【女優・寺島しのぶさんインタビュー】大事にするべきは自分自身。体の変化をきっかけに気づくことができました | Domani

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2020.12.19

【女優・寺島しのぶさんインタビュー】大事にするべきは自分自身。体の変化をきっかけに気づくことができました

女優の寺島しのぶさんにインタビューを実施!「大事にするべきは自分自身」と言う寺島さんが、自分の時間を持つために心がけていることについて語ってくださいました。

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心を若々しく保つために心がけていることは…

「2020年は年女でしたが、まるで厄年かと思うほど、いろいろなことに見舞われた1年でした。ふとしたことで足の指を骨折して、その後は体調をくずし、ステイホーム期間もあってひとりの時間がもてないまま気持ちの切り替えもうまくできず…。これまでなら、気力でなんとか乗り切っていたことも、そうもいかなくなってきたことを、はっきりと感じた今年。友人と直接会えないぶん、電話でおしゃべりして発散することが、気持ちを上向きにさせてくれると、よくわかりました。おしゃべりをする中で、こうした変化は私だけではないとわかると、それだけで気が楽になるものです。

聞けば、母(女優の富司純子)も48歳のときに病気をしたり、不調が長引いたりしたというから、やっぱり親子は似るのでしょうか。48年近く、健康を過信して放っておいた自分の体にごめんねと謝って、これからはきちんと向き合おうと決めました。

具体的には、3食しっかり食べて、しっかり寝る。ジムにも行って体を整え、リラックスする時間もつくる。あたりまえのことだと思いますよね。でも、これまでは息子の予定が最優先で自分のことは後回しだったのです。これから大事にするべきは、何よりも自分自身。時間が取れないなら、家庭や子どものことも人に頼り、自分の気持ちを軽くしてあげようと思っています。そうすると、改めて家族と一緒にいるありがたみも感じられると思うから。

体の変化は、自粛期間後にお芝居に向かったときも、感じました。2か月ほど演技から離れていただけなのに、感覚は戻らないし、疲労感に襲われました。私ばかりでなく共演者の皆さんが、表現することから長く離れて、同じように感じたようです。でも焦る必要はないよと、俯瞰で見ている自分もいます。これまでは常に戦闘モードで、負けず嫌いの精神で仕事をしてきたけれど、人と比べることも、落ち込むこともなく、できることを少しずつやっていくだけです。私自身は『やりたい仕事をやっていく』というスタンスに変わりはありませんが、どんな役に巡り合うか、楽しみに待つ余裕をもちたいと思います。

そして、悲しいニュースや胸を痛める出来事があっても、そればかりにとらわれないで、周囲の状況と自分の心を冷静に見られるようでありたい。難しいことではあるけれど、ひとついい方法があるんです。それは『いいこと日記』をつけること。朝陽を見て心が休まった。撮影現場で食べたチョコレートがおいしかった。…小さなことでいいので、『いいこと』を書き留めておくんです。気づいたときにスマホにメモしておき、1日10個を目標に文章にして書き出す。もちろん10個見つからない日も多いけれど、それはそれでオーケー。10個さらっと出てくる日は、確かに心の調子がいいようです。身の回りにある小さな『いいこと』を見つけられるようになると、幸せはすぐ近くにあって、気づいていなかっただけだとわかります。体が年をとっていったとしても、心は老けていくことはありません。自分の考え方しだいで若々しさはコントロールできるもの。それがさらにいい結果となって表れるのは、来年以降かもしれないけれど、私が少しずつ前進することで、家族にもいい影響があるといいなと思います。

2020年に不調を味わった後は、もう上がっていくだけ。そして2021年、家族みんなが健康で無事に過ごせますように。今はそれが何よりの願いです」

女優

寺島しのぶ

てらじま・しのぶ(47歳)/1972年生まれ、京都市出身。舞台からキャリアを始め、2000年スクリーンデビュー。映画『赤目四十八瀧心中未遂』で2004年に日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞。2007年にフランス出身のクリエイティブディレクター、ローラン・グナシアさんと結婚。2012年出産。長男・眞秀くんは2017年・4歳のとき『團菊祭五月大歌舞伎』で初お目見え。以降毎年、歌舞伎の舞台を踏んでいる。寺島さんの最新出演映画は11月13日公開『さくら』。3人の子どもと愛犬と暮らす母親役を演じている。

Domani12/1月号「2020年→2021年〝じぶんのじかん〟、〝かぞくのじかん〟。」より
撮影/三浦憲治 ヘア&メーク/片桐直樹(EFFECTOR) スタイリスト/中井綾子(crêpe) 協力/プロップス ナウ、EASE 構成/南 ゆかり、上阪泰幸(本誌) 再構成/WebDomani編集部

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