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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2022.08.29

【シングルマザーの恋愛#37】出かけた先で息子の彼女に遭遇! 果たしてお付き合いは本当なのか?

 

シングルマザー歴7年、38歳の会社員「あおいあん」さんによる恋愛コラム。Rさんからのメッセージにどう返信していいか分からず、逃げるように息子とお出かけすると、そこには息子の彼女Yちゃんが。【毎週月曜19:00更新中】

登場人物
あん(私)…メーカー勤務のシングルマザー。7年前に離婚し、実家に出戻り。38歳。
息子…生意気盛りの小学生。10歳。
Rさん…あんと交際中。42歳・会社員。結婚歴はナシ。
Yちゃん…あんの息子と幼稚園からの同級生。10歳。息子の彼女!?

【前回までの話】
40歳を目前に控え、「私、このままシングルでいいの?」と、ふと我に帰った私。再度恋愛に挑もうとマッチングアプリに登録してみるも、目の前に立ちはだかる様々な現実に直面し前途多難。そんな折、学生時代からの友達HくんからBBQのお誘いが。参加した男性Rさんが気になり、再度Hくんと3人でご飯をセッティングしてもらう。後日、もう一度会いたいと思いRさんにLINEを送り食事へ。お互いの”譲れない家族”の存在を確認した上で付き合うことに。幸せ気分も束の間、息子から「彼女ができた」発言により、あんは大混乱するが、ママ友情報で幼稚園からの同級生と知る。安堵の中、Rさんからお母様とのランチの誘いを受け、会うことになったが…。

前回の話▶︎彼のお母様とランチはすべてが衝撃的で…【シングルマザーの恋愛#36】

 

こんにちは。10歳の男の子を育てるシングルマザーのあおいあんです。前回はRさんのお母様とランチを一緒にし、その圧倒的な存在に打ちひしがれたところまでお伝えしました。

衝撃のランチから一夜明け、Rさんからのメッセージには…

朝起きるとスマホにはRさんからLINEが2件入っていた。1件目はPM11:32「連絡が遅くなってゴメン。母の質問攻めに驚いたよね。悪気はないんだけど、嫌な気分にさせてたらごめんね」だった。私は早い時間に寝てしまったから当然返信ができずにいると、2件目はAM0:00「怒ってる?」とだけ書いてあった。

昨日の衝撃が強すぎて、返す言葉が見つからなかった。「全然大丈夫だよ」と返せば自分に嘘をつくし、「辛かった」と返せばRさんが大切にしているお母様を否定することになってしまう。それにお母様が質問攻めしてるなと思っていたのなら、なぜあの時止めてくれなかったの?というRさんに対してちょっとした不信感も抱いてしまった。

今日は日曜日だ。息子と一緒に買い物でもして一旦考えるのやめよう。息子を誘って自転車でまずは隣駅の大きな本屋へ。息子が漫画コーナーを見ている間、私は料理本や美容本を次から次へと手に取る。本を開くも内容は全く入ってこず、昨日のお母様の会話がフラッシュバックする。カラオケとかゲームセンターとかもっと騒がしいところへ行った方がいいと思い、息子を探してみると漫画コーナーにはいなかった。うろうろ探し回ると文具コーナーで、一点一点見極めている息子がいた。

私「彼女に買うの?」

と後から声をかけたら「は?」とちょっとキレ気味にこっちを見てきた。

私「欲しい本なかったから、カラオケとかゲーセン行かない? ボーリングでもいいよ」

息子「ボーリング行きたい。ちょっと待ってて、このペン買ってくるから」

息子は女子が好きそうなキラキラペンを手にしてレジへ向かった。その後ろ姿を見ると、ずいぶん背が高くなったんだなとちょっと寂しくなった。

ボーリング場に着き、レーンへ案内されるとなんと隣のレーンが息子の彼女だというYちゃんファミリーだった。Yちゃんがこちらに気づき、息子の名前を呼んだ。

Yちゃんママ「こんなところで会うなんて!」

私「本当! 外は暑いし、ついつい室内遊びになっちゃうよね」

なんてママ同士で話していると、息子がポケットからさっき買ったばかりのペンをYちゃんに渡していた。それを見ていたYちゃんママが私の耳元で「ふたり付き合ってるって本当?」と聞いてきた。私も耳元で「息子の口から彼女ができたって聞いたけど、相手は教えてくれなくて。他のママ友がYちゃんと付き合ってるって教えてくれたの」と囁いた。「2レーンあるから、1レーンをふたりでやらせてみる?」とYちゃんママ。「そうだね。それでちょっと様子を見よう」と私。

ふたりには、せっかく会えたから大人チームと子供チームに分かれてやろうと告げると、息子はまたニヤニヤし始めた。ふたりの様子を横目で見つつ、Yちゃんママとヒソヒソと話した。

どうやらYちゃんとうちの息子が幼稚園から一緒で、仲がいいのを見た周りの友達が勘違いして”付き合ってる”と言い出したのが始まりらしい。息子はYちゃんのことを幼稚園の時に好きだったからまんざらでもなく、Yちゃんは周りに言われてもなぜか否定をしなかったそう。私はてっきりどちらかが「好き」って告白したのかと思ったら、勘違いから始まったお付き合いだったんだね。

隣のレーンで座ってるふたりは、ママ友が言っていたみたいなイチャイチャ感はなく、本当に仲良しな姿なだけだった。ボーリングの球を投げるとお互い一喜一憂し、好きな音楽がかかるとふたりで歌い、さっきあげたペンで何か書いていたり…。

Yちゃんママと、「別に今までのふたりと変わらないね」と話し、とりあえず何か気になることがあったらお互い連絡し合うことになった。

帰り際、Yちゃんが私を引っ張り

Yちゃん「シールとかペンとかいっぱいくれるんだけどいいのかな?」

私「Yちゃんのことが好きだから、自分のオススメグッズをあげたくなっちゃうみたいよ。迷惑だったらそれとなく私が伝えようか?」

Yちゃん「ううん、文房具好きだから嬉しいけど、お小遣いなくなっちゃうと思って」

私「心配してくれてありがとう。この調子だとなくなっちゃうかもしれないけど、それも勉強だから気にしないでいいよ」

小学生なのに、相手の懐事情まで考えられるYちゃん。本当にいい子でよかった。Yちゃんファミリーと別れ、私たちは自転車で帰った。帰り道息子に「彼女ってYちゃんでしょ?」と聞くと「さあね、どうかな」とニヤニヤした。

Yちゃんママとも話せ、息子の彼女問題がスッキリ、安心できたのも束の間、LINEの返信をしていないことに気づいた。

かれこれ10時間ぐらい放置している。さてどう返すか…。

次回に続く

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あおいあん

契約社員でメーカー勤務、現在38歳のシングルマザー。高学年になりちょっと生意気になった10歳の息子と実家に出戻り。40歳を前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起。離婚をしてから7年という恋愛ブランクを埋めるべく奮闘中。

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