【例文】
・どんなに大柄の男性でも、【弁慶の泣き所】である股間を狙えば退治できる
・彼女は才色兼備だが、唯一料理ができないのが【弁慶の泣き所】だ
・自分の【弁慶の泣き所】はいったいどこなのか、自問自答している
・【弁慶の泣き所】を打ったはずだが、彼は痛みに耐えて立ち上がった
・どんな天才にも、【弁慶の泣き所】はあるといわれている
「弁慶の泣き所」の2つの類語
「弁慶の泣き所」の使い方についてさらに理解を深めるには、類語についても知っておく必要があります。「弁慶の泣き所」の主な類語は次の2つです。
・白壁微瑕
・アキレス腱
「白壁微瑕」はその人の持つ欠点を指し、「アキレス腱」は向い脛の裏側になる部位です。それぞれの意味を理解して、「弁慶の泣き所」と使い分けましょう。ここでは、類語ごとの意味について詳しく紹介します。
白璧微瑕(はくへきのびか)
「白壁微瑕」とは、立派な人やものにあるごくわずかな欠点を指します。言葉の意味は、蕭統の「陶淵明集序」に書かれている内容に由来します。
「白壁」は美しい宝石や玉を意味し、「微瑕」はほんの少しという意味です。そのため、「白壁微瑕」は白い玉にもほんの少しだけ傷がある状況を例えています。
「弁慶の泣き所」の場合は、唯一の欠点や弱点という意味でしたが、「白壁微瑕」はほんの少しの欠点や弱点で若干ニュアンスが異なります。対象の人やものが完璧という前提があるかどうかで使い分けましょう。
アキレス腱
「アキレス腱」は、足の踵にある腱で脛の後ろにある部位です。「弁慶の泣き所」とは表裏の場所といえます。「アキレス腱」はギリシャ神話の英雄である「アキレス」が持つ唯一の弱点であったことから、「弁慶の泣き所」と非常によく似た由来となっています。
そのため、「弁慶の泣き所」を英語で表現する際には「Achilles’ heel(アキレスのかかと)」と表現するのです。このように、その人の唯一の弱点を表現する際に「アキレス腱」が使われるケースがあります。
まとめ
「弁慶の泣き所」は、向い脛や人の急所を打った時によく耳にする言葉です。身体的な意味だけでなく、人の唯一の弱点という意味を持っており、日常生活のなかでも活用しやすい言葉といえます。
また、類義語も近しい意味として海外でも使われ、外国人との会話でも話を使える場合があります。「弁慶の泣き所」に痛みを感じている場合は、今回ご紹介した考えられる原因を参考に、必要な治療を受けるようにしてみてください。
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