有り触れた(ありふれた)
「有り触れた」は、どこにでもあって普通なものや珍しくないさまを表現する言葉です。「有る」は「存在する」、「触れる」は「広く一般的に知られている」ことをあらわすことから、どこにでもありそうなものを意味します。
「有り触れたエピソード」「有り触れたサービス」というように使います。普通であることを強調したいときには「ごく有り触れた」と表現することも多いです。
「月次決算」とは「毎月、財務状態を可視化する業務」
「月次決算」は、「月次」を用いた言葉としてよく使われるものの1つです。「月次決算」とは、会社が企業運営をスムーズにおこなうために実施する、毎月の財務状態を可視化する業務のこと。
「月次決算」のイメージができるように、ここでは「年次決算との違い」「月次決算をおこなうメリット」「月次決算の流れ」について、解説していきます。
「年次決算」との違い
「月次決算」はその名のとおり毎月おこなう決算業務のことです。毎月の財務状況のデータをもとにその都度経営判断をしたり、軌道修正を図ります。
一方で「年次決算」は年に1回実施し、目的はその年の確定申告のためと、取引先や株主に対する経営状況の報告です。
また「年次決算」は会社法や法人税上、年に1回おこなうことが義務付けられているのに対して「月次決算」にはそのような決まりはありません。
「月次決算」をおこなうメリット
「月次決算」をおこなうことにより、事業計画どおりに進捗しているかを随時確認することができます。計画に対して乖離が生じている場合は、早めに軌道修正することが可能です。また毎月の財務状況をチェックすることで、キャッシュフローに不安がある場合に黒字倒産を防ぐ効果もあります。
「月次決算」をおこなわないケースと比べ、「年次決算」での業務負担が軽減されるというメリットも見逃せません。
「月次決算」の流れ
「月次決算」は簡単に示すと次のような流れです。
1.決算整理
2.決算書の作成
3.月次報告
決算整理では、帳簿と銀行口座の残高が同じかどうかの確認、在庫金額を確定するための棚卸し、仮払金や未払金の計上をします。その後、損益計算書や貸借対照表などの書類を作成。それらの決算書を月次報告として経営陣に提出、経営陣は月次報告の内容を踏まえて経営戦略の見直しなどをおこないます。
まとめ
「月次」には「げつじ」と「つきなみ」の2通りの読み方があり、いずれにも毎月決まっておこなうことという意味があります。つきなみと読む場合、ありふれていて平凡という意味でもよく使われます。
「月次」は日常的にもビジネスシーンでも広く使われる言葉の1つです。正しい読み方と意味を理解し、使いこなせるようにしましょう。
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