妻側レスで夫は浮気。ついに離婚を要求されて…
性欲が強い夫に産後すぐから夫婦生活を求められ、触られるのにも嫌悪感を覚えるようになってしまった紗世さん。
前回のお話▶︎性欲が強いイケメン夫とのセックスを断り、産後からクラブ通いをはじめた美人妻の話
夜の回数が月に1回から3ヶ月に1回へ、半年に一回から1年に1回へ…。最終的には風俗を勧めたところ、夫は出ていってしまいました。
紗世さん:「嫁としての役割を果たしてないんだから、俺が何しても文句言うなよ」と言われたのですが、そのうち何も言われなくなったので、「これは誰かできたな」と思いました。彼は一途な人なので、セックスをするなら好きな相手としたいタイプ。普通の男性なら奥さんとは別れずに上手くやるんじゃないかと思うんですが、あるとき、ついに離婚を切り出されました。
セックスを拒否しているときから「いつかはこうなるだろうな」と予測はできていた。だけどこちらとしては、夫婦生活が嫌なだけで離婚までしたくはない。
離婚しないためのさまざまな折衷案を提案したけれど、頑として受け付けない夫。
浮気の証拠を使うためにGPSなどの履歴から探ったところ、呆気なく浮気が判明。けれど相談した友人には、「紗世もクリーンな体といえば嘘だし、養育費出してくれるって言ってるなら、それで手を打てば?あんただって悪いんだし…」と言われたため、結局離婚を受け入れることに。
強がりな私が夫の前で初めて涙を見せた日
紗世さん:元号が令和に切り替わる前日に離婚届を一緒に出した、「令和離婚」です。「結婚はふたりでやったことだから、離婚もふたりでちゃんと終わらせよう」って。
プライドが高くて、夫の前でも一度も泣いたことのなかった紗世さんが初めて泣いたのは、ふたりで区役所に離婚届を提出しに行く車の中でのことでした。
現在、元夫のAさんはそのときは妻とは違う彼女と同棲予定なのですが、お相手はバツイチでお子さんが3人いるシングルマザー。
紗世さん:彼のマンションは来月契約更新なのですが、「更新するの?」って聞いたらはぐらかされたので、これは絶対一緒に住むつもりだな、とピンと来ました。
離婚後、娘は実家に預けて別々に暮らす日々
紗世さんには小学2年生の娘さんがいて親権は紗世さんにあるのですが、ヘアメイクの仕事で東京出張が多いため、実家に預けて別々に暮らすというスタイルを取っています。
娘は、週末は元夫のところで過ごし、平日、紗世さんが愛知にいるときには紗世さんのところに泊まりに来たり。
紗世さん:実家は車で3分の、すぐに会える距離。だけど私は3日間くらい出張があったり、友達や彼氏とタイ旅行に出かけたりもするので。
さかい:ママに会えないことで、お子さんはさみしがったりしないですか?
紗世さん:会えないのは一週間が限度みたいですね。母が、「5日目くらいでママに会いたがって、あなたの枕を抱っこして寝てたよ」って教えてくれました。だけどひとりっ子で甘え下手だからなのか、本人はさみしいとか言わないんですよ。ママとは呼ばず、「紗世ちゃん、お仕事がんばってきてね」って。名前で呼ぶようになったのも、あるとき、娘が「紗世ちゃん」って呼んでくれたのを喜んだらそう呼ぶようになって…。
聞き分けのいいお利口さんに育った娘さんですが、学校では通信簿に「大人すぎて少し心配です。最近はようやく甘えるようになってきました」などと書かれることも。―その辺は、強がりで人前では泣かないひとりっ子の紗世さんに似たのでしょうか。ちょっと切ないですね。
娘とは離れて暮らす紗世さんなのですが、この度14歳年下の恋人が出来て、元夫は離婚後一緒に棲みはじめたバツイチシングルマザーの女性と再婚が決まり、娘を引き取りたいと言って来ているそう。
さかい:え、お相手に子供が3人いて、娘さんを引き取りといと言っているんですか…!?
聞いてるだけで色々心配になってくる型破りな紗世さんの話、まだまだ次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。
画像:(C)Shutterstock.com