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LIFESTYLE ホテルステイ

2018.07.08

まるでファーストクラス♡カプセルホテル最前線!

 

寝るだけじゃない! デジタルの力を借りながら、集中力が驚くほどアップするカプセルホテルの使い方をリサーチ!

Text:
南 ゆかり
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進化し続けるカプセルホテルの最前線

みなさん、海外からの旅行者に人気のカプセルホテル、泊まったことありますか? 私は京都で桜のシーズンにホテルが取れなくて、「仕方なく」カプセルに泊まったことがあります。そう、カプセルホテルというと、「寝るだけだから」「安いから」というのが選択の理由。まあ寝るだけでいえば、不自由はないのですが、パソコンを広げて仕事したいなと思うと、外のカフェに行かなきゃならなかったり、電話も気兼ねしちゃったり。

でも! 最新のカプセルホテルは違うんです。進化しているんです。昨年に京都そして今年の春に渋谷にできた「The Millennials(ザ ミレニアルズ)」がその代表。その名のとおり、ミレニアル世代によるミレニアル世代向けの新タイプホテルです。

iPodが館内マニュアルとリモコン代わり

デジタル対応や使い勝手が新しいということは予測できますが、気になるのは、ミレニアル世代よりちょっと上のアラフォーでも、うまく使いこなせますか? ということ。そこにポイントを置きながら、取材に行ってきました。

まず、ほかのホテルと違うのは、チェックイン時にiPodを渡されて、これで施設の説明を見たり、ベッド周りの操作をするということ。こういう新しい方法、すぐになじめるのかしら。アタフタしてたら、ちょっと恥ずかしい…と、思ったのも最初だけ。室内の照明、ベッドの背もたれの角度、そしてアラームのセットなど、迷うこともなく簡単に操作できました。まずはひと安心。

お部屋、というのも違うし、かといってカプセルでもない。そんな客室は、ここでは「スマートポッド」と呼ぶのだそうです(これはアラフォー以上はすぐに慣れませんが)。カプセルと言うには広いので、イメージは飛行機のファーストクラスといったところでしょうか。乗ったことありませんが。

ベッド幅は120cmのセミダブルでファーストクラスよりずいぶん広く、長さは200cm。iPodの画面で背もたれの角度を調整します。中に入って驚いたのは、マットレスが25センチの厚さの「Serta(サータ)」のもの。ハイグレードのホテルで多く使われているものと同じです。座っても、寝ても、体が吸い付いていくような感覚、日常の疲れが癒される…。いや、ここで寝ちゃいけない。まだ片付けなくてはいけない仕事があるんですから。

仕事はポッドの中でも、広いワークスペースでも

さて、仕事をするとき、どうするか。私は、ふたつの方法を見つけました。

ひとつは、ぐっと集中して企画書を仕上げたいとき、このポッドの中にこもるという方法。足元のスクリーンは下まで下げて密室にして、ベッドの背もたれは起こしてソファー状態に。背中から頭まで完全にもたれられるのですごく楽な上に、足は伸ばせるから、膝の上にパソコンを置いても安定感があります。文字をたくさん打つなら、枕(大きめです)をももの上に置いて、そこでパソコンを打つと、いい感じ。ベッドが広いので、資料を広げてもスペースは余るほど。この、前後左右が区切られた空間というのが、なんとも集中力が高まって、企画書づくりがサクサク進みます。

で、仕上がった企画書を、目の前のスクリーンに映して、プレゼンのイメトレをすることもできる。パソコンでつくった細かいエクセル表をここに映して、全体をチェックするのも、よさそう。これはずいぶんお役立ちなスクリーンではないでしょうか!

スクリーンには、自分のスマホやパソコンにつないで動画を映して見ることもできます。仕事を終えたら、見逃しドラマを流しながら眠りにつくという幸せな空間にもなる、というわけです。

もうひとつは、湧いてくるアイディアをまとめたり、ネットで調べものをしたり、というとき。3階のコワーキングスペースを使う方法です。

字を書いたり資料を広げたりするなら、テーブルのあるボックスシート(写真右側)が便利だし、リラックスしてネットを見るなら、窓辺のソファ席が心地いい。もちろん、高速Wi-Fiと電源はどこでも使えます。その上、24時間いつでもおいしいコーヒーが飲めて(重要!)、外に買いに出る必要もなし。

わいわいと雑談をしたり、食事をしたりする人は、4階のセルフキッチンのある共用ラウンジ(いちばん上の写真)を使うので、このコワーキングスペースは図書館なみの静かさ。空間も広めに取られているので、周囲の人の気配もほとんど気にならないし、とっても快適。いい隠れ家を見つけた!と思いました。

そうそう、カプセルホテルで困るのは、電話で話しをする必要が生じたときなのですが、ここにはドア付きの電話ブースがあります。大きめの電話ボックスみたいで、中には椅子もあるし電源も使える。電話取材や込み入った話をするときは、ここがいいですね。

「The Millennials」は、海外からの旅行客が70%を占めるそうです。私たちが使うなら、「お仕事のためにここにこもる」のもアリだとわかりました。そのときは、仕事の内容によって居場所を変えたり、リフレッシュしに4Fのラウンジに出たり。ラウンジでは世界各国の言葉が飛び交っていて、瞬時に仲間に入れるのも、いいところ。ここだけは、海外のホテルに行ったみたいな雰囲気でした。

この日案内してくれた広報の吉田さん(ミレニアル世代)に、「よかったです。アラフォー以上でも大丈夫なんですね」とお伝えすると、「もちろん!先日は海外のお客様で50代くらいの女性もいらっしゃいましたよ。日本を歩いて旅しているというエネルギッシュな方でした」。お仕事がはかどった上、ちょっと元気になる話も聞けて、エネルギーチャージもできて。ミレニアル世代の新しい発想は、いろんなことに気づかせてくれました。

お仕事にいきづまったら、また来ます!

●The Millennials
アメニティとかシャワールームとかも、実はけっこういいので、詳しくはホームページで見てください!

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。Cancam、Oggiでもインタビュー、コラムなど連載中。食事も仕事も、ホテルでするのが大好きです。

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