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ニッポンのワーママはかっこいい!

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WOMENバツイチわらしべ長者

2020.06.03

子どもは実家に預けて離れて暮らす「新しい生活様式」を生きるシングルマザー〜志保さんの場合vol.1【バツイチわらしべ長者】

「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。イケメン九州男児と結婚したけれど離婚し、子供たちは親に預けて働くシングルマザーの話、第一回。

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仕事が好き過ぎたのが、事の発端かもしれない

(取材データ)志保さん(仮名)、39歳。ディレクター。25歳で授かり婚、31歳で離婚して2児を育てるシングルマザーに。諸事情から子供たちは長崎の離島で暮らす両親の元に預け、会うのは2、3か月に一回というユニークな家族スタイル。

顔が超好みの夫と授かり婚したけれど、働かなくてイライラ

今回取材した志保さんは、シングルマザーになったけれど実の子供たちと一緒に暮らさず、実家に預けて自分はお金を稼ぐ「役」に徹するという、かなりぶっ飛んだ家族を築いているお方。

これってきっと賛否両論あるだろうけど、その話を聞けば聞くほど、「アフターコロナ時代の家族スタイルって、もしかしたらこんな風に変わって行くのかも」と思わせられたので、ぜひご紹介したいと思うのです。

志保さんは、福岡でフリーランスのディレクターをしている39歳の女性。男の子ふたりは、長崎県・壱岐島のご両親が育ててくれています。でもそうなるにはもちろん、様々な事情があったのですね。

シングルマザー

(C)Shutterstok.com

25歳のときにバーで知り合った3つ年上のアパレル系のAさんと交際し、授かり婚。

志保さん:当時、彼は別の会社から引き抜かれて転職前の有休消化の時期。うちに転がり込んで来て同棲を始めたんですが、ふたりとも犬が好きなので「一緒に犬を飼おう」って飼い始めて、すでにパパとママと呼び合う仲。その後に私が妊娠したんですが、彼があるトラブルに遭ったタイミングと重なって、流れでは会社を辞めて来てしまったんです。

Aさんは顔が志保さんのドストライク。おまけに音楽や服の趣味も合うし、話も面白い。そんなこともあって、志保さんは彼が仕事をしないのを見て見ぬフリしながら家族のために一生懸命働いたのですが、でもやっぱりどこかに、「夫が働いて家族を養わないなんて、ありえへん」と納得できない部分がありました。

一方で、仕事が大好きな志保さんは仕事を理由に家庭を顧みず、付き合いで飲みに行ったり仕事で遅くなることも多々。夫からは「18時には家に帰って来て欲しい」と不満を言われたこともあったとか。―前回の桂さんと同じで、女性が稼いで男性が家に入ると、よく聞くセリフも立場が逆転するのですね…!

志保さん:ディレクターをやってて夕方6時に帰れることなんかほぼないじゃないですか。私は特殊な仕事だし、生活費のことを考えて、家族のために働いてるのに…。

そのうち志保さんはふたりめを出産。このときも、自分が働かないと家族を養えないため産後すぐに仕事に復帰したのですが、さすがに「産後くらいお前が働けや!」とAさんにキレたのです。

シングルマザー

(C)Shutterstok.com

さかい:あの〜〜〜…。でも、志保さんは仕事がすごい好きってさっきから何度もおっしゃってるじゃないですか(インタビューの中で言っていた)。それなら、家で育児をしてくれる夫ってすごく理想的というか、言葉を選ばないと、むしろ都合がいいような気もするんですが…。ダメなんですか??

志保さん:私も、きっと今なら主夫になってくれてありがたいって思えたと思うんですよ。でも若かったから。どうしても、世間一般の価値観みたいなものにとらわれていて。男性は家庭を守るもの、っていう、いわば男尊女卑的な古風な考えがあったんですよね。

実は志保さん夫婦の家計は、結婚してから常に火の車。志保さんの実家からも援助してもらい、それでも足りずに志保さんはカードローンで借金し、それもあって必死に働いていたのです。

さかい:そこまで大変なのに夫は働かないって、一体どういうことなんですか?

志保さん:彼は、元々ものすごく仕事ができる男だったんです。当時彼が働いていたアパレルって、彼のように一度は出世したけどブランクがある30歳過ぎの男性が戻るポストなんて、ほぼなかったんですよ。30歳超えたら店長になるか、バイヤーになるか、という感じだったから。そして九州男児だからかプライドがすごく高くて。たまに居酒屋さんのバイトとかをやっても、昔花形の職業だったから、友達には言えないし言わないし、結局すぐに辞めて来てしまうんです。

―主夫で九州男児…。やっぱり前回の桂さんの話と、何だかすっごく似てる!

さかい:九州男児って、何がそんなに違うんですかね。

志保さん:私が思うに「男はこうあるべき」っていうのが根っこにあるんだと思うんですよ。だからなのか、私が仕事する男性たちは、九州男児と関東の男性だと、働く女性に対する目線が、まるで違うと感じます。

志保さんの経験によると、東京の男性は働いている女性に対しても、女性として差別せずにまず「人」として認めてくれる。だけど九州出身の男性はどこか「女は家庭に入るもの」という頭があるせいか、「子どもを産んだのに、よくもまあ図々しく仕事に戻って来たよね」などと嫌味を言ってきたり、ワーママに対してあまりいいイメージがないような気がする、とのこと。あくまで志保さんの意見ですが。

―私の周りには親しい九州男児がいないので、どなたか検証を求む!!

さかい:それってやっぱり、九州のお母さんは何でも完璧にこなしちゃうから、男性は妻にも母を求めてしまうマザコン気質ってことなんですかね〜?

志保さん:女性への幻想が大きいんだと思います。たぶん、無意識に自分のお母さんを重ね合わせてるところがあるから。

―そんな背景がありつつ、志保さんが離婚を決めたのは、夫の無神経なひと言でした。

顔が超好みで、話も合って一緒にいて楽しい(働かないけど)。そんな夫への愛がいっぺんで冷めるとは、一体Aさんはどんな失言をしてしまったのか。その内容は次回に続きます。

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インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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