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2022.02.28

篠原涼子さんインタビュー「理屈よりも “やるしかない”精神で。進み続けることで自信を得る」

これまで映画やドラマでは、パーフェクトなかっこいい役が多かった篠原さん。最新映画で見せたのは、控え目ながら仕事はきっちりこなすウェディングプランナー。その役柄との共通項は? そしてその仕事ぶりをとおして、子育て世代への力強いメッセージも。

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閉塞感ある日常には、笑って泣けるコメディ映画を

これまで、さまざまなタイプの「かっこいい」「デキる」女性の仕事ぶりを演じてきた篠原涼子さん。最新主演映画では、そうしたヒロインたちとはずいぶん違う、新タイプの仕事とキャラクターに挑んでいます。篠原さんいわく、「パーフェクトじゃない」「ちょっと不器用な」ウェディングプランナー。そんな不完全さも、篠原さんが演じると魅力に変わってーー。

前に出ていきたくなっても、ぐっと抑えて

「私が演じたウェディングプランナーの中越は、頼られたらNOと言えない性格です。披露宴では、裏舞台で多くの人をまとめ、チーム一丸となって力を合わせる。けれど当然、表舞台に出るわけではなく、あくまでも裏方で控え目。ちょっと不器用なところが見え隠れするけれど、とにかく一生懸命なんです。演じる側としては、つい前に出ていきたくなってしまうこともあるけれど、今回だけはぐっと抑えて、ほかの濃いキャラクターたちの面白さが引き立つように心がけました。

バカリズムさんの脚本は、全編とおして笑えるのはもちろん、結婚式の裏側の人たちの生き様が描かれているのが特徴です。クライマックスではそれがひとつになって、その場にいて鳥肌が立ったほどです」

篠原さんが言うように、映画のクライマックスは披露宴シーン。だけれど、最初から最後まで、画面の端から端まで、登場キャラクターたちの濃い演技、面白い仕掛けにあふれていて、どんな出来事もどのシーンも、見逃せません。

「何も考えずに笑えて、すっきり爽快になれる。こんな映画に没頭できる時間は、制約の多い今の生活の中で、とても貴重なものだと思います。やりたいことができなかったり、会いたい人と会えなかったり、いろんなジレンマがある中で、少しでも気持ちが解放されて、楽になれたら。それが、コメディ作品の力ではないでしょうか。

私自身がコメディ作品にのぞむときは、人を笑わせようとか、普段と違うことをやろうとか、そうした思いにとらわれないほうがいいと、経験からわかってきました。それより、主人公がひとりの人として、どう生きて、どう行動するのか考えて演じるだけ。そして、周りのキャストに合わせながら生まれる反応を楽しむ。もちろん、その中で難しいなと思うことは出てくるものです。けれど私、大変だったことはすぐ忘れてしまうんです。いや、忘れてすぐ切り替えるようにしているんです」

「どちらかを選ぶ」のではなく「どっちも頑張る」

「切り替えることはできても、何か決断をするとなると、なかなかできない性分です。NOと言えないところは、映画『ウェディング・ハイ』の中越と共通しているかもしれません」

映画の中では中越の態度だけでなく、新郎・彰人(中村倫也)も「結婚は選択地獄」と言い、その優柔不断な言動は、喜劇の見どころでもあり多くの人の共感ポイントでもあります。

「私自身も優柔不断、いくつもの選択肢がチラつくと、もう決められません。外食では、メニューは決められないし、人からおいしいよって薦められたら、すぐに揺れたり。また、子どもからやりたいことをせがまれたら、厳しくしなくちゃいけないときでも、許してしまう。甘えさせちゃってるな、と反省することばかりです。本当に自分が欲しくて追い求めていることなら、周囲も見ずに突き進むことができるのに」

自身は優柔不断というけれど、「どちらかを選ぶ」より「どっちも頑張る」という篠原さんのポリシーの表れでもあります。

「たとえば、仕事の時間と子どもとの時間、どちらかを選ぶことは難しいなら、私はどちらも同時進行でやってきました。子どもが小さいときは、あやしながら、料理を作りながら、資料や台本を読みながら、というふうに。散歩しながら子どもを遊ばせ、自分は耳からセリフを覚えたりということもありました。理屈じゃない、やらなきゃいけないときは“やるしかない”んです。

すごく単純なことだけれど、考えたり悩んだりするより、とにかく体を動かす。それで失敗しても、何もなかった顔をして忘れて(笑)、すぐ次に進む。仕事でも人間関係も、自信をなくしそうになることはあるけれど、なくなったら自信をまた手に入れながら突き進むしかない。これ、アドバイスになってるかしら(笑)」

「選べない」のではなくて「選ぶことを迷うより、ただ前に進む」。それが、素敵に年を重ねるひとつの方法だということは、篠原さん自身が証明しています。

*篠原涼子さんのさらなるお仕事論は、Oggi4月号「この人に今、これが聞きたい!」で紹介しています。あわせてご覧ください!

撮影/中村和孝 スタイリスト/宮澤敬子(WHITNEY) ヘア&メイク/岡野瑞恵(storm) 構成/南 ゆかり

ジャケット¥41,800・パンツ¥24,200(エストネーション<コラム>) Tシャツ¥10,780(エストネーション<ブランバスク>) スニーカー¥112,200(JIMMY CHOO)

【お問い合わせ先】エストネーション 0120-503-971 JIMMY CHOO 0120-013-700

俳優

篠原涼子

しのはら・りょうこ/1973年生まれ、群馬県出身。1990年、ユニット・東京パフォーマンスドールに加入。1994年、ソロとしてのリリース曲『恋しさと せつなさと 心強さと』が大ヒット。女優としての代表作には、ドラマ『ハケンの品格』『ラスト♡シンデレラ』『アンフェア』、映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『北の桜守』『人魚の眠る家』など多数。

バカリズム脚本&豪華クセ者ぞろいの披露宴、さてどうなる?

©2022「ウェディング・ハイ」製作委員会

映画『ウェディング・ハイ』/芸人・バカリズムが脚本を手がけたオリジナルストーリー。結婚式という人生最大のイベントを舞台に、プランナーの中越(篠原涼子)に支えられつつ、新郎・彰人(中村倫也)と新婦・遥(関水 渚)の挙式は、クセ者参列者たちによってとんでもない方向へ。新婦の元彼(岩田剛典)や謎の男(向井 理)まで現れ、大騒動はどう収束するのか。3月12日(土)全国ロードショー。

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