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LIFESTYLEグルメ

2022.03.08

今、飲みたい1本は春に美味しいミネラリーでやや甘みのあるワイン

まだ寒さは厳しいけれど、少し日差しは緩んできました。春の日中、ゆっくりと楽しみたいのはやや甘みのあるフランス・ロワール地方の白ワイン。そのなかでも、トップ生産者が生み出すワインをご紹介します。

Text:
鳥海 美奈子
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フランス・ロワール地方のトップ生産者

フレッシュなライムや白桃、白い花などのフローラルな香り。飲むとやや甘みがありながらも、ピン、と張った酒質とミネラルが共存しているためきれいに飲み進むことができます。

まだまだ寒いけれど、春の兆しも感じられ始めたいま、こんなやや甘みのある心地いいワインを少し緩んだ日差しのもと楽しみたい気分です。ともに楽しむ食事は生ハムやフロマージュ、フィンガーフード的なアペリティフのおつまみであれば、なんでもOK。さらにはハーブやスパイスを使ったアジアン料理でも、美味しく食べ、飲み進められることでしょう。

このワインを生み出すベリヴィエールは、フランス・ロワール地方のトップ生産者。銘柄「ジャニエール プレミス」は、そんなベリヴィエールのワインを気軽に楽しめてしまう1本なのです。

▲ 春の陽光のもと飲むのにぴったりのやさしい甘み。

▲ 森や谷、丘陵といった変化に富んだ地にあるワイナリーの外観。

ロワールのなかでも、ジャニエールは最北の地です。かつてはすばらしいワインを生み出す地域として高い名声を誇っていましたが、ぶどうの病気フィロキセラにより畑は壊滅的となり、みるみる衰退していきました。

ベリヴィエールの当主・エリック・ニコラは大手企業の要職についていましたが、ワインづくりをしようと決意。自分にとって理想的な地を探し求めた結果、ジャニエールに辿り着いたといいます。

かつての銘醸地を復活した立役者

その理由のひとつは、ここには石灰岩土壌があったから。石灰岩土壌というのは、じつは全世界を見渡してもそれほど多いわけではありません。フランスがワインの偉大な産地と呼ばれるのは、この石灰岩土壌が国内に多く分布しているからです。

▲ 石灰岩が主流になっているジャニエールの土壌。

とはいえ、当時のジャニエール地方は古木が少し残ってはいたけれど、牧草や穀物が植わり、ぶどう畑としては荒廃した状態。それでもジャニエールの地の持つポテンシャルを確信していたエリックは、妻のクリスティーヌとともに古木を大切にしつつ、ぶどうの木を植え替えて、精力的にワインづくりを行ってきました。

▲ ヨーロッパの有機農法ビオディナミでぶどうを育てるエリック・二コラ。

その努力は見事に結実して、かつての偉大なテロワール・ジャニエールの存在をいま、再び世に知らしめることに成功しています。

▲ エリック・二コラと妻クリスティーヌ。ともに仕事に励む。

ジャニエールで使われている白ワイン用ぶどう品種はシュナン・ブラン。比較的しっかりした酒質ながらドライな辛口から甘口まで、幅広い味わいのワインを生み出すぶどう品種として知られています。

ベリヴィエールのつくるシュナン・ブランはフランス最高峰のひとつ。もし気に入ったら、他の銘柄にもぜひチャレンジしてくださいね。

Domaine de Belliviereドメーヌ・ド・ベリヴィエール「ジャニエール プレミス2019」¥4,125 (税込・希望小売価格)
問 フィラディス 045・222・8871

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ライター

鳥海 美奈子

共著にガン終末期の夫婦の形を描いた『去り逝くひとへの最期の手紙』(集英社)。2004年からフランス・ブルゴーニュ地方やパリに滞在、ワイン記事を執筆。著書にフランス料理とワインのマリアージュを題材にした『フランス郷土料理の発想と組み立て』(誠文堂新光社)がある。雑誌『サライ』(小学館)のWEBで「日本ワイン生産者の肖像」連載中。ワインホームパーティも大好き。

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