(取材データ)リコさん(仮名)、37歳。エステティシャン。結婚後10年間は幸せな生活を送っていたけど、ある日夫の浮気が発覚。そこからどんどん女関係と浪費癖の証拠が出てきて愕然! 2年別居したのち、現在では二児を育てるシングルマザーに。
幸せだと思っていた結婚生活はまやかしだったの?
リコさんは、小学生の息子ふたりを育てるシングルマザー。1年前に離婚したばかり。
20代のとき、水商売のバイトをしていたリコさんの店にお客として来ていた2歳年上のAさんと、東京と名古屋での2年の遠距離恋愛を経て結婚。当時、リコさんは23歳。結婚のきっかけは、遠距離だったから「一緒に暮らしたいね」というものだったそう。
リコさん:夫婦仲はすごく良かったんです。めちゃくちゃ愛されてると思ってました。マメだし、子煩悩でいいパパで、周りのみんなから「いい旦那さんで幸せだね」と言われて。それが、結婚10年目くらいかな。彼の浮気が発覚しました。
まさかの夫の浮気。ショックを受けたリコさんは、頭に血が上って逆上し、夫を殴って蹴って肋骨にヒビを入れて、警察沙汰にまでなってしまいました。
え? ここまで原稿を書いていて、私は一度書くのをやめてリコさんに確認の連絡を入れましたよね。だって、電話取材したあとに送っていただいたお写真では、リコさんってすごい美人で優しそうな方。とても暴力を振るうようには見えないので、自分の取材メモが間違っているんじゃないかと思ってしまったのです。でもやっぱりメモの内容は正しかった…!
さかい:浮気はどうやってわかったんですか?
リコさん:スマホを見たら、行為中の写真や動画があったんです。私も顔を知ってる相手が4人はいて…。
4人も…! 浮気現場の証拠画像を見ただけでも辛いのに、普段愛し合っていると信じていた夫がそんなにたくさんの女性と関係を持っていたら、暴力はいけないこととはいえ、カッとなるのは無理もないですよね。ここまで書いてきて、ようやくリコさんの気持ちが少しわかった気がしました。
さかい:それまで浮気を疑うような兆候はなかったんですか?
リコさん:そうなんですよ。ただ、今思えば、彼は年齢の割りに収入が多かったのですが、稼いでいるはずなのに手元にお金がまったく残らなくて。何でなんだろう、とは思ってたんですよね。浮気がわかったあとにクレジットカードの利用明細を調べたら、女性とご飯に行ったりしていたことがわかって、「だからか〜〜〜!」と。
それまで、夫の給与明細を見せてもらったことがなかったリコさん。生活費だけ渡され、あとは夫が別口座に入れていて、多額のカードの引き落としがあっても、「会社の接待であとから戻ってくるから」と誤魔化されていたのです。
う〜〜〜ん。マメで子煩悩で稼ぎもあるいい旦那さんが、影では浮気三昧。こういうパターンって実は周りにも結構いるので、これは女好き夫の「あるある」だな、と私は思ってしまいました。たぶんそういう男性って、仕事ができてエネルギッシュだからこそ、妻にもよその女性にもマメにできる体力があるんですよね。そして仕事ができる=気が利くから、モテる。
そんなわけで、幸せな結婚生活から一転、夫の女癖の悪さにどんどん悩まされることになるリコさんのお話は、次回に続きます
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。