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LIFESTYLE雑学

2022.01.07

【糠(ぬか)に釘】はどんなシーンで使うべき? 漢字から思い浮かべて考えてみよう

「糠に釘」とは、手応えや効き目が感じられないという意味です。まるで柔らかい「糠に釘」を打つようであることに例え、手応えのないものには何をしても無駄であることを示しています。本記事では「糠に釘」という言葉の由来や例文、よく似た言葉についてご紹介しましょう。

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「糠に釘」とは手応えがないこと

「糠に釘」は「ぬかにくぎ」と読みます。まるで米ぬかに釘を打つように手応えがないという意味です。何かをしても、効果がないということを表しています。

【糠に釘】
ぬかに釘を打つこと。なんの手ごたえもなく、効き目のないことのたとえ。暖簾のれんに腕押し。ぬかくぎ。「いくら注意しても糠に釘だ」

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

糠に釘

糠とは玄米を精白する際に出る種皮などが破け、粉になったものです。「糠に釘」の糠は水を加えて作られた糠床・糠味噌のことで、柔らかく手応えがないものの例えとされています。

「糠に釘」の由来

糠に塩や水を加えて発酵させたものを糠床もしくは糠味噌といい、野菜を入れて糠漬けを作るものです。「糠に釘」の糠はこの糠床のことで、非常に柔らかいため、釘を打っても手応えなくのめりこんでしまいます。

この状態を例えにして、手応えがない、効果が感じられない、効き目がないといった意味で使われるようになりました。

「糠」とはどんなもの?

糠は玄米を精米するときに出てくる粉のことで、表皮や種皮、胚芽の部分です。糠を取り除いたものが白米になります。

糠にはタンパク質が約13%含まれるほか、ビタミンやカルシウムが豊富です。栄養価は高いものの食材には向いていないため、主に糠漬けを作る糠床に利用され、さらに脂肪分を抽出して米糠油としても利用されています。

「糠に釘」の例文

「糠に釘」がどのような場面で使われるのか、例文を見てみましょう。

糠に釘

・彼にいくら説教をしても【糠に釘】だよ
【糠に釘】とはわかっていても、言うべきことはきちんと伝えるべきだ
・どんなに資金を投じて対策を講じても、結局は【糠に釘】だった
何回注意しても【糠に釘】だったため、厳しい処分を決定した
・あの人にはどんなアドバイスをしても【糠に釘】なので、黙って様子を見るしかない
・景気回復のための施策は結局なんの効果も上がらず、【糠に釘】だった

「糠に釘」の類義語

「糠に釘」には、よく似た言葉が豊富です。糠と同じく手応えがない、柔らかいものが例えに使われている言葉では、「暖簾に腕押し」「豆腐にかすがい」などがあげられます。

また、使う場面は「糠に釘」よりも限定されますが、「馬の耳に念仏」も糠に釘の類語にあたるといえるでしょう。ここでは、「糠に釘」とよく似た言葉を紹介します。

糠に釘

【類義語1】暖簾に腕押し

「暖簾に腕押し(のれんにうでおし)」とは、力を入れても手応えがないという意味です。「暖簾」とはお店などの入り口にかかっている布の仕切りのことで、押してもなんの手応えもないことを例えにしています。

積極的に対応してもまったく反応がなく、拍子抜けしてしまうことを表した言葉です。糠に釘とほぼ同じ意味合いで使われます。

例文を見てみましょう。
あの人には何を忠告しても【暖簾に腕押し】だから、もう諦めている
・新しい企画を提案したが【暖簾に腕押し】だった

【類義語2】豆腐にかすがい

豆腐にかすがい(とうふにかすがい)」とは、力を入れてもなんの手応えもないという意味です。「かすがい」とは、木材などをつなぐための釘のことで、柔らかい豆腐に釘を打つことを表しています。「糠に釘」とほとんど同じ意味といっていいでしょう。

例文は以下の通りです。
彼には誰が何を言っても【豆腐にかすがい】のため、今では誰からも相手にされていない
・【豆腐にかすがい】ではあっても、やるべきことはやっておけばあとから後悔することはない

【類義語3】馬の耳に念仏

「馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)」とは、馬に念仏を聞かせてもありがたみがわからない、価値がわからないと言う意味です。いくら良いことを伝えても聞く耳を持たず、効果もないということを表しています。「馬耳東風」という四字熟語としても使われます。

「糠に釘」は広く効果がないことの例えに使われますが、「馬の耳に念仏」は「馬の耳」という言葉から、人に意見や忠告をするという状況に限定して使われる言葉です。

例文を紹介します。
小さい子供にいろいろ説教しても【馬の耳に念仏】だからやめておいた方がいい
・どんなに優秀な講師の講義を受けても、理解できる能力がなければ【馬の耳に念仏】になってしまう

「糠に釘」の対義語

「糠に釘」の対義語になる言葉もあります。「大黒柱の腕押し」や「打てば響く」などがあげられ、手応えがある、効果があるといった意味合いです。

糠に釘

何をしても反応がないというネガティブは意味合いの「糠に釘」とは反対に、働きかければ十分な手応えがあるというポジティブなニュアンスで使われます。ここでは、「糠に釘」の対義語を2つ紹介しましょう。

【対義語1】大黒柱と腕押し

「大黒柱と腕押し(だいこくばしらとうでおし)」は手応えがある、効果があるという意味です。「大黒柱」とは一家や組織を支える人物のことや、家を支える太い柱のことです。いくら押しても手応えがない「暖簾に腕押し」とは対照的に、大黒柱を押すと手応えがあることが由来とされています。その存在感や強さから「歯が立たない、叶わない」という意味でも使われます。

例文を紹介します。

・部長にはリーダーシップがあり、何があっても【大黒柱と腕押し】である
・自分が忠告しても「糠に釘」だが、上司にお願いすれば【大黒柱と腕押し】だ

【対義語2】打てば響く

打てば響く(うてばひびく)は、即座に反応するという意味です。働きかければ、それだけ成果が上がるという意味合いで使われます。何をやっても手応えがない「糠に釘」とは正反対の言葉です。返ってきた反応も優れているというニュアンスもあります。

例文を見てみましょう。

彼女は何を頼んでも【打てば響く】ため、誰からも頼りにされている
・今年の新入社員は【打てば響く】ような優秀な人材が多い

「糠に釘」は意見や忠告が無駄なことを表すもの

糠に釘」は意見や忠告をしても手応えがなく、無駄に終わるという意味です。柔らかい糠に釘を打ってもなんの手応えもないことを例えにしています。人に対してだけでなく、対策を立てるなどの行動に対しても使われる言葉です。

糠に釘

類語は多く、「暖簾に腕押し」や「馬の耳に念仏」などもよく使われます。「打てば響く」など、対義語も合わせて覚えておくといろいろな場面で使いやすいでしょう。

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写真・イラスト/(C) shutterstock.com

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