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2024.01.11

夫の家事・育児に「満足」しているのは2割未満!既婚女性510人のアンケート結果から見えてきたのは?

 

夫の家事・育児に、世の中の女性たちは満足しているのでしょうか? 調査機関「しゅふJOB総研」が行ったアンケート調査の結果をご紹介します。夫の家事・育児に「満足」と答えたのは16.7%、「不満」と答えたのは55.3%など、赤裸々な結果が明らかに。「名もなき家事全般をやってほしいのに!」など生の声を交えて紐解きます。

夫の家事・育児への不満はある? アンケート結果を赤裸々公開!

みなさんのご家庭では、家事や育児の分担、できていますか?

「共働きで、上手に分担できている」というご家庭もあれば、「夫はゴロゴロしてばかりで何も手伝ってくれない!」というご家庭まで、家庭事情はさまざま。「手伝ってほしい家事」も人それぞれかと思います。

今回Domani編集部では、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関「しゅふJOB総研」が行った「夫の家事・育児」に関するアンケート結果に注目しました。

調査対象のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当」している既婚女性の意見を抽出したアンケート結果です。

夫の家事・育児に満足してる? 取り組み不足を感じる家事って? 実際の女性の声を交えて、アンケート結果を紐解きます。

夫の家事・育児に半数以上が「不満あり」!

夫の家事・育児に半数以上が「不満あり」

まずはこんな質問から。

Q.2023年を振り返って、夫は家事・育児に十分取り組んでいたと思いますか?
・家事・育児を十分行っていて満足 16.7%
・家事・育児を少しは行っていて不満はない 28.0%
・家事・育児を少しは行っていたが不満 39.8%
・家事・育児を全く行っておらず不満 15.5%

「不満なし」は合わせて44.7%、「不満あり」は55.3%と、夫の家事・育児に半数以上が「不満あり」と答える現状に! 「十分行っていて満足」と答えた人は2割未満にとどまりました。

みなさんのご家庭はどうでしょうか。夫やパートナーは家事や育児に協力してくれていますか?

子どもの数別、夫の家事・育児満足度

アンケートでは、子どもの数別でも比較されています。

子どもがいない人は「不満なし」が44.4%、子どもがひとりいる方は「不満なし」が49.7%、子どもが2人以上いる方は「不満なし」が42.2%となっています。比較的僅差であり、夫に不満があるかどうかは子どもの有無にそこまで関わらないようです。

データによれば、子どもの人数が増えるにつれ「十分家事を手伝ってくれている」と感じている妻が多い一方で、子どもが2人以上で手一杯になってくると「もう少し手伝ってくれたらいいのに!」と不満を持つ方も多いみたいですね。

夫が取り組んでくれた家事・育児と、もっと取り組んで欲しいことのギャップ

続いて、実際に夫が取り組んでくれた家事・育児と、もっと積極的に取り組んで欲しい! と思っている家事・育児のギャップについて見ていきましょう。

・子どもがいない既婚女性の場合

子どもがいない既婚女性「夫が積極的に取り組んでいたこと」

家事・育児で夫が積極的に取り組んでいたと思うこと
1位 ゴミ出し 60.3%
2位 買い物 46.0%
3位 掃除や片付け 42.9%
4位 料理 27.0%
5位 洗濯 22.2%

子どもがいない既婚女性「夫が積極的に取り組んでほしいこと」

家事・育児で夫がもっと積極的に取り組んだ方がいいと思うこと
1位 掃除や片付け 52.4%
2位 料理 34.9%
3位 名もなき家事全般 27.0%
4位 ゴミ出し 25.4%
5位 洗濯 20.6%

「ゴミ出し」や「買い物」など、出社のついでに行ってくれたり、週末の買い物に付き合ってくれたり…など、夫たちの協力している現状も垣間見えますが、「もっと身の回りの片づけくらい自分でやってほしい!」という女性たちの声が聞こえてきそうなアンケート結果です。

そして、ここで登場する「名もなき家事全般」! 家事・育児をやったことがない人にとっては「何のことだろう?」と思われがちですが、家事・育児を担う方にとっては当たり前のこと。

以前Domani編集部が行った「名もなき家事」に関するアンケートでは、女性たちが負担に思っていることとして、「消耗品を替える」「ゴミを仕分ける」「衣替え」「洗濯機のフィルターの埃を取る」「献立を考える」など、さまざまな家事が挙げられていました。

負担が大きいと思う【名もなき家事】は!? ストレスがたまる前にすべきこと

今回のアンケートのフリーコメントでも、こんな意見が挙がっています。

「よくやってくれてはいますが、食器を洗ったら、生ゴミをゴミ箱にいれなかったり、キッチンを拭き上げなかったり…少しづつ足りない部分があり、モヤモヤしながら、仕上げてる」(40代・今は働いていない)

「いつも自分がやっていることはやってくれるが、気を利かせて他のことをやるということが不足している」(30代:パート/アルバイト)

「名のある家事」は手伝ってくれていても「名もなき家事」まで気が回らない、という男性が多いのかもしれません。

・子どもがいる既婚女性の場合

一方で子どもがいる既婚女性の場合を見てみましょう。

子どもがいる既婚女性「夫が積極的に取り組んでいたこと」

家事・育児で夫が積極的に取り組んでいたと思うこと
1位 ゴミ出し 46.3%
2位 掃除や片付け 33.1%
3位 買い物 31.3%
4位 料理 20.6%
5位 家族の送り迎え 19.7%

