アラフィフバツ3がたどり着いた、真の幸せ
前回のお話▶︎有閑マダムから会社経営者に転身。交際相手に2千万円騙し取られた私が気づいたこと
ヨーロッパの大富豪と離婚してバツ3になったあと、起業したけれど交際相手に2千万円騙し取られた佳菜子さん。30代後半までの人生をかなり走り抜けてきた感がありますが、現在は日本の実家で母親と姉と、女3人の穏やかな生活を送っています。
帰国後は、アメリカのスタートアップ企業の日本採用社員として、1日3〜4時間のリモートワークをこなしたら、あとは夜中にアメリカの株式市場で持ち株の相場をチェックするという、悠々自適な生活ぶり。
大富豪を渡り歩いてきて、現在はアラフィフに突入した佳菜子さんですが、最近の恋愛事情はどうなのでしょう。
佳菜子さん:以前勤めていた外資系の大手物流会社の同僚と付き合ってるんですが、たぶんもう別れます。話が合わないなと思うことも多くて。今は世界的に有名な瞑想の尊師のところに通っていて、その人のWebサイトの翻訳などのボランティアをしているのですが、それにやりがいを感じています。恋愛とか、もういいかなって。昔の私はセックス依存症だったと思いますが、しばらくは男断ちして過ごそうかな〜と。
2番目の経営者夫からスピリチュアルな世界の洗礼を受けた彼女は、ヨーロッパで物質的な生活を送るにつれてむなしさを覚え、今通っている尊師の教えにすごく共感を覚えているそう。そのグル(尊師)の教えでは、自分の周りに起きていることは、すべて自分の内面の表れなんだとか。だから、幸せになりたいなら、瞑想で自分の内側を整えるのが近道。お金や名声がいくらあっても満たされないのは、自分の内側が満たされていないから、ということなのですね。
佳菜子さん:その瞑想法を実践していたら、段々、欲望もなくなってきたんです。結局、心の豊かさがいちばん大事なのかなと今は思います。
まあ、そう思えるのも、佳菜子さんが現在、元夫からの莫大な財産分与を財テクで運用するという、金銭的な心配がない生活を送れているからこそ、という側面もあるのかもしれませんよね。
そんな佳菜子さんですが、取材後に送られてきたLINEには、「そういえば、お伝えし忘れましたが、私にはポチと呼んでいる奴隷犬のような存在の男性がいます。呼べばすぐに来て言うことを聞くので『ポチ』。本人はそうやって扱われるのが好きなようで、他の男性との関係を話すと興奮して喜んでいます」と衝撃的な告白が。
「男断ちしてたんじゃないんか〜〜い(笑)!」という私のツッコミには、「以前は日替わりで週4、5日くらいに男性とデートしてたけど、そういうのはもう疲れちゃったのでやめました」との回答。どうやら、佳菜子さんクラスになると、常時キープしている男性がふたりいるくらいでは、「男がいる」ということにはならないみたいです。
月イチで打つ幹細胞培養点滴の効果もあってか、46歳にはとても見えない佳菜子さんですが、この調子なら再び大富豪の男性と結婚もありえそうだな〜と思ってしまったのでした。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。