2日目|いよいよスキースクール「雪ッズ70」でゲレンデへ!
スキーウェアに着替えてから朝食は、森のレストラン「ニニヌプリ」へ。このあと夜もこちらで食事をしたので、このレポートはのちほどまとめて。朝早くレストランへ向かった私たちですが、それでも会場は混み合っていたので、スキースクールの予約があるご家庭は早めの朝食をおすすめします。
さて!今日は1日たっぷり子供たちのスキー体験です。昨晩降った雪でふっかふかのゲレンデでスキーができるなんて、こりゃ上手くなるだろうなあ、いいなあ!「雪ッズ70」の集合場所に向かうと、経験者の姉、雪山デビューの弟に分かれてレッスンがいよいよ始まります。
まずはデビューの弟の様子を見守ります。慎重派で公園の遊具も苦手、運動センスは微妙…?と思われる我が息子。その旨を先生に伝えると、「わかりました!ぜーんぜん、OKです!」と明るいお返事にちょっと安心し、元気に送り出します。息子が教わる「まるこ先生」はとにかく明るくてかわいい先生。準備体操や歩き方を教わるうちにすっかり息子も打ち解けた様子!
▲もちろんいきなりは滑りません、準備体操からきちんと!
▲初めてのスキー板で平地を歩くことから慣れていきます。先生の声掛けが素晴らしい!
今日は1日「雪ッズ70」専用のゲレンデで練習!板の先に2本の板をつなぐクリップを装着し、安定したハの字で滑れるように固定します。まずは止まり方を教わり、次に先生と手を取りながら滑り、慣れてきたら先生の進む・止まるの指示通りに動く…と徐々にステップアップ。進む・止まるの合図も、じゃんけんやだるまさん転んだなど子供が親しみやすい動きを取り入れているから、遊んでいるうちにいつの間にか滑れるようになっている…といった感じなのです。
▲「赤が出たら〝止まれ〟だよ!」
▲子供って「くぐる」ものがあるだけで一気にやる気が上がるんです
…いやいや、驚きました。本当に数十分前までゲレンデを見るのも初めてだった息子が、なんだか笑いながら斜面を滑ってきている!初めてのスキーを怖がることもなく、まだまだ滑りたい!と、「雪ッズ70」専用エリアの小さなリフトで何度も上がっては滑って下りてくる姿に、母はうっすら涙(笑)。
スクールのあと、もっとスキーをしたいという息子とリフトに乗って一番初心者向けのコースに行ったのですが、心配する私をよそに、私の後ろを転ぶことなく滑ってくるほどの上達っぷりで、しっかりとハの字で滑る・止まるを繰り返していました!スキーデビューができたらそれで十分と思っていた斜め上をいく様子に大感動。スクールで基礎を教わることって本当に大事だなと、先生への感謝の気持ちでいっぱいになりました♡
▲いつでも子供の表情を確認しながら教えてくれる先生!ありがとうございました
さて、昨年すでにスキーデビューをしている姉はというと…。高い・速い・大きい、な対象物全般を全く怖がらないチャレンジャー気質ですが、それでも板をつけた途端「どうやって動くんだっけ…」と不安そうな様子。頼れるお兄さん「だいち先生」に、まずは初心者ゲレンデで習熟度をチェックしてもらい少し練習すると、「リフトに乗って上から滑ってみましょう!」とさっそくリフトへ。
▲まずは初心者ゲレンデで基本の確認
すっかり忘れていた転んだときの起き上がり方も丁寧に教えてもらいながら、先生と何度もリフトに乗って滑って下りて…を繰り返します。最初はスピードが出過ぎてあわわ!となるも、先生のご指導のもとスピードをコントロールしながら、きれいなハの字で左右に大きくターンして滑れるようになっていました。不安そうな様子もどこへやら、目を見張る上達っぷりです。
▲一緒にコースを滑りながらアドバイスを受けます
▲コースの途中で、転んだ練習を何度か行います。これが大事
低いリフトを数回往復すると、長いリフトに乗ってより高いコースへとレベルアップ。陰ながら様子をみていた私もいよいよ付いていけなくなり…。スクールが終わって合流した娘に聞くと、最後はなんとリゾートで一番高いところまで行くリフトに乗ったそう。そこは翌日行った「霧氷テラス」からのコースで、まさに〝山のてっぺん〟。山頂から下りるといっても、なだらかでゆっくり下りてこられる初心者向けのコースもあり、コーチのゆ〜っくりな先導についていきながら40分ほどかけて下りてきたんだとか。
▲ホテルが遥か下に見えるところに行ってきました
▲山頂からではありますが、なだやかなコースがあるんです
▲「最後はここから降りてきたよ!」とMAPを指す娘。うそでしょ?と母、驚く
てっぺんから滑るなんて怖くなかったの!?と聞くと、「コーチがずっと振り返ってくれるから安心だった」とのこと。途中休憩しながら、「ちょっと急だったけどしっかり滑ってたね!」と褒められたと嬉しそう。こういう声がけもやる気に繋がるのでしょう!
