喜んでくれると思った長女がまさかの大反対!? 何度も話し合い、新しい家族を迎え入れる決心を
2人目の出産を考えたきっかけはなんですか?
娘が小学一年生になって一気に手が離れたのが大きなきっかけですね。それまではひとりっ子の予定で、2人目についてはまったく考えていませんでした。でも、娘が急にお姉さんらしくなり手がかからなくなると自分の中に少しゆとりができてきて、もうひとり子どもがいたらどうなのかな…と思うようになったんです。そのとき私は36歳だったので、年齢的なこともありましたし、私がプロディースしている洋服ブランドも安定してきたので、仕事のタイミング的にも今かなと!
家族の反応は?
2人目を考えたいと伝えると、夫はとてもびっくりしていました。長女が産まれたとき、夫はすぐにでも2人目を欲しがっていたのですが、私は育児と仕事の両立に余裕がなくて、今は考えられないと伝えていたので、本当に?と。私自身もしっかり考え、私たち家族のこれからをふたりでよく話し合いました。
長女には妊娠がわかってすぐ伝えました。喜んでくれると思っていたのですが、まさかの拒絶反応が! なんと「赤ちゃんはいらない。ひとりっ子がいい」と言われてしまったんです(笑)。娘も喜んで赤ちゃんの相手やお世話をしてくれるんじゃないかと期待していたので、これは本当に予想外。私には何も言いませんでしたが、おばあちゃんに『赤ちゃんが産まれたら、みんな私じゃなくて赤ちゃんをかわいがるんでしょ…』と話していたそうです。娘なりに、不安や寂しさを感じていたのかもしれませんね。そんな娘の反応もあって、娘には妊娠中もことあるごとに「赤ちゃんが産まれても、あなたのことが大好きだよ」と伝えてきました。
キャリアへの心配はありませんでしたか?
今は出産後も仕事復帰するのが当たり前になっていますし、私の周りもそういう人が多いので、大きな不安はありませんでした。でも、洋服づくりのほうは、試着ができなくなってからはかなり苦労しましたね。今まではプロデュースからモデルまで自分でやっていたのに、実際つくった服がどんどん着られなくなっていったり、サイズ感がわからなくなって戸惑うことも。妊娠中、12キロ太ったので、産後体型をきちんと戻して仕事に復帰できるかなという不安もありました。
気持ちの浮き沈みがあったときの対処法は?
ひとりめの妊娠中、マタニティヨガをやっていてリフレッシュできたので、今回も自宅に先生をお呼びしてヨガをしていました。体を動かすことで気持ちもスッキリし、必要以上の不安や心配がなくなったように思います。また、WEB Domaniでインテリアの連載をもっているのですが、そういった自宅でできる仕事を無理のない範囲で続けていたことも、気分転換になりました。
ーー長女の意外すぎる反応に困ってしまったという黒木さん。実際に赤ちゃんが産まれてからはどうだったのでしょうか? 次回は、2人目育児で感じた大変さや、困ったとき、どう対処したかについてうかがいます。
撮影/石山貴史 ヘア&メーク/甲斐美穂(ROI) 構成/木戸恵子