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2024.06.10

「お目通し」とは|言葉の意味や使い方、類語などを解説! 注意点も

目上の方や取引先との会話で耳にする「お目通し」という言葉。普段の会話ではなかなか登場することはありませんが、それだけにイザという時にサラッと使えると大人の女性として素敵ですよね。ここではビジネスシーンでスマートに使いたい「お目通し」の使い方を解説します。

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「お目通し」の意味や読み方とは?

上司などに書類を見せる際、「お目通しください」という言葉を使いますよね。何気なく使っているけれど、実は意味を知らない人もいるでしょう。ビジネスシーンで依頼やお願いをする際に用いる言葉ですから、正しい意味や適切な使い方を把握しておきたいですね。一緒に見ていきましょう。

意味と読み方

「お目通し」の読み方は「おめどおし」。「目」と「通る」という単語からわかるように、「目を通すこと」を意味します。初めから終わりまで、ひととおり見ることを指しますので、時間をかけて熟読するという意味では使いません。

使い方を例文でチェック

「お目通し」の使い方を見ていきましょう。多いのは、メールで使うこと。例文で具体的な使い方を紹介します。

「提案資料にお目通しいただきまして、ありがとうございます」

上司や取引先に見てもらう資料などを見てもらった場合に、よく用いる表現です。相手に対するお礼の気持ちを込めて、「ありがとうございます」とともに使うことが多いでしょう。この表現は、顧客に対しても使えます。商品やサービスの説明や提案などで、用いるといいですね。

資料

(c) Adobe Stock

「事前に配布した資料は、お目通しいただけましたでしょうか?」

会議などで、事前に配布した資料を見たかどうか、確認する場合に使う表現です。ていねいな印象を与えるため、目上の人に対して使っても問題ないでしょう。これから目を通してもらう場合は「お手数ですが、書類にお目通しいただけますか?」のように表現するといいですね。

「お手すきの際に、お目通しいただければ幸いです」

見てもらいたい資料がある場合に使う表現です。「幸いです」とは、「それを見ていただけると、たいへんありがたく思います」というニュアンスの表現。依頼で生じがちな押しつけがましさが和らぐでしょう。ビジネスシーンでは、依頼やお願いするときによく用いられます。

「お目通し」を使うときの注意点は?

「お目通し」は、何かを依頼する際に用いることが多いため、注意しなければならないことも。特に、依頼の内容が適切かどうかを意識してください。

「お目通し」は、初めから終わりまでざっと見ることを指すため、重要書類のチェックを依頼する際などで使うのはNG。細かな確認が必要であることが伝わらないかもしれません。データや書類を細かくチェックしてもらいたい場合は、よく調べて受け取ることを表す「ご査収」に言い換えるといいですね。

なお、「お目通し」を使うのは、上司や取引先が多いでしょう。同僚や後輩、部下に使うことはほとんどありません。

「お目通し」と間違えやすい言葉

「お目通し」を用いて、相手にていねいに伝えても、使い方を誤ると台無しです。適切な使い方をしっかりと理解したいですね。ここからは「お目通し」と間違えやすい言葉を紹介します。意味や使い方を混同しないようにしてください。

働く人

(c) Adobe Stock

「お目通し」と間違えやすい言葉
  1. 「お目通り」
  2. 「お目もじ」
  3. 「お見通し」

「お目通り」

「お目通し」と「お目通り」。たった一文字しか違いませんが、意味はまったく違います。「お目通り」とは、身分や立場が上の方に会うことを指しますので、言い間違えると意味が通じなくなるでしょう。

「お目通り」の使い方で多いのは、長年アポイントがとれなかった新規開拓先の重役に会えた場合など。「お目通りがかなう」のように使います。また、会うのを拒否された場合は「お目通りを拒まれた」のように用いることが多いでしょう。

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