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2021.05.31

コラボ商品やスター発掘。ギャル文化をSNSで牽引【SNSコンサルタント生駒幸恵さんVol.2】

SNSが売り上げに直結し、ビジネスの課題解決になると実感した生駒さん。自身が発信するだけでなく、ブランドや次なるスターを育てるという仕事の広がりを次々成功させます。ロングインタビューVol.2は、生駒さんにとっても、またSNSにとっても大きな転換期となった2010年代にフォーカス!

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コラボ商品やスター発掘を影で支える

インタビュー第1弾▶︎mixiから始まった、推す喜びと認められるうれしさ

――mixiのコミュニティから始まり、やがてブログも始め、生駒さんが自身のInstagram(インスタ)を始めたのは2011年でした。

そのころ配属されたブランド「rienda」でSNSのテコ入れをしたり、スタッフに指導をしたり。そこでの手応えやこれまでのノウハウを生かそうと私が次に手がけたのが、Eビジネスマーケティング部の設立でした。2014年のことです。

すでにブログでフォロワーをもっていたブランドのデザイナーやショップスタッフと、新商品を開発。ショップスタッフひとりずつのインスタを開設し、そこで商品を着て紹介してもらいました。大事なのが、それがすぐにネットショップで買える動線をつくること。品切れを起こさないよう、在庫数も各部署に交渉して確保したり、できることはすべてやって。当時まだ珍しかったネット限定商品ということもウケて、大ヒットにつながりました。

――こうした実績が評価されて、「スター発掘コンテスト」の運営メンバーに任命された生駒さん。「スター発掘コンテスト」は、所属していた会社・バロックジャパンリミテッドが新たなカリスマを発掘するための社内オーディションで、ファイナリスト10組は半年間かけて自作のYouTube動画を配信。合計再生回数でグランプリが決まるというもの。そのときの優勝者が、生駒さんによるアドバイスで頭角を現した中村真里さん(のちにRIM.ARKディレクター・デザイナー)でした。

初めは、山登りの動画を上げていた真里でしたが(笑)、彼女のインスタにもきていたコメントを見直しつつ、彼女に求められているのはメイクやファッションの動画だと伝えました。真里自身が憧れの存在にならなくてはならないし、真里のようになりたいと思われてほしい。だからといって無理やウソがあってはいけないし、それでは続きません。ふだんやっているメイクやファッションを丁寧に見せたり、アイテムを詳細に紹介したり、そんな工夫でフォロワーを引きつけていきました。

動画の再生回数を獲得するためには、告知やSNSの投稿時間も大事です。多くの人に見てもらえる20時に投稿してほしいけれど、ショップスタッフである彼女は仕事中の時間。画像と文章を休み時間に用意しておき、20時に一度抜けて投稿するという協力体制もつくってもらいました。1日1回投稿すること、ファッションと関係ない写真は載せないこと。彼女が優勝できたのは、こうした細かい約束事を、しっかり実践してくれたからだと思います。

その後、人気ブランドとなる「RIM.ARK」(リムアーク)を立ち上げた真里。ブランドスタート前にコーディネートを毎日アップし、カウントダウンをしながらオープンを一緒に盛り上げたのも、いい思い出です。彼女自身が憧れの存在になること、ブランドイメージとイコールになること。それはオーディション当時もブランド立ち上げ後も、ずっと貫かれている根底であり、SNSの大事なルールだと思っています。

――いくつもの成果が積み重なってようやく、SNSとそのもたらすビジネス効果が社会に認知されることに。2016年のある日、ブログのコメントにテレビ出演のオファーが届き、生駒さんの新たなキャリアが展開していきます。

テレビ出演、出版、独立。SNSがくれた新たなステージ

ずっと続けてきた自撮りや、ショップスタッフに撮影やSNSノウハウを指導してきた経験から、テレビ番組『マツコの知らない世界』で「自撮りグッズの世界」に出演(2016年8月放送)。私がやってきたことが、番組のテーマになるのはうれしかったし、その後テレビのオファーも急増しました。自撮りアドバイザー、SNS指導、ソーシャルメディアプロデューサー…、紹介される肩書きはさまざまだけれど、ようやく「SNSのプロフェッショナルがいる」ということが、認められてきたのです。

これまでは、いつもがむしゃらで、目の前のことに取り組んで、先のことを考えるまでいかなかった。でも、自分なりにやってきたSNSのルールを本として出版し、さまざまなSNSの相談がくると、アパレルだけでない仕事の広がりを考えるようになります。

そして2017年、SNSコンサルタントとして独立。会社をつくるのは初めての経験だし、不安もありました。でも、次々ともちかけられる仕事に手応えを感じつつ、仕事としては「きっとなんとかなる」。そう思っていました。

すべてが順調だったわけではありません。初めは自分の経験と情熱で解決できるだろうと思っていたことも、クライアント側の体制や意識が変わらないことには、どうにもならない場合もある。また、2年、3年と続ければ達成できることも、1年だけでつきあいが終わってしまい、悔しい思いをすることもあります。

どんなプロジェクトにも共通しているのは、背伸びをしすぎず、やるべきことを確実に日々実践しながら、一緒に未来像を描くこと。「フォロワー100万人!」「売り上げ○千万円アップ」といった、大きな夢を最初から掲げることはしません。できることをまずは1週間やってみる。できたら1か月やってみる。そこでわかった進捗度合いや平均値から、ようやく現実的なビジョンが見えてくるものです。

――Vol.3では、生駒さんがSNSを使ってヒットにつながった仕事をご紹介。Domani読者へのSNSづきあいのアドバイスもお楽しみに。

SNSコンサルタント、株式会社IFPARKMEDIA(イフパークメディア) 代表取締役

生駒幸恵(いこま・さちえ)

1986年生まれ 千葉県出身
株式会社バロックジャパンリミテッドに入社しグラフィックデザイナーを経て、ブランドSNS及び通販部門運営を経験し、WEBマーケティンググループを設立。社内全体のSNSチームの統率、運営を任せられる。
ヴィジュアルスタッフの育成やSNSの改革に取り組み、店舗・通販売り上げ向上に貢献し2014年優秀社員賞を獲得。
2016年TBS「マツコの知らない世界」にゲスト出演。その後2017年文響社より著書「ステージを上げるSNS絶対6ルール」を出版。同年、株式会社バロックジャパンリミテッド退職後、独立し自身が代表を務める株式会社IFPARKMEDIAを設立。現在はTV出演や、県公式Instagramアカウント(地方創生)、アパレル、美容系など多くの企業へのコンサルタントとして活動中。またSNSの講演、講義なども行う。
https://ifpark.media
インスタグラム @sachi_918 

人物撮影/黒石あみ 取材・文/南 ゆかり

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