情報が溢れている今は、価格や見た目だけではなく、その背景にあるものに共感できるかが購入のための判断材料になる「共感消費」の時代でもあります。今回登場するのは、それを生み出した人の「想い」や、未来・社会・他者への「願い」が込められたモノたち。「こんな風につくられているんだよ」と、ついつい誰かに伝えたくなるストーリーとともに商品のこだわりを紹介します。
秋田県男鹿市の未来をつくるクラフトサケ「稲とアガベ」
「クラフトサケ」って聞いたことはありますか？日本酒の製造技術をベースとしたお酒、または、そこに副原料を入れることで新しい味わいを目指した新ジャンルのお酒です。日本のみならず、海外でもイベントが開かれるなど人気が高まっています。2021年の秋には秋田県男鹿市にクラフトサケ醸造所「稲とアガベ」がオープンしました。
代表の岡住修兵さんは福岡出身。奥様の地元である男鹿に魅せられ移住を決めたそう。ところが、男鹿には大きな産業がなく、人口減少も急速に進んでおり、緩やかに消滅する未来が迫っていると言います。男鹿の未来をつくりたいと生まれたのが、醸造所の名からとったクラフトサケ「稲とアガベ」。
「米を削るほど良い」とされている日本酒ですが、削られた米のほとんどは廃棄されてしまいます。（50％削ることもあるそう）その概念を変えたいと、稲とアガベのサケの精米歩合は10%程度。削らなくても美味しい、自然栽培米を使用。合わせる水は、男鹿の寒風山から20年以上の歳月をかけて濾過され湧き出てくる湧水。また、地元で流通に乗らない農産物を使うなど、地域全体で商品づくりを行っています。まろやかな口当たりとフルーティーな味わいは、普段に日本酒を飲まない方でも「おかわり！」と言いたくなるはず。
「CRAFT series 稲とアガベ」（720ml）3,300円（税込） / 稲とアガベ
https://inetoagave.com/
低カロリー、高タンパクな注目株。サメ肉を使った「FISH PROTEIN BAR」
食用としての「サメ」と聞くと、キャビアやフカヒレをイメージする方が多いのではないでしょうか。実は今、低カロリー、高タンパクで注目されているのが「サメ肉」なんです。つくられているのは、サメの水揚げ量日本一の宮城県気仙沼市。東日本大震災では多大なるダメージを受けたこの場所で、地場の企業と行政がタックを組み、さまざまな取り組みを行い復興を遂げています。
「サメを全国区に！」と誕生したのが、サメ肉をつかったプロテインバー。「プロテイン」と聞くと、「マッチョな男性向けなの？」と思いますが、サラダチキンのようなイメージ。低カロリー、高タンパク、糖質はゼロという可能性を秘めた食材です。塩麹で下味を付けているため、臭みもなく柔らか。サラダやスープの具材としてたっぷりの野菜と一緒にいただくのがおすすめです。
「FISH PROTEIN BAR meZAme-メザメ-プレーン」メーカー小売希望価格：3,880円(税込) / 株式会社阿部長商店
https://andfish.jp/product/product_abecyo1/
300回以上の施策を経て誕生した「toroa とろ生ガトーショコラ」
クラウドファンディングでは開始10時間で目標額の1000％を達成し完売。お取り寄せサイトでも大賞を受賞するなど、女性支持率の高い「とろ生ガトーショコラ」。
開発者の五十嵐ゆかりさんは新卒で料理家のアシスタントとして、レシピ制作会社に入社。週6日、始発から終電までレシピ制作や撮影に明け暮れていたとか。慌ただしい日々の中で、彼女が唯一ほっと一息つけるもが、おやつの時間。特に、幼少期家族と一緒に食べる機会の多かったチョコレートは欠かせなかったそう。甘くて美味しいチョコレートは、仕事モードで肩の力が抜けなくなっている状態の心を緩めてくれて、リラックスモードに切り替えさせてくれ、ほんの一瞬でもその時間があることでまたがんばろうという気持ちになれたと言います。「誰でもどこでも手軽にくつろぎの時間を作ることができたら」という気持ちで開発したのが「とろ生ガトーショコラ」です。
完成まで300本を超える試作を繰り返したとか。素材は4種のチョコレートと北海道産発酵バター、卵、砂糖。それに自家製の焦がしキャラメルソースを入れることで、深みが出て口溶けも滑らかになるそう。商品開発の段階で一番苦労したという、最適な温度と焼き時間のおかげで、カカオの香ばしい風味ととろっとした口溶けが実現しました。
仕事や育児など、忙しい日々の中、くつろぎの時間のお供にしてみては。
「とろ生ガトーショコラ」3,980円（税込）/ toroa
https://www.kutsurogi-ya.com/
ご自身へのご褒美としてはもちろん、ぜひストーリーや想いと共に、大切な誰かに贈ってみてください。
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