ワーキングママは自分の時間がない!
ワーママは、とにかく時間が足りません。フルタイムはもちろん時短勤務でも自分の時間を持てないのが現状という声も多数。なぜそこまで忙しくなってしまうのか、働くママの1日を追ってみましょう。
フルタイムで働くママの1日
フルタイムの場合は、最低でも8時間は仕事に時間を割くことになります。睡眠時間を7時間とすると、残された時間は9時間です。
以下、9時間のうち、育児・家事にかかる時間の内訳の例です。
・朝食作り、洗濯、掃除、身支度:2時間
・保育園の送迎と出退勤:2時間
・食材の買い出し、夕食作り、食事、後片付け:2時間
・お風呂、寝かしつけ:1時間
通勤時間や子どもの年齢によって差はあるものの、仕事と睡眠を除く時間は、育児と家事に取られてしまうことがほとんど。残った時間は1~2時間程度で、子どもが寝てくれないときなどは、全く自分の時間が取れないまま1日が終わることもあるでしょう。
仕事が休みの日も、子どもと遊んだり、平日にできなかった家事をしたりするのに忙しく、1人時間はほとんど取れません。
時短で働くママの1日
時短勤務のママやパートタイムで働くママは、フルタイムで働くママに比べると時間にゆとりがありそうです。しかし、時短もフルタイムも、朝や夕方以降の忙しさにそれほど違いはありません。
仕事が早く終わる分、夕方までの時間を子どもと遊ぶことに使ったり、家事を頑張ったりするママも多く、1人時間を確保するのは容易ではないことがうかがえます。
自分の時間を作るためのコツ
いつも時間がないワーママが自分の時間を作るためには、1日の活動を見直す必要があります。上手に時間を生み出すコツを見ていきましょう。
たまには手抜きをする
仕事はともかく、育児・家事には「これで終わり」ということがありません。やることはいくらでもあり、完ぺきにこなそうとすると、時間が足りなくなります。
特に家事はやりだすとキリがないため、意識して力を抜くようにしましょう。例えば、掃除機がけや窓拭きは、毎日やらなくても生活に支障はありません。汚れが気になる場所を、サッと拭くだけで十分です。料理もたまには休んで、お総菜を買ったり外食に出かけたりすると、負担を減らせます。買い出しや洗い物をしなくてよいので、その分ゆっくりできます。
夫に協力を求める
仕事と育児・家事を両立させるためには、夫の協力が欠かせません。しかし、夫が忙しかったり家事に不慣れだったりすると、手伝ってほしいと言えずに、ママが1人で抱え込んでしまうことも。
夫に協力する気持ちがあっても、何をすればよいのかが分からず、手伝えないケースもあります。まずはママの方から、夫が無理なくできる家事を探して提案してみましょう。
忙しくて帰りが遅い夫でも、自分の食事の支度や後片付けはできるはずです。週末にトイレやお風呂の掃除をお願いするのもおすすめです。家事が苦手な夫には、子どもの相手を任せましょう。お風呂に入れたり寝かしつけたりしてもらうだけでも、ママの負担を減らせます。
お互いの仕事のスケジュールや、得意不得意をよく話し合い、上手に分担していきましょう。
スキマ時間を活用する
通勤時間や昼休み、子どもが寝たあとなどのスキマ時間は意外に使えます。なんとなくスマホを眺めて過ごすのではなく、読書や勉強、ヨガなどに充てるよう意識するのもよいでしょう。
仕事が休みの日は、子どもが昼寝している間に息抜きするのも有効です。寝ている間に急いで家事を片付けようとすると、気持ちにゆとりがなくなります。まず一休みして、余裕があれば家事をするくらいの気持ちで過ごしましょう。
家事にかける時間も短縮させる
一つ一つの家事は短時間で済んでも、たくさんあるとなかなか終わらず、時間も体力も奪われます。家事の時間をできるだけ減らすことが、自分の時間を作る近道です。
家事は仕事や育児と違い、誰がやってもよい用事です。ママの代わりに、家事をしてくれる製品やサービスもたくさんあります。上手に活用して、家事にかける時間を減らしていきましょう。
時短家電を使う
近年、人の代わりに家事を担う「時短家電」が注目を集めています。ロボット掃除機や食器洗浄機、乾燥機付き洗濯機などは、指令さえ出せば放っておいてもよく、仕事中に面倒な家事を終わらせることが可能です。
自動調理できる鍋やオーブンがあれば、材料を切って入れるだけで、おいしい料理が完成します。おすすめのメニューやレシピを教えてくれるタイプなら、献立に悩む時間の節約にも。
ただし時短家電は高価なものが多いため、一度に全ての家電を導入するのは難しいかもしれません。自分にとって最も手間がかかる家事や、苦手な家事を優先すると時短効果を実感できます。
ネットスーパーを利用する
家事の中でも時間がかかる食材の買い出しは、ネットスーパーを利用しましょう。ネットスーパーには、下記のようなメリットがあります。
・店舗までの移動時間がない
・レジに並ばない
・重い荷物を持ち運ばなくてよい
・24時間注文可能
・家の在庫を確認できるため無駄がない
・余計なものを買わずに済む
ワーママにとっては、子どもを連れてスーパーに行かなくて済むことも大きなメリットです。ただし希望する配達時間を選べなかったり、欲しい商品が在庫切れだったりすることもあります。ネットスーパーだけに頼るのではなく、買い物に行く回数を減らす手段として活用しましょう。
家事代行サービスを利用する
共働き家庭の増加に伴い、家事代行サービスの人気も高まっています。掃除や料理といった一般的な家事のほとんどを頼めるほか、保育や習い事への送迎など、子どもの世話を引き受けてくれる業者もあります。
利用時間は1回につき2~3時間が基本です。研修を受けたプロのスタッフが来てくれるので、いつもよりも家がきれいになる、おいしい料理が食べられるなど、時短以外のメリットもたくさんあります。
週に1回来てもらうだけでも、家事の負担感を大幅に減らせます。
子どもを預けて時間を作る
仕事がお休みでも、育児は休むわけにはいきません。小さい子どもは目が離せないので、常に一緒にいると気疲れしてしまいます。たまには子どもを預けて、完全に1人になれる時間を作りましょう。