ、離婚して環境をガラッと変えたのが良かったみたいです。京都にいたら、向こうの近況とかが入って来ちゃってたと思うんですが、知ってる人がいない土地にいたらそういうこともなくて忘れられたし。鎌倉は自然が豊かなので、2年くらいで癒されました。

さかい:離婚や引っ越しに際して、お子さんには何て?

優さん:6歳でもう物事がわかる年齢だったので、夫が「パパは他に好きな人がいるから」って言って出て行ったんですよ。傷ついたと思います。かわいそうでした。ただ、向こうに子どもができたことは伝えてないんです。それを言ったらショックを受けると思うので。

浮気相手と再婚後はバー店員を辞めて就職した元夫は、毎月養育費をきちんと振り込んでくれています。―こういう話を聞くと、やはり夫婦にも相性があるのかなあと考えてしまう私。

優さんと結婚しているときは優さんの収入に甘えて環境を変えようとしなかったAさんが、再婚相手と一緒になったらちゃんと就職して稼ぐようになったって、優さんからすると、きっとちょっぴり複雑な気持ちになりますよねえ。

相手が違えば上手くいく、ということってあるのかも。―それは、私たちバツイチにとっては希望が湧く話でもあるのですが。

夫には「娘には一切会わない。ただし娘が会いたくなったときは会いに行かせる」という書面を交わし、娘が高校生になった今ではたまに「パパに会いたいなあ」と言うこともあります。

優さん:「もう少し夫に優しくすればよかったのかなあ」と反省することもあるけれど、もともと稼がない夫だったので、経済的にも精神的にも、今の方が全然ラク。ストレスフリー(笑)。

さかい:そういう経験をされると、男性不信になりますよね。離婚してから、お付き合いした方はいらっしゃるんですか?

優さん:離婚してちょうど10年になるんですが、男性を見るとやっぱり「こいつも浮気するんじゃないか」「付き合ってもまた私が養うんじゃないか」と思ってしまって。恋人が欲しいなと思い始めたのは、ここ数年ですね。娘とは親子というより姉妹のような関係なので、彼女に「彼氏欲しいな〜」って普通に話したりしてるんですよ。

娘が高校3年生になった今、子どもが独立したあとにひとりになる恐怖感があるという優さんに、私は「大丈夫!マッチングアプリには40代で子供がいるバツイチ男性がいっぱいいて、お互いに子供がいることを気にしないなら、むしろそこに需要があるから!」とアドバイス(笑)。

これは本当にそうで、40代も半ば以降になると、婚活市場では独身男性より、お子さんがいて離婚された男性の方が比率が高くなるので(※さかい調べ)、新たに子どもが欲しいと考えていない、子持ちのバツイチ女性はニーズがあるのではないかと感じます。

そんなワケで、今回のインタビューの最後は、優さんにマッチングアプリ選びと男性のプロフィールチェックの注意点を、熱く指導して終わったのでありました…。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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