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FASHION ファッションニュース

2022.08.24

シャネルのクリエーションを支える〝手〟を見つめて。写真家アンヌ ドゥ ヴァンディエールの展覧会が開催

シャネル・ネクサス・ホールにて開催される、シャネルの卓越した手仕事に着目した展覧会。写真家アンヌ ドゥ ヴァンディエールがきらびやかなファッションの舞台裏の世界を映し出す、注目の写真展をご紹介します。

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美しい手仕事に光を当てる写真展

フランス人写真家アンヌ ドゥ ヴァンディエールの展覧会「à mains levées シャネルを紡ぐ手」が、シャネル・ネクサス・ホールにて開催。それ自体が美しい芸術とも言えるシャネルのアトリエ職人たちの手仕事にスポットを当てた、ファッションを愛する人たちも必見の写真展です。

©Anne de Vandière

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8月31日より開催「à mains levées シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展」

ジャーナリストとしてそのキャリアをスタートさせた、写真家のアンヌ ドゥ ヴァンディエール。10年以上の長きに渡り、都市化、工業化、グローバリゼーションによって消滅の危機に瀕したノウハウや文化を記録し続けてきました。とりわけ技術や文化、芸術を生み出す〝手〟に魅せられ、1999年から〝手〟にフォーカスを当てた数々の作品を生み出しています。

今回の展覧会では、タイトルの通り〝シャネルを紡ぐ手〟、つまりシャネルの手仕事にたずさわる職人たちに着目。2022年、アンヌはこの写真展のために、パリ・カンボン通り31番地に位置するシャネルのオートクチュールのアトリエ、そしてそのクリエーションを支えるフランス国内のメティエダールの13のアトリエを取材。ツイードから刺繍、プリーツ、そしてカメリアまで、シャネルが提唱するアイコニックな美のボキャブラリーは、メティエダールアトリエのサヴォアフェール (職人の手仕事) によって生命が宿ります。

©Anne de Vandière

長年にわたりシャネルはかけがえのない職人たちとクリエイティブな関係を築いてきましたが、ファッションの世界を支えるその卓越した技術が公開されることはほとんどありませんでした。そんな中アンヌが本展のために赴いたのが、メティエダールの中心を担う場所として、またその継承を目的に2021年にパリ郊外に誕生した「le19M」。le19Mにアトリエを構える、刺繍のルサージュ、モンテックス、羽根・花細工のルマリエ、帽子のメゾン ミッシェル、プリーツのロニオン、靴のマサロ、金細工のゴッサンスなどを取材し、同時に、手袋のコース、コスチューム ジュエリーのデリュをはじめ、le19M以外に拠点をもつアトリエも撮影しています。

©Anne de Vandière

「手は人類が使用する最も古いシンボルのひとつ」と語るアンヌ。人物の外見ではなく内面を覗き込み、手に焦点を当てることで、ポートレイトを再認識し、その出会いから親密な物語を浮かび上がらせ、人類の普遍的な次元を伝えます。

©Anne de Vandière

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「à mains levées シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展」では、本展のために撮り下ろされた職人たちの繊細な手仕事の写真とともに、彼らの〝手〟についての言葉を展示し、シャネルのメティエダールの精神、そして情熱に満ちた手が紡ぐ物語を紹介。その作品は、観る者をきらびやかな世界の舞台裏へと誘い、足を踏み入れることを可能にしてくれます。職人たちが支えるシャネルの豊かなクリエイティビティを垣間見る貴重な写真展を、ぜひお見逃しなく。

【開催概要】
展覧会タイトル:à mains levées シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展
会期:2022年8月31日 (水) ~10月2日 (日) 会期中無休・入場無料・予約不要
開館時間:11:00~19:00 (最終入場18:30)
主催:シャネル合同会社
会場:シャネル・ネクサス・ホール 東京都中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4F
問い合わせ先:シャネル・ネクサス・ホール事務局 Tel. 03-6386-3071
公式サイト

作家略歴

アンヌ ドゥ ヴァンディエール/写真家

1980年代よりジャーナリストとして活動をはじめる。1999年から“手”をテーマにした「H/and」シリーズを発表。これまでにパリのヨーロッパ写真美術館(2004年)、プラハのマネスギャラリー(2006年)などで展示を行う。2009年以来、Tribus du Monde協会とコラボレーションを行い、10年間で20ヵ国を訪れ旅をし、50の異なる部族、コミュニティの人々のポートレイトを撮影。彼らの証言、ポートレイトや手を通して、失われていく文化に警鐘を鳴らし、その継承の重要性を示している。その作品はパリの人類博物館(2016年)をはじめ多数の美術館、ギャラリーで紹介されている。

写真/©Anne de Vandière

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