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PEOPLEふたりの女の官能カラーパレット12か月

2017.09.05

ドラマティックでファンタジックな「白」の世界。〜すべての色には”LOVE”がある〜vol.2

本業はスピリチュアルビューティコンサルタント『mailove』ふたりの、ファッションからライフスタイルまで、「色」で語り合う気になるプライベートトーク!

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女には、色の数だけ物語がある。目にしたり、身にまとったり、食したり。
どんな色を愛するかは、そのまま、どんな女なのかを語ることであり、
同じ色を見ていても、まるで違う夢を見ることだってある。

元ファッションエディターとして活躍。現在はスピリチュアルビューティコンサルタントとして、見える部分も見えない部分も「キレイ」を提案していると話題のふたりのマイ。同じ名前、同じ身長、同じ会社、同じ小学校…運命的ともいえる出会いながら、色の好みはまったく異なるらしい。

ベーシックカラーをこよなく愛するマイ・田中麻以と
あざやかな色に囲まれて生きていたいマイ・秦野真衣。

アラフォーの対照的なふたりが往復書簡で紡ぐ、それぞれの色と人生。
おしゃれで、スピリチュアルで、ちょっと“変わってる”、ふたつでひとつの“myカラーストーリー。

今月のカラー「白」を語る後半は、ベーシック派のマイからバトンを受け取った、”白”を着ないマイのお話。

今月のカラー:”White”

[前編はこちら

ドラマティックでファンタジック。現実を飛び越える「白」の世界。

From Mai Hatano

やっぱりマイさんは愛の人だね。

マイさんから語られる「白」は、色がなくてもとてもカラフルで、懐深くてあたたかい。母のような大きくて強い愛。

白が似合う人は強い人。芯があって、凛としている。
白シャツ、白デニム、白Tシャツ…、なにげないシンプルなものを、自分色に着られる人にずっと憧れを抱いていた。ジェーン・バーキンとかケイト・モスとか「スタイルがある」人。「ぶれない」人。

…だけど、私のワードローブには白がない。

下着に凝りたいタイプだから、ベージュの下着をつけたくないって理由もあるんだけど(笑)。白に限らずシンプルな色や服が、どうしても似合わないんだ。

編集者時代はベーシックスタイルを打ち出す雑誌に長くいて、たくさんの白特集も担当していたから、ベーシックなものが似合わないのは結構コンプレックスだった。まるで自分には軸がないと言われているような気がして。
おしゃれでいい女の象徴みたいな白いシャツを、マイさんみたいにさらりと着ている姿が凄くうらやましかったよ。

でも私には、
カラフルな色がMYベーシック。無彩色がスペシャルカラー。

人とは逆の発想だけど、それが自分らしいのかもしれないって今は思う。

私にとっての白は、言ってみれば“エクストリーム”な色。普通じゃない感じ。確かに「神聖」って言葉がぴったりで。浄化、静寂、純粋、崇高…、日常とどこか隔たった世界を彷彿させる。

たとえばユニコーンやペガサスなど、神話の生き物にも白が多い。人間では計り知れない叡智を持った存在たち。かつて熊本で白い龍に出会ったこともあったな。美しくて優しかった。私以上に龍と仲良しのマイさん、白い龍には会ったことある?

特別な瞬間に着る色でもある白。
日本でも西洋でも、結婚式には「白」というのも興味深い。西洋ではヴィクトリア女王の婚礼が白ドレスだったことから流行、日本では婚家の色に染まるという意味で白。だそうで、理由がそれぞれ違うけれど、色の持つパワーから考えると、やっぱり「神聖な愛」を表しているんじゃないかと思ってしまう。

残念ながら結婚の予定は今のところないけれど、ウエディングブックやドレスの写真集を見るのはすごく好き。30代後半になっても、花嫁姿への憧れはあるのです(笑)。繊細だったり、華やかだったり、キュートだったり、色っぽかったり。白一色の中に繰り広げられる夢とロマンス。ドレスの写真なのに、おとぎ話を読むような気分でめくってる。

日常をドラマティックに変えてしまうという意味では、雪景色も好きだな。東京では数少ないけれど、見慣れた街がまったく別の顔を見せる、真っ白な雪の夜。静かで、どこか寂しくて、震えるほどに美しい。雪が降った日は、つい夜中に散歩をしたくなる。

そうそう、雪と言えば私にとっての究極の白を思い出した!

坂東玉三郎さんの舞踊「鷺娘」。

もう封印してしまったと言われている踊りだけれど、もしも機会があるのなら絶対に観てほしい。

幕が上がると舞台上は一面の雪景色。しんしんと降る雪の中、白無垢の振袖と烏帽子に黒い帯、傘をさした玉三郎さんの後ろ姿がゆっくりとセリから上がってくる。

その瞬間から虜になる。
息を呑んでしまうほど、人の気配がもうしない。異世界へいざなう圧倒的なエネルギー。

娘姿の鷺の精が、人間との悲しい恋を思い出しながら、最後には道ならぬ恋ゆえの地獄の責め苦に落ちていく…。妖しくて、哀しくて、儚くて、狂おしい、幻想的な愛の記憶。

着物の下の赤の襦袢とのコントラスト、ふとかざした手の濃密な白さ…。すべてが、とんでもなくエロティック。

そう、白ってなんだか色っぽいんだな!
白シャツの男の人の色気、なんていうのもいいよね。あ、もしかしたらそれが唯一のふたりのマイ、お互いに共通した、好みの白なのかも(笑)。

Photo by Takuto Tagashira

次回のテーマは、私のパワーアップカラーでもある「ピンク」。今でこそバカみたいにピンクに囲まれて生きているけれど、昔はこの色に全然興味がなかったんだ。そんな話も、聞いてもらおうかな…?

 

【ユニコーン】純粋で誇り高き存在、ユニコーン。パリのクリュニー中世美術館のタペストリーに描かれているような、ユニコーンと人間が共存していた時代って本当にあったのだろうと思っている。NYのメトロポリタン美術館のショップで出会ったこのコは、マーメイドの絵葉書と一緒に鎮座中。最近はユニコーンの絵文字も流行中で嬉しい。

【花嫁の白】エレガントでクラシック、そしてどこかモダン。ウエディング界のカリスマ“VERA WAN”が提案するスタイルブックが時代を越えても色褪せないのは、人生の特別な瞬間を彩るものだからだと思う。シンデレラのカードは、いつかお嫁にいく日まで飾っておくつもり(笑)。

【雪】冬じゃなくても雪景色に触れられるスノードームが、昔から大好き。写真は“TASAKI”のノベルティでいただいたお気に入り。はらはらと雪が舞い落ちる様は、星が落ちてきているかのようでじっと見入ってしまう。小さな球体の中に、世界と美学がつまっている。

【肌】白い服は似合わないのに、肌は白いと言われます。見てもらってないけど、自分のオーラカラーもきっと白。子供の頃は浅黒だったし、日焼け止めが苦手で紫外線対策は最低限。なのに、なぜだか年々白くなっていく。ほぼベジタリアンでフルーツ摂取量が多いことが原因かな? 日に焼ける代わりにホクロばかりが増量中。

秦野真衣
元ファッションエディター。現在は、同じ編集部の先輩だったもう一人のマイ(田中麻以)とスピリチュアルビューティコンサルタント”mailove“として活動。東京大学文学部美学芸術学科を卒業。アートやカルチャーに造詣が深く、ライフスタイルにも独特の美意識を発揮する。1979年生まれ・いて座・AB型。


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