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2025.06.30

内勤とは? 外勤との違いから具体的な仕事内容・向いている人の特徴まで解説【社労士監修】

「内勤」とは、主に会社のオフィスや施設内で業務を行う働き方を指します。「内勤と外勤の違いって何?」などの疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで、この記事では、内勤の基本的な意味や仕事内容、向いている人の特徴までを紹介します。

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Summary

  • 内勤は、企業や組織内で働く仕事を指し、事務作業や社内対応が中心。
  • 外回りや顧客訪問が多い外勤に対し、内勤は社内業務がメイン。
  • 内勤は、細やかな注意力や配慮、几帳面さが求められる職種。

求人情報で「内勤」と書かれていて、どんな仕事か気になったことはありませんか? また、「内勤と外勤って、具体的にどんな働き方?」などの疑問の声も聞えてきそうですね。

そこで、この記事では、内勤の定義から仕事内容、外勤との違い、内勤に向いている人の特徴などを、わかりやすく解説します。

内勤とは? 基本の意味と定義

まずは「内勤」という言葉の意味から見ていきましょう。普段何気なく使っている言葉にも、実は仕事選びのヒントが隠れているかもしれません。

内勤の基本的な意味

内勤とは、企業や組織の建物内で働く職種のことを指します例えば、オフィス内での事務作業や資料作成、電話・メール対応、社内ミーティングなどが含まれますよ。基本的に、営業や現場のように外へ出る機会が少なく、社内で完結する業務が中心なのが特徴です。

 

内勤社員 イメージ

(c) Adobe Stock

外勤との違いと比較

外勤とは、取引先訪問や出張など、社外での活動がメインとなる職種のこと。例えば、外勤の代表例は、いわゆる営業などで外回りをするような働き方です。外勤は、内勤に比べて、顧客との折衝や営業活動が多く、日々のスケジュールが外出ベースで組まれるイメージですよ。

一方、内勤はオフィス内で仕事をすることが基本です。ちなみに、同じ営業職でも、顧客訪問など外出が多い働き方を「外勤営業」と呼び、オフィス内の窓口などで、顧客に商品を提案する営業を「内勤営業」と呼んで区別していることもありますよ。

内勤と外勤の比較の際、注意が必要なのは「内勤=楽そう」というイメージだけで考えてしまうケースです。筆者の友人Aさんは、不動産営業として長く外勤をしていたのですが、人事部に異動した際、思わぬ苦労を味わったと話してくれました。

Aさんの職場は、内勤部門の人間関係が濃く、時には会社の上層部や外勤部門との板挟みになることも多いそうです。特に、社内でのやりとりでは、外回り経験で得た顧客対応スキルだけでは太刀打ちできない繊細な調整力や、処世術が必要になることもあるのだとか。

Aさんは「自分はコミュニケーション能力があると思っていたけど、それは顧客への提案が得意なだけで、社内の微妙な人間関係を調整するのは別物だった…」と振り返っていました。

働く女性

内勤とは、企業や組織内で働き、社内業務や事務作業が中心となる職種を指します。

内勤の仕事内容と業界別の役割

「内勤」とひと口に言っても、その役割や仕事内容は職種や業界によってさまざまです。ここでは、事務系・営業サポート系・業界別の内勤業務をみていきましょう。

事務職としての内勤(管理部門の役割)

総務・人事・経理といった管理部門で働く事務職は、内勤職の代表例でしょう。これらの仕事は、会社全体の運営を支える縁の下の力持ちであり、ミスなく正確な処理が求められるポジションでもありますね。

営業部門を支える内勤(インサイド業務の役割)

外勤の営業職を社内から支える「営業アシスタント」や「インサイドセールス」も、内勤の代表例でしょう。営業部門での内勤職は、主に資料作成、データ管理、見積もり作成など、営業活動を円滑にするための重要な役割を担っているポジションです。

デスクワーク

(c) Adobe Stock

業界別の内勤業務(警察、不動産、建築)

