アラフィフ世代は経験と柔軟性で組織に安定感と推進力をもたらす存在。
「母になるアラフィフ」が注目される背景
晩産化や家族の多様化により、アラフィフで母になる選択肢もあります。社会的な理解や医療の進歩が後押しする一方で、体力面や働き方との両立には課題も。そのため、事前の準備や周囲との協力体制が欠かせません。
アラフィフ男性・女性に共通するキャリア観と生活観
この年代は、キャリアにおいて「築く」から「支える」へと意識が移行するような時期です。職場では中間管理職としての役割が増え、家庭では親の介護や子どもの進学など複数の課題が重なります。こうした中で、仕事と暮らしのバランスを見直す必要性を実感する人が多いのも特徴です。
ビジネスの現場で「アラフィフ」が持つ意味と価値
アラフィフ世代は、豊富な経験と高い責任感をあわせ持つ、組織にとって重要な存在です。若手からの視線、管理職としての期待、そして自分自身の葛藤。複雑な立ち位置にあるからこそ、あらためてその価値と働き方のヒントを見つめ直してみましょう。

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アラフィフ世代の強み
以下の特性は、チームや組織に安定感と推進力をもたらします。
1.経験に基づいた判断力
長年の実務経験を通じて、状況を的確に読み取る力が養われています。
2.多角的な視点に立てる柔軟性
上層部と現場、どちらの立場も理解しながら調整できるバランス感覚があります。
3.「任せる力」による育成と協働
必要な場面ではあえて手放し、後進の成長やチームの自立を促すことができます。
「ベテラン」と呼ばれることの重さと意味
アラフィフになると、周囲からは「教える側」としての役割が自然と期待されるようになります。一方で、自分自身もまだ学び続けたいという思いを抱く人も少なくありません。
すべてを背負い込もうとせず、周囲と協力しながら前に進む姿勢こそが、信頼されるリーダー像につながっていくのではないでしょうか。
キャリアの節目として“アラフィフ”をどう捉えるか
副業や資格取得、新たな分野への異動など、キャリアの選択肢が広がるこの年代。これまでの経験の延長だけでなく、「今の自分に合った働き方とは何か?」を見直すタイミングでもあります。
柔軟に視点を変えることで、これからの働き方に新しい可能性を見出せるはずです。

アラフィフを肯定的に捉えるためのヒントと行動
「アラフィフ」という言葉に戸惑いや抵抗を感じてしまう方へ。世代ラベルを前向きに受け止める視点と、自分らしさを保つためのちょっとした工夫について紹介します。
「アラフィフ」へのネガティブな印象を和らげる視点
年齢を区切る言葉に引っかかりを覚えるのは、ごく自然な感覚です。けれども「アラフィフ」を、変化や成長を受け入れるひとつの節目と考えてみてはいかがでしょうか?これまでの歩みを認め、これからの選択にしなやかに対応する。そんな柔軟さが、年齢に縛られない自分らしさを育んでくれるように思います。
共感できるエピソードで“自分らしい”アラフィフを探す
誰かの経験や選択に触れることで、「こんな生き方もあるんだ」と気づかされることがあります。資格取得、転職、家族との関係の見直しなど、どの道を選ぶかに正解はありません。多様な選択肢があること自体が、自分らしい生き方を支えるヒントになります。
SNSやメディアに振り回されず、世代感を味方につける
あふれる情報に接する機会が多い、現代。つい他人の人生と自分を比べてしまいがちです。そんなときは、距離をおいて「自分が心地よく感じられる基準」を大切にしましょう。情報に翻弄されるのではなく、自分のペースで判断軸を整えていくことで、「アラフィフ」という言葉も、自分を後押ししてくれる存在に変わっていくかもしれません。

年齢に縛られず柔軟に生き方を見直し、自分らしさを前向きに育てることが大切。
最後に
- アラフィフは、around fiftyの略で、主に47~53歳前後を指すが、明確な定義はない。
- アラフィフは、家庭や職場で大きな転機や役割の変化を経験しやすい。
- 年齢に縛られず、自分の価値観と生き方を見直す好機と考えよう。
「アラフィフ、何歳?」という素朴な疑問は、自分の生き方や価値観に向き合う入口でもあります。年齢のラベルにとらわれず、自分の在り方を柔らかく育てていく姿勢が、今を前向きに生きる力になります。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
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