風量調整や運転モード
風量調整があれば、状況に応じた心地よい風を送れます。就寝時は優しい風、風呂上がりなどに早く暑さを和らげたいときは強い風など、風量を変更できる機能があると便利です。
風量調節機能は商品によってさまざまで「弱・中・強」というように、3段階設定となっているものが多いですが、もっと複雑に細かい設定ができるものもあります。
また、「リズム風」や「おやすみモード」のように、風量に緩急を付けられる運転モードを搭載した商品もあります。上手に使い分ければ、自然風のような心地よさを感じられるでしょう。
壁掛け扇風機の取り付け方法
壁掛け扇風機は取り付け方法を誤ると、落下する恐れがあります。床に落ちた衝撃で壊れる心配があるだけでなく、万が一人にぶつかると危険です。
メーカーやアイテムによって取り付け方は少しずつ異なるので、必ず取扱説明書に従って取り付けましょう。注意点さえ分かっていれば、作業自体は難しくありません。
基本の取り付け方を確認
壁掛け扇風機は「平らな壁面」に固定金具をネジで留め、扇風機本体に付いている「ツメ」を引っ掛けて固定するタイプが大半です。
設置するとき、天井に近すぎる位置や壁の端ギリギリに取り付けると、首を振れません。扇風機の可動範囲に合わせて、余裕を持たせて取り付けましょう。
また、エアコンや背の高い家具などの障害物がない場所を選ぶこともポイントです。
推奨されている位置は扇風機の大きさや可動範囲によって異なりますが、固定金具の位置から天井までが40cm以上、壁面からは25cm以上となっている場合が多いでしょう。
設置場所は慎重に検討して
弱い壁面に取り付けると、壁ごと剥がれたり落下したりする危険があります。1cm以上のしっかりとした厚みがある壁や、柱などがある位置に取り付けましょう。
薄い壁や石膏ボードへの取り付けは、推奨されていないケースがほとんどです。
石膏ボードは、下地となっている柱の合間を埋めるように貼られています。表面から柱の位置が分からない場合、壁の内部にある柱を探り当てることが必要です。「下地センサー」を利用すれば、壁の下地となっている柱を簡単に探せるでしょう。
また、コンセントからの位置も重要となります。延長コードなどを使用しないと取り付けられない位置だと、コードの処理が大変です。できるだけコンセントに近い位置に設置しましょう。
賃貸なら壁に穴を開けない工夫を
賃貸住宅の場合、壁面に大きな穴を開けられないので、壁掛け扇風機を利用するには、工夫が必要となります。
例えば、縦に使えるタイプの「突っ張り式の柱や棒」を天井と床に設置して取り付けるのも一つの方法です。
さらに、取り付ける位置だけでなく、扇風機本体の選び方を工夫してもよいでしょう。ちょっとした棚の上や、突っ張り棒などを利用して取り付けられる「クリップタイプ」の扇風機を選ぶと、壁を傷つけずに設置できます。
機能性に優れたおすすめ壁掛け扇風機
壁掛け扇風機を選ぶときは、必要な機能が付いているものを選びましょう。どれを選ぶか迷ったときは、できるだけ機能が充実しているタイプがおすすめです。
使いたい機能がないと、満足できず買い直すことになってしまいかねません。複数の運転モードやタイマー機能などが付いた壁掛け扇風機の中から、おすすめのアイテムを紹介します。
パナソニック「壁掛扇 リモコンタイプ F-GU303」
ワンルームや6~8畳の部屋におすすめの、羽根の直径が30cmの壁掛け扇風機です。1時間・2時間・4時間・6時間の「切タイマー」付きで、就寝時に活躍してくれるでしょう。
風量は強・中・弱・微の4段階に調整可能で「リズム風」や「おやすみ」などの運転モードを搭載しています。細かい設定ができるので、子どもや高齢者がいる家庭でも、冷えすぎを防いで使いやすいはずです。
羽根の数は7枚で、優しく快適な風を楽しめるところも魅力です。下方向に48度まで風向を調節でき、首を振る範囲は90度となっています。操作パネルやリモコンのデザインが分かりやすく、簡単に操作できるでしょう。
商品名:パナソニック 壁掛扇 リモコンタイプ F-GU303
テクノス「フルリモコンDC壁掛け扇風機 KI-DC368」
羽根の直径が35cm、7枚羽根設計の壁掛け扇風機。DCモーターを搭載しており、風量を3段階に切り替えられます。フルリモコンタイプで、楽々操作が可能です。
「おやすみ風」や「リズム風」などのモードを使い分けられ、風量の切り替えだけでは表現できない繊細な風が感じられます。好みや体調に合わせて、ぴったりな風量に調節できるのがポイント。
タイマーは7.5時間までの間で設定でき、就寝のタイミングに合わせられるでしょう。
商品名:テクノス フルリモコンDC壁掛け扇風機 KI-DC368
インテリアになじむおしゃれな壁掛け扇風機
扇風機と聞いて、白1色のデザインを思い浮かべる人は多いかもしれませんが、中には、おしゃれなデザインのものもあります。
インテリアにこだわりたい人におすすめな、壁掛け扇風機を見ていきましょう。
三菱電機「壁掛扇 引きひもタイプ K30-YQ(BR)」
ダークブラウンの色合いがシックな、壁掛け扇風機です。落ち着いた空間にマッチするでしょう。白い扇風機がなじまないと感じる部屋におすすめです。
リモコンではなく「引きひも」で操作するタイプで、2本のひもで首振りと風量の設定ができます。風量は弱・中・強の3段階。ひもを引くたびに変更が可能です。
5枚羽根設計で、90度の首振り機能も付いています。タイマーや運転モードの切り替えを必要としないのであれば、十分な性能を備えている商品です。
商品名:三菱電機 壁掛扇 引きひもタイプ K30-YQ(BR)
広電「工業扇 45cm 樹脂羽根 壁掛け型 CFF451WPC」
業務用にデザインされた、レトロな雰囲気の壁掛け扇風機です。
羽根の直径は45cmあり、強力な風を送れるため、湿気がたまりやすい部屋や広い空間に向いています。倉庫やガレージなどに設置したいときにもおすすめです。
首振りの角度は左各約40度となっており、また3段階の風量調節ができ設置後の風量切換が手元で調節できるスイッチボックスタイプになっています。
羽根の固定は「スピンナー式」で、スピンナーを締めたり緩めたりして簡単に着脱して掃除ができます。家庭用の小さな換気扇などにも使われていることが多い方式で、扱いやすいでしょう。
商品名:広電 工業扇 45cm 樹脂羽根 壁掛け型 CFF451WPC
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