娘は元夫と再婚相手が引き取ると言い出して…
親権は紗世さんにあるものの、ヘアメイクという仕事の性質上、シングルマザーで働きながら娘を育てるのは難しく、車で5分の距離にある実家の両親が面倒を見ていてくれる状況。娘と別々に暮らす「別居家族」というスタイルを取っている紗世さん。
前回のお話▶︎セックスレスと浮気が原因で令和離婚!別れた夫から娘と暮らしたいと言われて
コロナ禍で2週間娘に会いに行けず、元夫に「辛すぎる」と電話して泣き言を言ったこともあったとか。
しかし、最近になり元夫から、子どもが3人いるシングルマザーの彼女と再婚して、娘を引き取りたいという申し出がありました。
さかい:え、ちょっと待ってください。向こうのお子さんはいくつなんですか?
紗世さん:小学4年生と6年生と中学1年生です。男の子も女の子もいるみたい。
もしも元夫が再婚して紗世さんの小2の娘を受け入れたら、かなり複雑な大家族となりそう。
さかい:紗世さんはそれでもいいんですか?
紗世さん:今付き合っている14歳年下の彼とは、子どもを育てるのは無理だと思うし、どのみち、今でも娘と一緒に暮らせてはいないから。娘が幸せに暮らせるのであれば、どちらでもいいと思ってるんです。向こうが引き取っても、私は今まで通り会いに行くつもりですし。
それはそれで、新しい奥さんが嫌がりそうですが…。
紗世さん:いや、一回、あったんですよ。元夫の彼女が、私たちの関係に口出ししてきたことが。
SNS界隈で有名人(いわゆる人気インスタグラマー)の紗世さんのインスタを、元夫の彼女もチェックしていて、元夫とたまたま一緒に出席した同級生の結婚式の写真をストーリーにあげたら、彼女が激昂したことがあったそう。
紗世さん:そんなこと言われたって、私たちは元々同級生だし仕方ないじゃないですか。しかも、彼女が初婚なら嫉妬してもまだわかるけど、いい年した離婚経験者なのに、そんなことでいちいち怒るだなんて…。元夫には余計なお世話かもしれませんが、「その人幼稚すぎるからやめれば?」って言っちゃいました。私は今後も変わらず、何かあったときは元夫を頼るつもりです。なんだかんだ言って、親と同じくらい信頼できるのは彼だけなので。
―再婚相手からしたら最悪なパターン(笑)ですが、子どもが居ると、離婚したあとも子どもの両親として関係が続くのはしょうがないですよね。
現在の14歳年下の彼も、元々芸能志望だったイケメンとのことで、やっぱり面食いな紗世さん。
離婚後はシングルマザーということで、モテても本気で付き合える相手にはなかなか出会えず、今の彼とも、年齢差もあって、出会ってから1年経ってようやく「ちゃんと付き合おう」ということに。
紗世さん:向こうはすごく若いし、不安はめちゃくちゃあります。周りのバツイチの人たちには「紗世ちゃんはまだ若いから大丈夫でしょ」と言われるけど、私ももうアラフォー。ようやく好きな人ができたから大事にしたいと思う反面、モテるうちに再婚したいという気持ちもあって揺れています…。
高校時代からモテ美女だった女性が、今後どんな幸せを選ぶのか。紗世さんの話を聞いていて、人は美人すぎると平凡な幸せは得られないのかもしれないな。そんなことを思ってしまったのでありました。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。
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