若手アーティストたちの作品を堪能する展覧会へ
コルベール委員会ジャパンと東京藝術大学が開催する、未来の文化とアーティスト育成を目的とした共同プロジェクト「コミテコルベールアワード 2022 –The beauty of imperfection–」。本プロジェクトに参加し審査を通過した東京藝術大学の学生たちの作品が展示される展覧会が、10月15日より開催されます。
コミテコルベールアワード 2022 -The beauty of imperfection-
「コミテコルベールアワード」とは
2017年、コルベール委員会と東京藝術大学との提携により、若手アーティストを対象としたアワードが開催されました。2014年のコルベール委員会創立60周年に掲げた「2074、夢の世界」という60年後のユートピアをテーマに、 50名の東京藝術大学学生がアート作品を制作。同年秋、優秀作品に選ばれた3作品は、フランス最大のコンテンポラリーアートフェアFIACにて展示されました。
このアワードの成功を受け、東京藝術大学とコルベール委員会が2018年より開催しているのが「コミテコルベールアワード」です。2018年は「現代における人と自然」、2019年は「令和:新しい時代」と、各年テーマが設けられています。
最終回を迎える2022年のテーマは「The beauty of imperfection」
感染症の影響で延期となった結果、最終回となる3度目のアワードがついに今年開催。
一次審査の会場 Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
「The beauty of imperfection」をテーマに、東京藝術大学の学生たちが絵画、平面作品、写真、映像、 インスタレーションなどさまざまな形態でアート作品を制作しました。8月10日に実施された一次審査では12作品が選出され、10月14日の授賞式にて優秀作品3点が決定します。
永見はな「Tacker chain」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
河津晃平「About sending and forgetting」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
柿坪満実子「Cocoon」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
宮林妃奈子「枝をずらす」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
高美遥「〇〇〇〇星」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
山田彩七光「NOON」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
春田紗良「Jardin Fantôme」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
中野美優「線が語るもの」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
辻一徹「Enohpomarg」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
渡邉泰成「vegetable skin」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
木村直「この松林は誰のためにあるのだろうか」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
髙野真子「I was born」
Photo: 永井文仁 © COMITÉ COLBERT、東京藝術大学
10月15日 (土) ~ 10月30日 (日) の期間開催される展覧会では、今回審査を通過した上記作品に加え、過去の優秀作品6作品も展示。海外では〝わびさび〟と訳されることもある言葉、「The beauty of imperfection」。ダイバーシティやインクルージョンという概念が浸透しつつある今の時代、「不完全な美」とは何か、藝大生がそれぞれの感性で表現した作品が並ぶ展覧会を訪れてみてはいかがでしょうか。
【開催概要】
「コミテコルベールアワード 2022 -The beauty of imperfection-」
会期:2022年10月15日 (土) ~ 10月30日 (日)
開館時間:10:00-17:00 (入館は閉館の30分前まで) /月曜休館
入場料無料
会場:東京藝術大学大学美術館本館 展示室3、4
主催:コルベール委員会ジャパン/東京藝術大学
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
※本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性がございます。