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2023.12.16

【糠(ぬか)に釘】はどんなシーンで使うべき? 漢字から思い浮かべて考えてみよう

 

「糠に釘」とは、手応えや効き目が感じられないという意味です。まるで柔らかい「糠に釘」を打つようであることに例え、手応えのないものには何をしても無駄であることを示しています。本記事では「糠に釘」という言葉の由来や例文、よく似た言葉についてご紹介しましょう。

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「糠に釘」とは手応えがないこと

「糠に釘」は「ぬかにくぎ」と読みます。まるで米ぬかに釘を打つように手応えがないという意味です。何かをしても、効果がないということを表しています。

【糠に釘】
ぬかに釘を打つこと。なんの手ごたえもなく、効き目のないことのたとえ。暖簾のれんに腕押し。ぬかくぎ。「いくら注意しても糠に釘だ」

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

糠に釘

糠とは玄米を精白する際に出る種皮などが破け、粉になったものです。「糠に釘」の糠は水を加えて作られた糠床・糠味噌のことで、柔らかく手応えがないものの例えとされています。

「糠に釘」の由来や基礎知識
  1. 「糠に釘」の由来
  2. 「糠」とはどんなもの?

「糠に釘」の由来

糠に塩や水を加えて発酵させたものを糠床もしくは糠味噌といい、野菜を入れて糠漬けを作るものです。「糠に釘」の糠はこの糠床のことで、非常に柔らかいため、釘を打っても手応えなくのめりこんでしまいます。

この状態を例えにして、手応えがない、効果が感じられない、効き目がないといった意味で使われるようになりました。

「糠」とはどんなもの?

糠は玄米を精米するときに出てくる粉のことで、表皮や種皮、胚芽の部分です。糠を取り除いたものが白米になります。

糠にはタンパク質が約13%含まれるほか、ビタミンやカルシウムが豊富です。栄養価は高いものの食材には向いていないため、主に糠漬けを作る糠床に利用され、さらに脂肪分を抽出して米糠油としても利用されています。

「糠に釘」の例文

「糠に釘」がどのような場面で使われるのか、例文を見てみましょう。

糠に釘

・彼にいくら説教をしても【糠に釘】だよ
【糠に釘】とはわかっていても、言うべきことはきちんと伝えるべきだ
・どんなに資金を投じて対策を講じても、結局は【糠に釘】だった
何回注意しても【糠に釘】だったため、厳しい処分を決定した
・あの人にはどんなアドバイスをしても【糠に釘】なので、黙って様子を見るしかない
・景気回復のための施策は結局なんの効果も上がらず、【糠に釘】だった

「糠に釘」の類義語

「糠に釘」には、よく似た言葉が豊富です。糠と同じく手応えがない、柔らかいものが例えに使われている言葉では、「暖簾に腕押し」「豆腐にかすがい」などがあげられます。

また、使う場面は「糠に釘」よりも限定されますが、「馬の耳に念仏」も糠に釘の類語にあたるといえるでしょう。ここでは、「糠に釘」とよく似た言葉を紹介します。

糠に釘

暖簾に腕押し

「暖簾に腕押し(のれんにうでおし)」とは、力を入れても手応えがないという意味です。「暖簾」とはお店などの入り口にかかっている布の仕切りのことで、押してもなんの手応えもないことを例えにしています。

積極的に対応してもまったく反応がなく、拍子抜けしてしまうことを表した言葉です。糠に釘とほぼ同じ意味合いで使われます。

例文を見てみましょう。
あの人には何を忠告しても【暖簾に腕押し】だから、もう諦めている
・新しい企画を提案したが【暖簾に腕押し】だった

豆腐にかすがい

豆腐にかすがい(とうふにかすがい)」とは、力を入れてもなんの手応えもないという意味です。「かすがい」とは、木材などをつなぐための釘のことで、柔らかい豆腐に釘を打つことを表しています。「糠に釘」とほとんど同じ意味といっていいでしょう。

例文は以下の通りです。
彼には誰が何を言っても【豆腐にかすがい】のため、今では誰からも相手にされていない
・【豆腐にかすがい】ではあっても、やるべきことはやっておけばあとから後悔することはない

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