こうして娘は母の遥か上を行くスキーヤーとなり、この年齢で身につけた基礎技術はきっと一生モノ。この「雪ッズ70」がある3つのスキーリゾート(「リゾナーレトマム」「リゾナーレ八ヶ岳」「ネコマ マウンテン」)でデータが共有されているとのことなので、今度はそのレベルからスタートできるのも便利なシステムです。
「こんなところ見たことない!」大興奮のアイスヴィレッジ
朝、昼とスキースクールでたっぷりお世話になって、スキーは終了。お部屋でひと休みしたあとは、ホテルからバスに乗って「アイスヴィレッジ」へ。ここは広〜い敷地に11棟の氷や雪でできたドームが立ち並ぶ、毎年人気の氷の街。雪の中にあらわれた氷の街の幻想的な世界に、子供も私もうっとり…!氷の広場で「氷のパーラー」で購入したマシュマロをたき火で焼きながら、ふと氷の気温塔を見るとマイナス6度。寒いなかハフハフしながら食べるマシュマロが、それはもう美味しいし、楽しくて。
▲なぜ溶けないの?と興味津々の氷の暖炉。焼きマシュマロがあると聞いたら、そりゃもちろん焼きますよね
▲とにかく寒い!帽子・手袋・ネックウォーマーをお忘れなく
氷でできたショーウィンドウを併設した「氷のブティック」は、今年このアイスヴィレッジに加わったお店です。アイスヴィレッジをより楽しむためのお洋服やアクセサリーが販売されています。ここでは大人も子供も一緒に純白のコートをレンタルすることができて(¥2,000/1時間)、「アイスヴィレッジ」での写真を一層フォトジェニックにしてくれます。氷モチーフだったり、気温で色が変わったり、旅の記念になる氷にまつわるアクセサリーもかわいかった♡
▲レンタルできる純白のケープ。かわいいしあったかいし、お気に入りの様子
▲気温によって色が変わるかわいいイヤリング
写真を見た子供たちが興味津々だった「氷のパーラー」では、スイーツを注文。なんて映えるスイーツ…!ケーキの上品な甘さに、ここまで子供とノンストップで動いてきた体が癒されました。娘はクリームソーダがかわいすぎる!と、すっかり女子の顔に。グラスは氷でできていて、氷を通てい見るブルーはなんとも幻想的。
▲フローズンケーキ(ホットドリンクとのセットで¥2,000)と氷のクリームソーダ(¥1,500)
すぐ隣には「氷のBar」。氷でできたセラーにずらりとお酒が並ぶおしゃれな光景にうっとり。せっかくなので一杯…と、オレンジの「氷のフルーツカクテル」(¥2,000)をいただきました。凍ったフルーツのシャリシャリ感がとっても美味しかった!
▲セラーやバーカウンター、イスまですべて氷でできているドームでお酒を味わう貴重な体験!
子供たちが一番盛り上がったのは、「氷のラーメン屋」。ま、まさかラーメンも氷で作られているんですか…?と待つこと数分、やってきました氷のラーメン。氷の器に冷たい麺と冷たいスープ、メンマも卵も、チャーシューさえも凍ってます!
▲餃子は温かい。当たり前なのに、逆に不思議に感じます…。氷のラーメン¥1,500、餃子¥1,000
子供たちは「こんなの食べたことない!おいしすぎる!」とそれはもう気に入って、ほかに凍らせてもおいしい料理ってあるかな?とシェフ気分でああだこうだとアイデア出し。日常ではなかなか出会えない食の体験って子供たちの創造力を広げてくれるのだなあと、感心しました。
このほか、すべてが氷でできた空間で宿泊体験ができる1日1組限定の「氷のホテル」や「氷の教会」など、まだまだ盛りだくさんな「アイスヴィレッジ」。夕方から食事までのちょうどいい時間にロマンチックな雰囲気を楽しめるスポットでした。寒さ対策は万全に!(小学生以上は入場料¥600がかかります)
森のレストラン「ニニヌプリ」では子供の学びもいっぱい、とにかく楽しい!
2日目のディナーは2024年12月にリニューアルオープンしたばかりの、森のレストラン「ニニヌプリ」へ。広々とした空間に種類たっぷりのビュッフェが魅力のこのレストランは、朝も夜も大盛況の人気っぷり!
