ビデオチャットでリモート撮影をサポートしてくれた安田さん
写真は安田美沙子さんのご主人が撮影。
対面の取材や撮影が難しいこの時期に、どのように誌面をつくり、どのようなメッセージを伝えていくのか。かつて経験したことのない初めての状況の中、この号は“今ならではのできること”として“オンライン取材×リモート撮影”という形で製作しました。
“イレギュラーだからこその前向きな展開を”という井亀編集長の言葉に背中を押されるようにして、まず取材班は“ステイホーム中の様子を発信されている方”を求めてインスタグラムを大捜索。
小皿料理がたくさん並ぶ食卓やセルフポートレート、ご主人が撮影されたと思われるお子さまとのあたたかなショットを発信する安田美沙子さんに今回の企画をご相談したところ、快くOKをいただけました。
インタビューは、Zoomによるオンライン取材で展開。安田さん、事務所の方、この連載の担当である副編集長清水も同席する4割画面での取材は思いのほか和やかな雰囲気で、安田さんの伝えてくださる言葉の重みをたぐり寄せながら、丁寧なキャッチボールをするように進めていきました。最後に“撮影のコンテ案”を描いた紙をお見せしつつ絵づくりの打ち合わせをして、取材は終了。
次のステップは、撮影シーンや洋服についての打ち合わせです。いつもはスタイリストさんにお願いしたり、撮影場所のロケハンに動くのですが、今回は洋服のセレクトも撮影場所の候補も、安田さんがセルフコーディネート。ご自宅内で撮影によさそうな場所や洋服のコーディネート案の画像を、事務所の方を通じて転送してもらい、細部についてさらにメールで詰めていきます。
安田さんからの資料画像を参考に、撮影イメージのすり合わせを。
写真はご主人が撮ってくださることになり、当日の現場の様子は安田さんと直接ビデオチャットで通話しながら、リモート撮影にトライすることになりました。1シーン撮ったらPCで画像をファイル便で送ってもらい、それらを1点1点、副編集長清水と確認。ご主人に追加のお願いをメール返信して、その後さらに安田さんとビデオチャットで補足のやりとりをするというプロセスを何度も重ねながら、約2時間ほどかけて2つの素敵なシーンが撮影できました。
(自宅で大容量ファイルの受信に手間取ってしまい、安田さんたちをお待たせしてしまったのが反省点です)。
撮影終了後に、慌てて撮ったビデオチャットの画像。粗くなってすみません。
自然光の入りやすい場所を探して立ち位置を少し変えてもらったりしながら、さまざまなパターンを撮っていただきました。
作業を進めるうちに、対面ではないのにいつしか“チーム感”が生まれていて、終わったときの達成感もひと味違うものがありました。現在は職人さんとのものづくりの仕事も展開する安田さんの、現場への細やかなコミュニケーション力にも支えられました。
インタビューでは、安田さんのステイホーム中の暮らしぶりから、この時期を通じて考えたことまで、たくさんのお話をいただきました。この時期ならではの話題に、ご自宅撮影によるスペシャルなポートレート。この続きはぜひ『Domani』本誌でお楽しみください!
スピンオフトーク▶︎“家族の日常を切り撮る”ひとときを大切にしています【安田美沙子さんのDomani「女の時間割」スピンオフトーク】
タレント
(株)FOUR O FIVE代表取締役
安田美沙子
やすだ・みさこ/1982年、北海道札幌市生まれ、京都府宇治市育ち。20歳でミスヤングマガジンに選ばれてデビュー。2004年からTBS『アッコにおまかせ!』の準レギュラーに。29歳でNHK連続テレビ小説『カーネーション』に女優として出演を果たし、同年の名古屋ウィメンズマラソンを3時間44分56秒で完走してサブ4を達成。31歳で結婚、35歳で長男出産、今年2月に次男を出産。食育インストラクターや健康食コーディネーターの資格を取得して、食育活動を始める。趣味は写真を撮ること。昨年5月より日常を豊かにするプロダクトを扱うブランド“FOUR O FIVE(フォー・オウ・ファイヴ)”も展開。
IG:https://www.instagram.com/yasuda_misako/
FOUR O FIVE : https://fourofive.stores.jp/
構成/文
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。カウンセラーやキャリアコンサルタントのスキルを活かして、YeLLのクラウドサポーターや転職フェアでキャリアアドバイザーとしても活動中。