Q：フリーになるとき、備えはいくらあればいい？
答える人／西山美紀さん（ファイナンシャルプランナー）
A：目安は半年分の生活費＋自己投資費用
フリーになってすぐにお金が入ってくるものでもない、と考えると、家賃を含めた生活費の総額の6か月以上、できれば１年分を備えておきたいですね。最初の収入があるまで、打ち合わせなどの交通費や仕事相手との交際費など、出費は細々とあるものですし、仕事が始まっても収入は数か月先になることも珍しくありません。そのためのつなぎとして、6か月分以上は必須です。
また、会社を辞めたタイミングでおすすめしたいのは、仕事につながる資格を取ったり、会社員時代はできなかった通学タイプの勉強や交流を始めたりすること。本格的にフリーの仕事が忙しくなる前に、自分に投資して、後の収入につなげる準備をしておきたいものです。その場合は、6か月以上の生活費に加え、勉強のための資金をプラスで用意。私の場合、独立した直後、ファイナンシャルプランナーの資格取得に20万円かけ、忙しくなる前に4か月ほど通学しました。それが現在の仕事と収入に役立っていると思うと、お金と時間のいい使い方だったと思います。
オフィスを構えたり、備品にお金をかけたりする場合は、さらにプラスを。どれくらいかかるかを見積もって、あわせて準備しておきましょう。
コラムニスト、ファイナンシャルプランナー
西山美紀
著書『お金が貯まる「体質」のつくり方』（すばる舎）。日経DUAL,日経ビジネスアソシエ、Oggi、シティリビング、オレンジページ等で女性の生き方、マネーをテーマに執筆中。All About貯蓄ガイド
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