こんにちは、editor_kaoです。
隔週の更新だとしても、日々テーマ探しには苦労しているわけですが、先日この連載の担当編集に聞いた話が、とても興味深かったので、速攻書いちゃいます!
友人にプチプラデニムをディスられて……涙
虎ノ門ヒルズにオープンした『SELECT by BAYCREW’S』(素敵なショップなので、ぜひ行ってみてください)のプレビューに、彼女と私で訪れたときのこと。新作のオリジナルから、ここでしか手に入らないコラボアイテム、コンディションのいいヴィンテージ小物、さらにはアートピースと、めくるめくラインナップはもちろんのこと、夢のような世界が繰り広がる内装も圧巻で、きゃあきゃあと盛り上がりました。そのあと「お買い物欲がふつふつと沸くねー」なんて言いながら、ランチをしていたのですが、彼女はそこで見つけたデニムを、本気で買おうか迷っていて。というのは、少し前に若いブランド(プチプラ)のホワイトデニムに、見事玉砕したからだというのです。
でもそのデニムは、取り立てて特徴があるわけでもなく、非常にベーシックなシルエットだったそう。だからこそ大丈夫だろうとネットで購入し、実際にしばらく着てもいたのですが、ある日、気の置けない友人たちに「そのデニム、どうしたの?」と、チェックが入ったのだとか。え?と、思いつつ詳細を説明した、その瞬間!「あーーーやっぱり!後ろから見ると、全然合ってないもーん。ダメだよ、そんな若いブランドのデニムなんて!」と、親しい間柄ならではの、厳しい言葉を浴びせられたそうで……。
もちろん彼女はその日に、デニムをクローゼットにしまい込んだとか。似合っていないものを、きちんと教えてくれる友人がいることに感謝しつつ、改めて「大人のアイテム選びは難しいですね」という話になりました。
ボトム選びは、自分の体に寄り添ってくれるブランドで
そうなんですよね。特にボトム!どんな洋服にしても、試着して選ぶのがベストですが、今回の敗因は、彼女がデニムをネットで購入したからだけではないと思うのです。私も、ボトムに信頼を置いているブランドがいくつかありますが、なかにはネットで購入しているものも。要はそのブランドが、大人の体について、どれだけ考えてくれているかどうかだと思うんです。特にボトムにはそれが、顕著に表れる印象。たとえそれがベーシックなデザインで、パッと見では差がないとしても、実際にはいてみると、不思議とすっきり見えたり、気になるお腹まわりやヒップ、太もも部分がカバーされたり。だから、自分の体型に合うと感じたブランドに関しては、ネット販売だとしても、ある程度信頼が置けるのではないでしょうか。そこにたどり着くまでには、時間と手間がかかるけど!
大人のブランドって、価格もそれなりにしますし、「ベーシックアイテムならプチプラですませたいな……」という思いにかられることも。ただボトム、特にパンツに関しては、厳しい目が必要だなと、改めて思わされるエピソードでした。やっぱり大人のブランドには、大人のブランドたる理由があるわけです。ちなみにホワイトデニムで玉砕した担当編集ですが、結局新しいデニムを購入して、ウキウキしているとのこと。よかったよかった。
【今日のひと手間】
若いブランドだから、プチプラだから、どれも似合わないっていうわけじゃなくて。先日「H&M」でワンコのTシャツを買ったよ!というご報告です。今季の「H&M」、なぜかたくさんのプリントTシャツが登場していて、色も形も柄もバリエーション豊か。だれでも似合うデザインが見つかりそうな勢いでした。このワンコT、個人的にはかなり思いきったセレクトなのですが、ベースの色とプリントがなじんでいたり、そでが太めでゆるっと着られそうだったりと、「大人もトライできるかも」な要素が多くて。まずはジャケットのインナーで着て、様子見しようと思います!
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト/柿崎こうこ
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