こうしたヒアリングによって、自分が目標とする人生後半の過ごし方がイメージできるようになったら、今度はそれを実現するために必要なことは何かを洗い出します。
大きくは3つあります。まず、a. これまでの自分のキャリアで経験してきたことの中から、今後やりたい目標のために役立つ経験を洗い出してみること。つまりはキャリアの棚卸です。b. 2つ目は、自分がやりたいことを実現するために必要な人とのつながり、いわゆる人脈を作る方法を考えること。c. そして3つ目は、自分の目標を実現するために必要な(専門)知識の習得です。
a. キャリアの棚卸をする
b. 人脈を作る方法を考える
c. 必要な(専門)知識の習得
自分の強みやオリジナリティを見つける
a. のキャリアの棚卸に関しては、転職や再就職など、会社を変えて仕事をする場合に必要とされる「職務経歴書」を作ってみることをおすすめします。職務経歴書は、一般に書式は指定されていませんので、どのように書いてよいかわからない、と思う方もいるかもしれませんが、インターネットで検索すると職務経歴書の具体例やひな形も見つかりますので、それに従って書いてみるのも1つの方法です。
作成してみると、自分のこれまでの経験の中から、今後やりたいと思っていることに役に立つものを再発見したり、これまでの経験をどう役立てればよいかということが見えてくるでしょう。そこから、自分の強みやオリジナリティといったアピールポイントに気が付くことができれば、やりたい目標を実現することに一歩近づいたといえます。
2つめは b. 目標を実現するために必要な人のつながりです。自分1人でやっていく方法もあるでしょうが、仮によく知った仕事をするにしても、仲間がいることは、仕事を支えあったり、融通しあったりなど、大きな意味があると私は思います。
また、これまでの仕事とは異なる仕事を選ぼうとする場合は、言ってみればその業界に関しての「新米」「新人」になるわけですから、自分にとって「師匠」となってくれる人や「先輩」となってくれる人を探すことは、自分の目標をよりよく実現するために非常に重要です。