かなり前の話ですが、雑誌か何かで初めてNYのエースホテルを知ってから、いつか行ってみたいとずっと思っていました。そのエースホテルがアジア初進出として日本に上陸したので、楽しみに行ってきました。今回はアート・デザインを中心にエースホテルをご紹介します。
ニューカルチャーを発信する
場所は京都・烏丸御池駅直結の新風館の中。
フロントは開かれた雰囲気で、スタッフの方たちも程よい距離感で気さくに話しかけて下さいました。そのロビーにはポートランド発のコーヒーショップ「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」が併設されていて、宿泊客でなくてもゆったりとロビーで過ごしていました。このフレンドリーで自由な空気がとても心地いい。
ロビーの一角にある展示スペース
この時はやまなみ工房の作品。エースホテルでは館内のいたるところで様々なアートが楽しめます。
ひとまずお部屋へ。エレベーターホールにはヒステリックグラマー北村信彦さんのネオンアート。
今までホテルとリンクしなかったけど、照明を落とした空間にこのエキゾチックさが合っている。
お部屋に入るとまたガラリと雰囲気が変わります。ドアを開けた正面には柚木沙弥郎さんのアートが飾られています。ヒステリックグラマーからの柚木さん、「アートに垣根はない」ことにはっとしました。
そして、奥に進むと柔らかなアーチ状の窓に、ミナペルホネンの照明。
ミナペルホネンといえば様々な柄のテキスタイルのイメージでしたが、ここでは無地を採用。シンプルでいて上質な空間です。
バスルーム
燦々と光が降り注ぐ、モノトーンのミニマルな空間
「ホテルの時間を愉しみたい」ので、ディナー前にゆっくりバスタイム。磨りガラスなので明るい時間でも外を気にすることなく過ごせます。
京都の夜。選択肢は幅広い。今回、私は祇園の和食屋さんに行きました。ホテルから徒歩圏内にある明治創業のすき焼きの名店「三嶋亭」など、京都にはカテゴリー問わず素晴らしいお店が多いので、事前に予約して夜ご飯時に京都を散策するのもいいですね。もちろんホテル内のレストランもおすすめなのでご紹介します。
PIOPIKO
まずフロントから中二階・二階へと続く空間に位置するバー&タコスラウンジ「PIOPIKO(ピオピコ)」
国際色豊かなLA発メキシカンレストラン
隈研吾さんデザインによる木組みデザインの天井がホテルエントランスから続くダイニングエリアには、なんとDJブースを備えているのでコロナが落ち着いたら今以上に楽しくなりそうです。
また観葉植物やセラミックアートが点在しているので、ぜひ食事をしながら建築やインテリアデザインにも注目してみて下さい。
▲和の素材を使ったタコス
Mr.Maurice’s Italian(ミスターモーリスズ イタリアン)
次はホテル3階、ルーフトップバーがある開放的なイタリアンレストラン
新風館の中庭を一望することができるテラス席がお勧めです。モーニングからバータイムまで営業しているので、テラスのカウンター席で一杯など幅広く利用できるのもいい。
▲エッグベネディクト
チェックアウトの後は、新風館を散策しました。感度の高い様々なジャンルのお店が軒を連ねています。
かき氷好きの私は「お茶と酒 たすき」へ
新風館内には他にも観葉植物のお店やミニシアターなど、”楽しい”がギュッと詰まっていました。軽く食べれるレストランもたくさんあるので梯子するのもおすすめ。
【Ace hotel】HP
国内外・ジャンルを超えたデザインが散りばめられていて、ロビーで一服するだけでも行く価値があります。”新しい京都ステイ” 旅先の選択肢の1つとしていかがでしょうか?
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