盗聴した夫。妻が浮気したと思い込み…
前回のお話▶︎元夫とのLINEを浮気と勘違いした現夫が、出会い系サイトで浮気!
まなかさんが元夫とSNSで再会してLINEのやりとりをしていただけなのに、「不倫している」と勘違いして、腹いせに出会い系アプリで浮気してしまった現夫Bさん。しかもその浮気相手の顔写真とラブホテルの画像まで送りつけてきたのです。
まなかさん:浮気相手は普通のオバさんだったんですよ。でも夫は、俺だってその気になれば浮気くらいできるんだと言いたかったみたい。
そのときは「自分が浮気を疑われるような行為をしたことが原因だから目を瞑ろう」と、夫の浮気を黙認したまなかさん。けれど夫側の猜疑心は消えておらず、自分の留守中にこっそり、リビングのカーテンの裏にスマホのレコーダーのスイッチをオンにして、まなかさんと友人の会話を盗聴していました。
まなかさん:家に遊びに来た友人が、「で、元旦那さんとは結局ヤったの?」と聞いてきたので、「LINEだけで何もしてないよ」と答えたのですが、そのとき、会話の内容を夫が聞き間違えたみたいで。勝手に私と元夫が密会しているとまたまた勘違いして、浮気相手のオバさんにまた連絡を取っていたんです。
夫の2度目の浮気が発覚したのは、息子がひょんなことから夫とオバさんのツーショット画像を見つけてしまったのがきっかけでした。
まなかさん:その写真の日付から、「この日は出勤していたはず」と夫の勤務表を調べたら、会社には行ってなかったことがわかったんです。
当時、まなかさんは子供の教育費用のために再び働き出して、とっても忙しい時期でした。そんな時期に夫が浮気していたと知り、「絶対に許さない」と思ったそう。
まなかさん:私だけならまだしも、最初に夫の浮気に気づいたのは長男で、それが本当にかわいそうで…。
さらに夫の車から、ローションとコンドームが出てきて問い詰めると、「自分で使った」と言い張ったのです。
まなかさん:その数ヶ月前までは夫のことを受け入れていたんです。だけど夫は私の浮気を疑うようになってから、普段、私の具合の悪いときには知らん顔しているくせに、自分がセックスしたいときだけ優しくして擦り寄ってくる。それを感じて、もうしたくなくなっちゃったんですよね。
これは女性としてわかるような気がします。普段の思いやりあってこその夫婦。その思いやりも示さずに夜だけすり寄ってきても、こちらは嫌悪感しか抱けませんよね。
夫とセックスしたくなくなったまなかさんは、それ以来、夫を拒否。
その上、義母はまだ毎日家に通ってきて、面倒を見るのはいつもまなかさん。
さかい:えっ、まだお義母さんが通って来ていたんですか!?
まなかさん:そうなんです。しかも、最近は認知症気味になってきて…。
浮気、そして義母の世話。これだけでも大変そうなのに、ある日、まなかさんの愛情を凍らせてしまう夫の本音がわかり、まなかさんはご自身もよそに癒しを求めるようになって行くのです。
長くなったので、そのお話は次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。