たとえば警察組織にも、外に出る活動ではなく、署内で書類作成や事務的作業を担当する職種があります。

また、不動産業界では、物件情報の整理や契約書の作成、建築業界では、工程管理や資材調達など、現場を支える内勤の役割は欠かせません。

働く女性

内勤は、事務や営業サポートなど業界ごとに役割が異なり、社内業務を支える存在です。

内勤のキャリアパスと転職のポイント

これから内勤にキャリアチェンジしたい方、あるいは今の仕事を長く続けていきたい方もいらっしゃることでしょう。ここからは、内勤のキャリアパスや転職のポイントを解説します。

内勤になりたい人が知るべきこと

まず、内勤になりたい人がおさえておきたいのは、事務に適性があるかどうか。というのも、内勤はかなり細かい注意力や丁寧な対応が必要になる場面が多いからです。また、社内での人間関係などに配慮する必要もあり、何かと気を遣う場面も。気遣いが得意な人や、几帳面な人にはぴったりな仕事といえるかもしれませんね。

反対に、あまり細かい作業や配慮が得意ではない人が内勤になると、苦しくなってしまうことも。特に、内勤を経験したことが無い人は、イメージだけで判断せず、実際にどんな仕事内容なのかを知った上で、自分の適性をみて決めるようにしましょう。

内勤職へのキャリアパスと成長戦略

内勤職として成長していくには、経理アシスタントや、営業事務など、まずは事務職からスタートして、徐々にチームリーダーや管理職を目指す道もあります。また、労務・経理などの専門領域では、簿記、会計、社労士などの資格を取って、スペシャリスト(専門職)として特化していくという道もありますよ。

成長 イメージ

(c) Adobe Stock

内勤職への転職を成功させるコツ

内勤職へ転職する際は、自分のこれまでの経験やスキルをどのように生かせるかを整理しておくことがポイントです。

たとえば、営業経験者なら、その経験を活かして、営業事務などの道を考えてみるのも手ですね。また、業界知識も強みになるかもしれません。実際に、筆者の知人は、生命保険の営業をしていた経験を生かして転職し、今は保険会社の営業事務として内勤業務をしていますよ。

さらに、MOSや簿記、衛生管理者などの資格を持っていると、即戦力として評価される可能性も。求人募集に「○○資格保有者歓迎」などと書かれていることもありますので、チェックしてみてくださいね。

なお、もう一つ気をつけたいのは、志望動機です。内勤を希望する理由として、「外勤がきついから」「外勤業務は体力的に厳しいから」といったネガティブな表現は避けたいところ。このような理由だけでは書類選考を通過しにくいでしょう。

実際に、人事担当者からも「内勤業務への理解が浅いと感じた」という声をよく聞きます。大切なのは、内勤という働き方を通じて、どのように会社やチームに貢献できるのかを具体的に伝えること。たとえば「営業経験で培った調整力を、営業アシスタントとして活かしたい」といった、自分のスキルとの接点を明確にする工夫が必要です。

働く女性

内勤職は適性やスキルを活かして専門職や管理職も目指せるキャリアがあります。

最後に

  1. 内勤は、社内で業務を行い、サポート役や管理部門として活躍しています。
  2. キャリアアップには資格やスキルが有効。経理や人事の専門資格、営業経験の応用が評価されます。
  3. 転職時は志望動機や適性を明確に。会社への貢献や経験の生かし方を具体的に伝えることが大切。

この記事では、内勤の概要や外勤との違い、内勤に向いている人の特徴や気をつけたいポイントなどを解説しました。

「内勤」は社外からは見えにくい仕事ですが、実はその職場にとって欠かせない存在です。ご自身のキャリアを考える際、ぜひ参考にしてみてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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執筆

塚原社会保険労務士事務所代表 塚原美彩(つかはら・みさ)

行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。
事務所ホームページ:塚原社会保険労務士事務所

ライター所属:京都メディアライン

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