▲開放的な高い天井、ウッディな内装でリゾート感たっぷり
▲大人も子供も大満足なメニューが並びます
まず出迎えてくれるのは入口にあるチーズ作りの実演ライブスタジオ。ここではトマムリゾート内のファームで搾られた「トマム牛乳」を使ったモッツァレラチーズ作りが実演されています。目の前で見る伸び〜るチーズにクギづけ。まさに職人技!
▲ずっと見ていても飽きないチーズ作りの過程。技がすごいんです!
この手作りチーズを味わえるのは。レストラン内の窯で焼き上げられた2種のピッツァ。焼きたてをまるっと1枚いただく贅沢にテンションが上がります!私たちは子供たちが大好きなマルゲリータを。チーズがとろけて、本当においしい!このピッツァコーナーには、ジンギスカンや山わさびをのせたものと2種のメニューが用意されています。
▲マルゲリータとジンギスカンのピザ2種類。注文ごとの焼きたてです!
トマム牛乳のソフトクリームを楽しめる「ソフトクリームステーション」は子供たちの目がキラキラ輝くコーナー。約15種のトッピングを自分の思うがままにトッピングできるとあって。もうお腹いっぱい〜!と言っていたのに、おかわりに行くほどの熱狂っぷりでした。私も一口いただいて、出来立てのソフトクリームってこんなに美味しいものなんだとびっくり。
▲その場で提供されるソフトクリームに好きなだけトッピング。子供たちの工夫が止まらない!
さて、森のレストラン「ニニヌプリ」へ行くなら、ぜひ早めに入店して申し込んでほしいのが「リゾナーレキッズスタジオ」です。レストラン内にある子供専用のクッキング体験コーナーで、今回はトマムの雪景色をイメージした「雪だるまパフェ」作りに挑戦しました。本格的なコックコートとコック帽に着替えて、気分はすっかりパティシエの子供たち。先生の説明を聞きながら真剣に作業を進めて〝お菓子作りのイロハ〟を体験します。スキーリゾートでこんな学びもできるのか…!
テーブルに戻り、召し上がれ!と子供から渡されて、また感動(笑)。とってもおすすめのプログラムです。
▲本物のコックコートの子供サイズを着用する、本格的な体験!このときは5人1組でレッスン
▲レアチーズクリームを絞って、フルーツなどをトッピング。先生が順番を丁寧にレクチャー
ちなみに2日目の朝食も、ここ森のレストラン「ニニヌプリ」のビュッフェでした。朝食の名物は、〝海宝丼〟とフレンチトースト。数種類の海の幸を特製の醤油ダレで漬け込んだ具材を白ご飯に乗せる一品は北海道の幸を感じる贅沢な一品で、一体朝から何杯おかわりしたことか。東京では、金額的にも体型管理的にも(笑)絶対にできない贅沢です。出来立てのフレンチトーストもホテルの朝食ならではの非日常感が味わえる幸せな甘さ♡子供向けのメニューも豊富で離乳食は無料とあって、朝も夜も家族連れの方で大賑わい。リゾート内の食事に迷ったらココがおすすめです!(大人/ディナー¥5,500・朝食¥2,600、7歳〜11歳/ディナー¥4,000・朝食¥1,900円/4歳〜6歳¥2,800・朝食¥1,400円/3歳以下無料)
▲ニニヌプリの朝食。北海道ならではのメニューを朝からたっぷりと!
3日目|最終日、出発までおすすめの遊び方は?
あっという間の最終日、「リゾナーレトマム」発の新千歳空港行きのバス発車はお昼です。準備の時間がかかるスキーはできなさそうだけど、最後の最後までアクティブに動きたいと、「霧氷テラス」へ行くことにしました。ゴンドラの運転が始まる9時に合わせるべく、朝ごはんも早い時間に向かいます。宿泊していた「リゾナーレトマム」と「霧氷テラス」の間にあるビュッフェダイニング「hal」を食べ、そのままバスで霧氷テラスへ向かうスケジュールです。
▲やわらかローストビーフ丼は必食です
こちらの名物はローストビーフ丼。一切れずつ丁寧に提供される贅沢な丼を朝からいただく幸せよ!最後の最後までグルメを食べ尽くす旅になりました。(大人/ディナー¥5,500・朝食¥2,600、7歳〜11歳/ディナー¥4,000・朝食¥1,900円/4歳〜6歳¥2,800・朝食¥1,400円/3歳以下無料)
「星野リゾート トマム」に来たら絶対に行くべき!「霧氷テラス」で冬山の絶景を
食事を終えて向かったのは、トマム山の標高1088mに位置する絶景の「霧氷テラス」へ向かうゴンドラ。霧氷とは、氷点下約2〜10度の間で空気中の水分や霧が木々に付着する現象のこと。スキーをするならこのゴンドラに乗って山頂から滑ることもできますし、「霧氷テラス」で景色を楽しんで、またゴンドラで帰ってくることもできるんです。夏は雲の上から天空の景色を眺めることができる「雲海テラス」として有名ですよね!リゾナーレトマムとトマム ザ・タワーの宿泊者は無料なのもうれしいポイント。
▲ゴンドラに乗ること約13分で絶景に到着。ゴンドラ往復料金大人¥2,200・小学生¥1,300、宿泊者は無料
スキー旅行に来ても、子供だけスキーレッスンに入れて、親は雪山からの景色を見ないまま帰る…なんてこともよく聞く話。せっかく雪山に来たのにもったいない!この「霧氷テラス」は滑らない人も雪山の美しさを感じてほしいという想いから冬も営業されていて、スキーの腕前的にこんな山頂から滑る機会が生涯なさそうな私も生まれて初めて「雪山からの絶景」を見ることができて、本当に感動しました…!
