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LIFESTYLE 四字熟語

2024.11.13

「一意専心」ってどういう意味? 使い方や言い換え、英語表現を紹介

「一意専心」を使った例文

前のページで確認した「一意専心」の使い方のポイントを踏まえた例文をいくつか紹介します。使用場面をイメージしながらご覧ください。

例文

一意専心、このプロジェクトに取り組みます。
一意専心の姿勢で、毎日の小さな目標にも丁寧に向き合いたい。
・私が当選した暁には、一意専心の気持ちで区政に取り組んでまいります。
一意専心、勉強に取り組んだので、難関大学に合格できた。

「一意専心」の類語と対義語

「一意専心」に似た表現や、反対の意味を持つ言葉も知っておくと便利です。ここでは、その中から一部を紹介します。

「一意専心」の類語として挙げられるのは以下の言葉です。

・遮二無二(しゃにむに)
・一生懸命(いっしょうけんめい)

一方、「一意専心」として挙げられるのは以下の言葉です。

・狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)
・右顧左眄(うこさべん)

ここからは、一意専心の類語と対義語について、それぞれ詳しく解説していきます。

類語は「遮二無二」「一生懸命」など

「遮二無二」は、後先を考えずただひたすら行動するという意味です。「むやみに」「強引に」などの意味を表現する際にも使います。

何かに集中して取り組むという点では「一意専心」と同じですが、それに加えて、後先を考えずがむしゃらに突き進むイメージが強い言葉といえるでしょう。「テスト前なので遮二無二、勉強するしかない!」などというように使います。

「一生懸命」は意味を解説する必要がないほど、日常的に使われている言葉の一つですね。自分の意思でひたむきに物事に取り組むという意味で、口頭でもごく普通に使われています。「一所懸命」という言葉が転じたもので、武士が命をかけて所領を守ったことが由来です。

「一意専心」の類語は多く、この他にも「一心不乱」「無我夢中」「猪突猛進」などが挙げられます。

遮二無二:しゃにむに】
ほかの事を考えないで、ただひたすらに。がむしゃらに。「目標へ―突進する」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

一生懸命:いっしょうけんめい】
《「一所懸命」から》1 命がけで事に当たること。また、そのさま。「―に働く」「―探しまわる」2 引くに引けないせっぱ詰まった場合。瀬戸際。「―の敵を防ぐ」〈風来六部集・放屁論〉
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

対義語は「狐疑逡巡」「右顧左眄」など

対義語としては、「狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)」などがあります。疑いためらってぐずぐずすることのたとえとして使われます。

「逡巡」とは、後ずさりしたり、ためらってぐずぐずしたりすること狐の疑い深さをあらわす「狐疑」とセットになり、決断をためらう優柔不断なさまをたとえるようになりました。「狐疑逡巡していて、まだ結論が出ない」というように使います。

「右顧左眄(うこさべん)」も一意専心の対義語に挙げられます。周囲ばかり気にして決断できないさまを表します。「右顧」の「顧」は振り返って見ること、「左眄」の「眄」は横目でうかがうという意味です。周りの様子ばかり気にしていることがよく伝わってきます。「右顧左眄している間に、日が暮れてしまった」などと使います。

狐疑逡巡:こぎしゅんじゅん】
疑いためらってぐずぐずすること。「―してチャンスを逃がす」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

右顧左眄:うこさべん】
《右を見たり左を見たりする意から》周囲の状況ばかり気にして、自分の態度をなかなか決断しないこと。人の意見ばかり気にかけること。左顧右眄。「―して評価を下せない」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

決められない女性

(c)AdobeStock

「一意専心」の英語表現

仕事や日常で使える英語表現も合わせて紹介します。グローバルな場でも、自信を持って「一意専心」の精神を示してください。

devote oneself to

「devote oneself to」は、「一意専心で何かに打ち込む」姿勢を伝える表現です。例えば、仕事やプロジェクトに全力で取り組む様子を「She devoted herself to the success of the project.」(彼女はプロジェクトの成功のために一意専心で取り組んだ。)というように表現します。これは、心から一つのことに集中している状態を示します。

throw oneself completely into

「throw oneself completely into」は「一意専心で取り組む」とき、他のことに気を取られず全力でその目標に没頭していることを表します。例えば、「He has thrown himself completely into his studies.」(彼は一意専心、勉強した。)のように使うと、周囲を気にせず集中している様子が伝わるでしょう。

最後に

「一意専心」は、ひたむきに一つのことに集中する様子をあらわす言葉です。一つのことに集中しようとしても、周囲の雑音やほかのことが気になってしまい、断念した経験があるという人もいるでしょう。

難しいことだからこそ、ひたむきに努力を続けることに価値があります。この機会に、「一意専心」の気持ちで何かに取り組んでみてはいかがでしょうか。ゴールの先には、今まで見たこともないような景色が広がっているはずです。

TOP・アイキャッチ画像/(C)Adobe Stock

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