子どもがいる既婚女性「夫が積極的に取り組んでほしいこと」

家事・育児で夫がもっと積極的に取り組んだ方がいいと思うこと
1位 名もなき家事全般 40.0%
2位 掃除や片付け 39.8%
3位 料理 26.6%
4位 子どもの遊び相手 26.6%
5位 ゴミ出し 21.9%

子どもに関連する家事・育児が含まれた結果になるので、項目数が子どものいない女性に比べて多く表示されています。

ここで注目したいのは、まずひとつ、子どもがいるにも関わらず「家事・育児で夫が積極的に取り組んでいたと思うこと」の上位に、ほとんど子どもに関連する家事・育児が入っていないこと。

子どもの入浴、学校行事、宿題、寝かしつけなどなど、項目としては存在するにも関わらず、ほとんどが1割未満という結果に。子どもに関連する家事・育児がほとんど女性の仕事になってしまっている現状が垣間見えます。

さらにやってほしいこととして「名もなき家事全般」はほかを抜いて1位に。子どもがいると、ますます増える「名もなき家事」。ちょっとでもいいから手伝ってほしい! という想いが伝わってきますよね。

「保育園で使うおむつすべてに名前を書く」とか「学校で使う鉛筆が短くなっていないかチェックする」とか、そういったあまりにこまごまとした家事、夫のみなさん、やったことありますか?

世の女性が感じている夫の家事・育児で不満なこととは?

夫に不満そうな妻の写真

(c)Adobe Stock

アンケートに寄せられた、世の女性たちが感じている夫の家事・育児に対する不満の意見を、一部ご紹介します。

「家事・育児に関心がない、女性が家事・育児するのを当たり前と思っている」(40代:パート/アルバイト)

「言わなければ何もしない。頼むのも事細かに説明したら怒るので頼まない方がいいのかと思ってしまう」(40代:パート/アルバイト)

「子どもに関わろうとする意識はあるものの、自分の仕事・やりたいことと子のお世話が同時にできないので心許ないと感じる」(30代:今は働いていない)

「“やってあげている感”を醸し出していて嫌になってくる。家族以外の他者が見ている環境下では育児に積極的に取り組んでいる風な見せ方をするので、もやもやが募る」(40代:派遣社員)

「全く何もせずゲームばかりで呆れています。残念です」(40代:今は働いていない)

家事・育児は気が向いたときだけやる、という夫に対する不満が特に続出。“手伝い”ではなく“自分が分担すべきもの”として自覚して欲しい! という意見もありました。中には「間違った人と結婚した」といった辛辣な意見も…。

夫の家事・育児に感謝の声や、理解の声も

家事・育児に協力的な夫の写真

(c)Adobe Stock

一方で、アンケートには夫の家事・育児に感謝する声や、理解を示す声も挙がっています。

「率先してくれていて毎日頭が下がる思いです」(20代:正社員)

「私のやり方と違うのですが、夫のやり方も受け入れて2人で乗り越えていこうとしている。子どもが小学生になって、やっと夫が家庭の事をできる時間を作ってくれた」(30代:パート/アルバイト)

「結婚したての頃から、夫に家事をするように仕向け、褒めて、家事育児が当然という認識でそれを通常運転にした。私も仕事しているのでとても助かっています。最初が肝心です」(40代:パート/アルバイト)

「夫の帰宅時間が遅いですし、私も夫にしてあげることに対して手を抜いていた部分があったので、お互いさまかなと思います」(40代:今は働いていない)

「子どもの成長とともに、また、家族として過ごす年数が長くなったとともに、うちで必要となる家事や要領が分かり少しずつ実践できるようになってきました。しかし、質・量ともにもう少し頑張ってほしいです」(40代:フリー/自営業)

十分に家事・育児をしてくれる夫への感謝はもちろんのこと、少し自分とやり方が違ったり、家事・育児の時間が取れなかったり、さらにまだまだ気が付かないことが多い夫に対しても、理解を示し、現状を認めていこうというご家庭も多いようですね。

さらに、すこし上の年齢の方からは、こんな意見もありました。

「夫妻平等に家事をするのが良しと思ってはいないです。個々の家庭で考えにあった役割分担で家事、育児をすれば良いと思います。肝心なのは互いの家事の内容に無関心で無いことだと思います」(60代:今は働いていない)

まさにその通りで、大事なのは、家事であれ仕事であれ、お互いの生活リズムやできること、その内容に関心を持つこと。それでいて相手が大変そうなときや、分担したいと思っているときには、まずは話を聞けること。それが肝心なのかなと思います。

もちろん120%の申し分ない力量で家事をしてくれる夫は素晴らしいけれど、なかなかそうもいかないのが現状。お互いの負担やストレスを減らすために、夫婦で話し合って、協力して家庭を支えていけるといいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

【調査概要】
「夫の家事育児2023」
調査対象:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
有効回答者数:510名 ※既婚女性のみ
調査期間:2023年11月15日~11月22日
調査方法:インターネットリサーチ(無記名式)
調査主体:しゅふJOB総研

しゅふJOB

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