▲雲がずーっと下に見えます
景色に感動しつつも、とにもかくにも寒いので、展望デッキに併設された「雲Cafe」へ。霧氷がキラキラと輝く様子をシュクレフィレで表現した「霧氷コーヒー」や、雪の結晶のホワイトチョコを溶かして飲む「霧氷ホワイトココア」など、思わず写真に撮りたくなるメニューでひと休み。
▲「霧氷コーヒー」¥900と「霧氷ホワイトココア」¥700
▲ホワイトチョコを溶かしてたっぷり甘く。冷えた体に沁みる幸せ♡
周囲には、空中にせり出した造りの「Cloud Walk(クラウドウォーク)」や、バーカウンターをイメージした「Cloud Bar(クラウドバー)」で空中散歩ができるスポットが。高いところ好きの娘は、高所恐怖症の母と怖がりの弟を置き去りにして、雪山の景色を堪能していました。娘は昨日の「雪ッズ70」のレッスンでコーチと一緒にここからスキーで滑ってきたと言うんですから、驚きです。改めて貴重な挑戦をさせてくれるレッスンの素晴らしさを感じました。
▲「Cloud Walk(クラウドウォーク)」で佇む娘を遠くから撮影。母は足がすくんでこれ以上先には行けません…
▲写真よりも実際はもっともっと高く感じる「Cloud Bar(クラウドバー)」。高所恐怖症の母にとって彼女は超人!
出発までもうちょっとだけ遊びたい!それならバナナボートがおすすめ
雲海テラスから1時間ちょっとで戻り、出発まで少しだけ遊ぶ時間が残っています。前日から目をつけていたのが、「GAO アウトドアセンター」のアクティビティ。「滑る」以外の種類豊富なスノープログラムの中から、トマムが大好きなママ友に「最高に楽しい」と評判を聞いていたバナナボードにチャレンジ。(3kmコース/大人<13歳〜>¥2,600、子供<3歳~12歳>¥1,600、1.5kmコースもあり)
とはいえ子供向けの遊びでしょ?と想像していたのですが、旅の最後に「このトマムで一番楽しかったことはなんだった?」と話した際に、子供も私も即答したのがこのバナナボートでした!
▲とにかく猛スピードなんです
猛スピードで広大な雪原を駆け回り、右へ左へ滑りだす浮遊感はそれはもうスリル満点。ちょうど会社や学校に提出する書類が重なった時期だったので、「早く全部終わってくれー!」と叫んでストレスを発散。ママ、なんか叫んでたよね?と子供たちに笑われました。ありがとう、バナナボート!
大満喫した2泊3日の旅、これにて無事終了!願わくは、次回は…
スノーボードを終えてホテルに戻ります。朝のうちにチェックアウトしていたので、クロークに預けておいた帰りの服に着替え、レンタルウェアを返却して、大きな荷物を宅配便で送る手続きをしたら、いよいよバスを待つだけ。最後の最後まで遊び尽くした2泊3日の「リゾナーレトマム」を離れるのはとても名残惜しく、子供たちと「またすぐに戻ってこよう!夏にも来たいね!」と誓いました。
「リゾナーレトマム」を大満喫した今回の旅。このレポートをざっと書き終えた当初、感動という文字が10ヶ所もあったので「これじゃエディター失格だ…!」と半分を別表現に変更するほど感動の嵐だった、最高のスケジュールでした。もちろん2泊3日で十分リゾートが満喫できたけれど、冬に来るならばもう1日、スキーをしてお部屋でゴロゴロするゆったりとした時間があってもいいかもしれない。次回は必ずや、3泊に!すっかり親子でトリコになった「リゾナーレトマム」、スキーを上達させたい、親もホテルを満喫したい、という親子旅に全力でおすすめします!