「我が社の選考基準は為人を重視しています」
「為人を重視する」とは、「その人の人柄や性格に重きを置く」ということ。この場合、学歴やキャリアよりも人柄や人間性を優先して選考することを伝えています。
「為人」の類語・言い換え表現とは?
「為人」の類語・言い換え表現には「気質」・「性質」・「人柄」・「個性」・「キャラクター」があげられます。それぞれの意味や使い方をみていきましょう。
「気質」
「気質(きしつ)」は、その人の性格のもととなる先天的な特徴、言動に現れる性質のことをいいます。また「気質」は「かたぎ」と読むこともあり、その場合は職業や身分、環境など同じグループに属する人たちにみられる特徴を意味します。
例文:彼女は辛抱強い気質の持ち主だ。
「性質」
「性質(せいしつ)」の意味は以下の通りです。
1 もって生まれた気質。ひととなり。たち。 2 その事物に本来そなわっている特徴。(<小学館 デジタル大辞泉>より)
「為人」と異なるポイントは、「性質」は人の特徴に限らず、「燃えやすい性質」など、物質がもつ特性をいう際にも用いられるということです。
例文:あの夫婦はお互いの性質をよく理解している。
「人柄」
「人柄(ひとがら)」の意味をチェックしてみると、以下のようにあります。
1 その人に備わっている性質や品格。2 性質がよいこと。品格がすぐれていること。また、そのさま。(<小学館 デジタル大辞泉>より)
「人柄」は、その人から感じ取れる性質をいうもの。多くは受け取る側の感覚的な印象をいいます。
例文:彼の優しい人柄が顔から滲み出ている。
「個性」
「個性(こせい)」の意味は以下の通りです。
個人または個体・個物に備わった、そのもの特有の性質。個人性。パーソナリティー。(<小学館 デジタル大辞泉>より)
他人と違って目立った特徴がある場合、「個性的」などとと表現されます。
例文:あの人は個性を活かした職業についている。
「キャラクター」
「キャラクター」は性格や特性を意味する英語「character」から由来した外来語。映画や小説などの登場人物を表すほか、人の性格や人格、その人の持ち味をいう言葉でもあります。
例文:彼女は面白いキャラクターの持ち主だ。
「為人」の英語表現とは?
「為人」を英語でいう場合、「個人の人柄」や「性格」を意味する「personality」を使って表現することができます。
【例文】
・What he is doing shows his personality.(その行為に彼の為人が表れている)
・She had an open-minded personality and was loved by everyone.(彼女は飾らない開放的な為人で皆から愛された)
最後に
「為人」の読み方や使い方などを解説してきました。普段よく使っている言葉でも、漢字では読めないことや書くことができないことは意外と多くありませんか? 「為人」もそんな言葉の一つではないでしょうか。言葉の意味や正しい読み方、使い方などを理解して、いざというときに役立ててください。
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