メゾンと日本を「結ぶ」さまざまなアート作品を展示
カルティエが日本に初めてブティックをオープンしてから今年で50年。その節目を記念して、「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」が開催されています。
会場に選ばれたのは、日本で最も長い歴史をもつ東京国立博物館の表慶館。左右対称の構造をした歴史ある建物で、「カルティエと日本」「カルティエ現代美術財団と日本アーティスト」の2つの軸で、カルティエと日本の「絆」を紐解いていきます。
貴重なアーカイブコレクションも!作品を通してカルティエと日本の軌跡に触れる
会場内は表慶館のつくりを活かした装飾になっていて、「カルティエと日本」をテーマにした右側のエリアでは、創業者のルイ・カルティエ時代から今日まで、日本文化がカルティエに与えてきた影響について紹介。1988年以降、過去5回日本で開催されてきたカルティエの展覧会を振り返りながら、貴重なアーカイブコレクションを集めた「カルティエ コレクション」をはじめ、メゾン カルティエの象徴的な作品やアーカイブ資料など170点以上の展示を通して、半世紀に渡るカルティエと日本の歴史を辿ります。
▲写真上/「スクロール」ティアラ 1910年 写真下/ソートワール 1928年(ペンダント)、1929年(チェーン)1995年に東京都庭園美術館で開催された「カルティエ・コレクション-絢爛のジュエリー フランス宝飾芸術の世界展」で展示。
▲「スネーク」ネックレス 1968年 2019年に国立新美術館で開催された「カルティエ、時の結晶」で展示。
日本のアートシーンを代表する、国内外アーティスト16名の作品にも注目
左側のエリアでは「カルティエ現代美術財団と日本アーティスト」の密な関係にフォーカス。財団創設以降、日本人アーティストの発掘だけでなく、ヨーロッパでの作品紹介、展覧会から出版、コレクションの購入までを結びつけ、その協力関係は今もなお継続しています。
本展では、日本のアートシーンを代表する国内外のアーティスト16名の作品を通して、カルティエと日本のまた違った側面の「絆」を表現。絵画や写真、建築、デザイン、映像など表現のジャンルを超えた120点ほどの作品を、万華鏡のようなビジョンで体感することができます。
▲ビートたけし 展示風景 (c)T,N GON Co.,Ltd.
▲横尾忠則 展示風景 (c)Tadanori Yokoo
▲三宅一生 「Flying Saucer, ISSEY MIYAKE Spring-Summer 1994 Collection」 1993年 (c)Issey Miyake Inc
左右の空間を繋ぐ広間に飾られた澁谷翔氏の作品は、カルティエから依頼され制作。35日をかけて47都道府県を訪問し、毎日、地元新聞の日刊紙1面に空を描いて作品を完成させたそう。
▲澁谷翔「日本五十空景」2024年 (c)Sho Shibuya, Fifty Sky Views of Japan
50年にわたるカルティエと日本の絆に触れられる本展は、7月28日(日)まで。カルティエの新たな魅力を発見できるまたとない展覧会に、ぜひ足を運んでみてください。
■カルティエと日本 半世紀のあゆみ 「結 MUSUBI」展 ― 美と芸術をめぐる対話
【会期】2024年6月12日(水)〜7月28日(日)
【会場】東京国立博物館 表慶館
【住所】東京都台東区上野公園13−9
【開館時間】9:30〜17:00
※金・土曜日は19:00(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】毎週月曜日、7月16日(火)
※7月15日(月・祝)は開館
※本記事は2024年6月20日に公開されたOggi.jpと同内容になります。
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