「いつか感染するかも」そのリスクは常に隣り合わせ
これは関東在住のとある一家で起こった実際の話。そう、筆者の体験談です。どれだけ感染対策を行っていても、いつかはきてしまうしれない…と思ってはいたものの、実際に当事者となって初めて知ることが山のようにありました。決してネガティブな心情ではなく、ひとつでも参考になればと思い、感染者の妻の立場から綴っていこうと思います。
まずは家族構成。首都圏のマンションに暮らす3人家族です。
・夫(30代前半)
・妻(30代前半)
・子(未就学児)
念のため受けた検査で陰性だったはずが…
4月頭、もう5年以上熱を出していない元気印の夫が、珍しく38度の発熱。本人は熱以外に体の不調はなく大した事なさそうでしたが、こんなご時世なので検査をすすめました。
最寄りの内科に連絡し、指示通り診察時間外の発熱外来を受診。問診の結果は、ストレスだろうと言われ、念のため受けたPCR検査もその場で陰性が確認されました。翌朝には平熱に戻り、いつもと変わらない様子だったので夫は子どもを保育園へ送り、当初から予定されていた在宅勤務を行いました。私は都内の職場へ。
陰性から一転「陽性」に
仕事が終わる頃、夫から着信が。電話に出ると、昨日の検体を精密検査に出したら一転「陽性」だったと。いつかは来るだろうと思っていた「その日」が突然やってきたのです。そして、あれだけ今までニュースなどを見てきたにも関わらず、当事者になってみると頭が真っ白に。
家族が感染したら ーー 落ち着いて、とるべき行動を考える
心を落ち着かせ、まずとった行動は以下のふたつ。
1:自身の勤め先へ連絡 −その日の行動を細かく報告
2:保育園へ連絡−お迎えの受け渡しは園門前に変更
自分ももしかしたら陽性かもしれないと思いながら、子どもを迎えに行くのはとても不安でした。そうこうしていると、保育園から登園自粛要請の一斉メールが配信されました。
子どもの迎えを終え帰宅したら、夫は寝室に隔離し、私と子どもはリビングに寝床をつくり昼夜を過ごし生活動線が重ならないように徹底的に管理しました。夫が触ったであろう場所を隅々まで消毒。
その夜、行政からの一斉メールで「園児が濃厚接触者になった」と連絡が入りました。
園は1週間の登園自粛要請になり、万が一、当該園児(我が子のこと)が「陽性」になった場合は休園に。もし休園ということになったら、園の保護者や先生にとんでもない迷惑をかけてしまう…と気が気ではありませんでした。
家族のコロナ陽性が判明した場合にすぐにやったこと
・職場への連絡
・子が通う園への連絡
・実家への連絡
・速やかな自宅内隔離
・自宅内の消毒
・共有で使っていたものを分ける(歯磨き粉など)
Vol.2へ続く
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