「楕円形チーク」は卒業! 40代からは「肌になりすますチーク」にしよう
年齢とともに「似合うチークの色が変わる」というのはよく耳にしますが、「入れ方も変えたほうがいい」って知っていましたか? チークの入れ方を変える理由と、どんな入れ方が正解なのかをヘア&メイクの佐伯エミーさんに伺いました。
「40代になると頰骨の下がえぐれるようにこけて見えやすくなります。帰宅時、電車の窓に映った顔を見て思い当たる人もいるのではないでしょうか? この“頰のこけ”をさらに助長しているのがチークです。チークの入れ方としてメジャーなのが“頰の高いところを中心に、横に楕円形に入れる”方法です。若い世代なら問題ないですが、40代がこの入れ方をすると頰骨が強調されてしまい、頰のこけがさらに目立ちやすくなります。頰のこけをカムフラージュするには、広めに丸くチークを入れることをおすすめします。また、チークを入れたとわかるように血色感をつけるのではなく、頰全体に血色感をふわりと重ねて、まるで肌になりすましたようになじんで見せるのがポイントです。軽やかでほんのり透けた血色感を“こけて見える部分までまとう”ことで、ふっくらとハリのある肌を演出できます」
ベスト¥17,600、ブラウス¥27,500(アデュー トリステス) ピアス(スタイリスト私物)
佐伯さん流「肌なりすましチーク」のプロセスはこう!
プロセス1. ブラシにチークをとったらティッシュでなじませる
「チークに使うブラシは、大きいブラシがおすすめです。大きいブラシを使うとふわっと透けるようにチークを入れることができます。チークをブラシにとったら、ティッシュの上で何度かトントンと叩き込みながらブラシを360度回転させチークの粉をブラシ全体にまんべんなく含ませます。こうしておくと、チークが肌にベタッとつくのを防げます」
プロセス2. 頰の高いところにトントンとおく
「笑ったときに頰の一番高いところにブラシの毛先を垂直にあて、直径5cmくらいの丸形をイメージしてトントンとおきます。ほんのり血色感がつく程度でOKです」
プロセス3. 丸いチークの上下をブラシでなじませる
「丸く入れたチークの上と下にブラシをすべらせ、肌となじませます。このときチークをつけ足す必要はありません。上をなじませるときは、黒目の下くらいから緩やかな弧を描くようにして耳前までブラシをすべらせます。下をなじませるときは、上唇の高さくらいまで広めにブラシをすべらせます」
40代の血色感づくりには「渋赤チーク」がおすすめ!
パッと見は濃い印象ですが、肌にのせると軽やかで落ち着きのある血色感を演出できます。
SUQQU メルティング パウダー ブラッシュ 07 ¥6,050(1月7日発売)
しっとりしたパウダーでムラなく広がり、ツヤと血色感をほんのり仕込めるチーク。透明感がありながら白っぽく見えないのも魅力です。07の色は、ほのかにパープルのニュアンスがあるレッドで、しとやかな血色感をまとえます。
スナイデル ビューティー パウダー ブラッシュ 04 ¥3,630
肌のトーンに寄り添うようになじむよう繊細な発色。ふんわり軽い質感で透明感のある仕上がりになります。04はブラウンニュアンスのあるレッドで、軽くつければナチュラルな血色感に、しっかりつければ洗練モードな印象に仕上がります。
チークに使うブラシは毛束が大きくやわらかいものを!
広範囲になじませるときは大きいブラシが最適。また、コシが強いとチークがつきすぎる場合があるのでやわらかいものを選びましょう。
▲(手前)ソフトな使用感のフェイスブラシ。粉含みがよく、顔の様々な部分にフィットしやすい形状です。シュウ ウエムラ ブラシ27 ¥7,150
(奥)繊細な肌あたりとやわらかさを特長とした、SUQQU史上最高級品質の人工毛を使用。ムラのない仕上がりが簡単に叶います。SUQQU フェイス パウダー ブラシ ¥33,000
●この特集に使用した商品の価格はすべて、総額(税込)価格です。
撮影/向山裕信(vale./人物)、高橋一輝(近藤スタジオ/静物) ヘア&メイク/佐伯エミー スタイリスト/柿原陽子 モデル/樋場早紀 構成/片山幸代
ヘア&メイクアップアーティスト
佐伯エミーさん
美容誌をはじめ、様々なジャンルのヘア&メイクを手がけ、女優やアーティストからも指名を受ける。流行りのメイクを独自に分析し、その人に似合うメイクを提案することが得意。また、スキンケアや美容ツールの指南役としても活躍。