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2021.12.04

「一意専心」ってどういう意味? 言葉の由来や使い方をご紹介

「一意専心」はわき目もふらず、心を一つのことにのみ注ぐさまをあらわす言葉です。使われている漢字からなんとなくの意味はわかっても、いざ使おうとすると合っているか自信が無いという方も多いはずです。今回は、「一意専心」の正しい使い方や由来について解説します。

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「一意専心」とはわき目もふらず集中すること

【一意専心:いちいせんしん】(副詞的に用いて)わき目もふらず心を一つのことだけに注ぐこと。「―環境問題に取り組む」

一意専心

「一意専心(いちいせんしん)」とは、わき目もふらず一つのことに集中することをたとえる言葉です。

「一意」も「専心」も、いずれもひとつのことだけに心を注ぐこと、集中することの意味をもち、二つの言葉を重ねることで意味を強調しています。

何かを成し遂げるには、周囲の雑音に惑わされることなく集中し続けることが不可欠であり、「一意専心」はまさにそのような行動をあらわします。

「一意専心」の類語についても、下記で確認しておきましょう。

〔類語〕ひたすら、いちず、ひたむき、一筋、ただ、ただただ、専一、ひとえに、一心、一念、一路、一散、一目散、一直線、一本槍、一点張り、一辺倒、営営、せっせ、遮二無二、無二無三、がむしゃら、一心不乱、脇目も振らず、まっしぐら、しゃかりき、しゃにむに、無心、粉骨砕身、無我夢中、熱中、夢中、直線的、専心、専念、没入、没頭、没我、傾注、傾倒、猪突猛進、ストレート、我を忘れる、根を詰める、身を入れる、身を砕く

由来は中国の政治論書の「管子」

「一意専心」の由来は、中国の政治論書である「管子」という説が有力です。「管子」には「四体既に正しく、血気既に静かに、意を一にし心を摶らにし、耳目淫せずんば、遠しと雖も近きが若ごとし」という一文があり、この「意を一にし心を摶らにし」が一意専心の語源とされています。

現代語に訳すと「体が健康で、血流や呼吸が安静で、意識を統一し心を集中し、耳や目の感覚が乱されることがなければ、遠くにあるものもまるで近くにあるもののようにはっきり感じ取ることができる」という文章になります。要約すると「一つのことに集中すれば、感覚が研ぎ澄まされる」ということであり、ここから、一つのことに集中する様子を一意専心と表現するようになったといわれています。

「一意専心」の正しい使い方と例文

「一意専心」は、集中して努力する様子を表すときや、はげましの言葉としても使われます座右の銘や挑戦に対しての意気込みとして用いられることもあるため、耳にしたことがある人もいるかもしれません。

一意専心

文脈の中では「一意専心する」という言い方で、他のことには目もくれず集中する行動を表すことがあります。「一意専心の気持ち」という表現で、物事へ真剣に向き合う気持ちを表せます。また、「一意専心で取り組む」と言えば、全力で取り組む姿勢や心構えを指します。

ここからは「一意専心」の使い方のポイントと、例文をご紹介します。実際に使う際にぜひ参考にしてみてください。

ひたすら集中している時に使う

「一意専心」は、「一つのことにひたすら集中している」行動に対して使います。それが勉強であってもスポーツでも、仕事であってもかまいません。

周囲の雑音や他のことに一切気を取られることなく集中し続けることは、簡単なことではありません。「一意専心」と表現される行動には、必ず成し遂げるという強い意思が感じられるはずです。

一意専心」を使った例文

以下では、「一意専心」を使った例文をご紹介します。ここまで見てきた「一意専心」の使い方のポイントを踏まえて、内容を確認してみてください。

・希望がかない、念願の部署への異動辞令が出たので、【一意専心】で仕事に邁進しようと思う。
・【一意専心】で作品づくりにのぞんできたからこそ、この最高傑作を生み出すことができた。
・難関大学を目指すのであれば、彼女はもっと【一意専心】して勉強に励むべきだと思う。
・私が当選した暁には、【一意専心】の気持ちで区政に取り組んでまいります。

「一意専心」の類語と対義語

「一意専心」の類語と対義語はそれぞれ複数ありますが、一部をご紹介します。たとえば、「一意専心」の類語として挙げられるのは以下の言葉です。

一意専心

・遮二無二(しゃにむに)
・一生懸命(いっしょうけんめい)

一方、以下は一意専心の対義語です。

・狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)
・右顧左眄(うこさべん)

ここからは、一意専心の類語と対義語について、それぞれ詳しく解説していきます。

類語は「遮二無二」「一生懸命」など

「遮二無二」は、後先を考えずただひたすら行動するという意味です。「むやみに」「強引に」などの意味を表現する際にも使います。

何かに集中して取り組むという点では「一意専心」と同じですが、それに加えて、後先を考えずがむしゃらに突き進むイメージが強い言葉といえるでしょう。「テスト前なのでもう遮二無二になって勉強するしかない」などと使います。

「一生懸命」は意味を解説する必要がないほど、日常的に使われている言葉の一つです。自分の意思でひたむきに物事に取り組むという意味で、口頭でもごく普通に使われています。もともとは「一所懸命」という言葉であり、武士が領主から賜った土地を命をかけて守ったことが由来です。

「一意専心」の類語は多く、冒頭でも触れていますが、この他に「一心不乱」「無我夢中」「猪突猛進」などがあります。

【遮二無二:しゃにむに】
ほかの事を考えないで、ただひたすらに。がむしゃらに。「目標へ―突進する」

【一生懸命:いっしょうけんめい】
《「一所懸命」から》1 命がけで事に当たること。また、そのさま。「―に働く」「―探しまわる」2 引くに引けないせっぱ詰まった場合。瀬戸際。「―の敵を防ぐ」〈風来六部集・放屁論〉

対義語は「狐疑逡巡」「右顧左眄」など

対義語としては、「狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)」などがあります。疑いためらってぐずぐずすることのたとえとして使われます。

「逡巡」とは、後ずさりしたり、ためらってぐずぐずしたりすること狐の疑い深さをあらわす「狐疑」とセットになり、決断をためらう優柔不断なさまをたとえるようになりました。「狐疑逡巡していてまだ結論が出ない」というように使います。

右顧左眄(うこさべん)」も一意専心の対義語に挙げられます。周囲ばかり気にして決断できないさまをあらわします。「右顧」の「顧」は振り返って見ること、「左眄」の「眄」は横目でうかがうという意味です。周りの様子ばかり気にしていることがよく伝わってきます。「右顧左眄な性格のため、はっきりと自分の意見をいえない」などと使います。

【狐疑逡巡:こぎしゅんじゅん】
疑いためらってぐずぐずすること。「―してチャンスを逃がす」

【右顧左眄:うこさべん】《右を見たり左を見たりする意から》周囲の状況ばかり気にして、自分の態度をなかなか決断しないこと。人の意見ばかり気にかけること。左顧右眄。「―して評価を下せない」

「一意専心」の気持ちで何かに取り組んでみよう

「一意専心」は、ひたむきに一つのことに集中する様子をあらわす言葉です。一つのことに集中しようとしても、周囲の雑音やほかのことが気になってしまい、断念した経験があるという人もいるでしょう。

一意専心

ですが、難しいことだからこそ、ひたむきに努力を続けることに価値があります。この機会にぜひ、「一意専心」の気持ちで何かに取り組んでみてください。ゴールの先には、今まで見たこともないような景色が広がっているはずです。

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イラスト・写真/(C)Shutterstock.com
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

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