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LIFESTYLE マスク

2020.12.23

手作り布マスクは不織布マスクよりもコスパがいい?悪い?【マスク研究家が答えます】

 

すっかり生活必需品となったマスク。そんなマスクに関する疑問に、マスク研究家・飯田裕貴子さんが答えます。

Q:手作り布マスクは不織布マスクよりも経済的に得ですか?

A:1枚500円前後の布マスクなら使用1回あたりの価格は不織布マスクと同程度

「体に有害なホコリの吸入を防ぐ道具として、性能が高いマスクの価格は、開発費や原料をふまえた販売価格になっていると思います。

一方で〝お金のムダ使いなマスク使用状況〟もあると私は捉えています。それほど危険性のない環境で、ハイスペックの防じんマスクを使うのはムダ使いです。マスク不足を考えると、必要な状況の方に必要な性能のマスクが行き渡ってほしいと願います。状況にあった性能のマスクを適切に使い分けることが、コストパフォーマンスの良い使い方です。

布製マスクは価格が1枚500円以上のものが多いように感じます。500円の場合、使用回数で価格を割ると、使用1回あたりの価格が不織布の使い捨てマスクとほぼ同程度です。手洗いの手間をかけて、肌触りの良いマスクを使うか、使い捨てで簡便に使用できる不織布マスクを使うかは、使う方の忙しさや好みによると思います。」(マスク研究家・飯田裕貴子さん)

やはり、状況にあわせて適切にマスクを選び、使うというのが重要なポイントのよう。そしてコストパフォーマンスという観点から考えても、洗濯する必要がなく扱いの楽な使い捨ての不織布を使うのか、肌触りなどの選択肢が広い布マスクを使うのか、それぞれ自分の好みにあわせるのが1番と言えそうですね。

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的確に選んで正しくつける
『感染症時代のマスクの教科書』

マスク研究家 飯田裕貴子・内科医 眞鍋葉子/共著
小学館刊 A5判 128ページ 1,300円+税

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マスク研究家

飯田裕貴子

株式会社環境管理センター アスベスト対策事業部 技術部長
労働衛生工学を専門とし、マスクやアスベスト等の粉じん対策で使用する呼吸用保護具研究に携わるマスク研究の第一人者。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科(当時)修了後、食品添加物や原材料を扱う会社で細菌検査室研究員として勤務。その後、医療食品会社の衛生管理員や労働科学研究所の研究員、産業保健協会研究開発グループリーダーを経て、東京工業大学大学院博士後期課程を修了。2019年10月より現職に。内外からのマスク関係の問い合わせを一手に引き受けている。バラエティ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)、情報番組『あさイチ』(NHK)にマスク研究家としても出演。

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写真/Shutterstock.com

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