らっきょうはアリシンやフルクタンで血流・腸活・美容と幅広い効果が期待できます。
Summary
- らっきょうはアリシンやフルクタンなど健康・美容に役立つ成分が豊富。
- 血液サラサラ、高血圧予防、腸活など生活習慣病対策にも注目されています。
- むくみ予防やデトックス、美肌作りにも役立つ優秀な食材です。
Contents
最近、健康志向の高い人たちの間で、じわじわと注目を集めている「らっきょう」。薬味の脇役と思われがちですが、実は驚くほどの美容・健康パワーを秘めたスーパーフードです。初夏に旬を迎える今こそ、その魅力をきちんと知って、毎日の暮らしに取り入れてみませんか? 「らっきょう」の力を、オンラインスクール【Lieru式リンパセラピスト養成講座】講師であり、プロフェッショナルファスティングマイスター・健康美容食育指導士の木村吏江(きむらりえ)さんにお聞きしました。早速、紹介していきましょう。
らっきょうは本当に体にいい? 注目される健康・美容効果とは
梅雨から夏へと季節が移るこの時期、なんとなく体が重だるい… そんな不調を感じていませんか? 実は、自然素材のらっきょうが、そんな季節の変わり目の味方になるかもしれません。成分の特性と効果的な摂り方を知って、健やかで美しい体づくりに役立てましょう。
らっきょうが持つ主な栄養素とは?
らっきょうには、血流をサポートする「アリシン」、腸内環境を整える「フルクタン」といった注目成分が含まれています。
アリシンは、にんにくや玉ねぎにも含まれる天然の辛味成分で、血行促進や抗菌作用が期待されるもの。そしてフルクタンは、水溶性食物繊維の一種で、腸の動きを穏やかにサポートしてくれる頼もしい存在です。現代人に不足しがちな栄養を、らっきょうで手軽に補うことができるのです。

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なぜ「血液サラサラ」や「高血圧予防」が期待できるのか?
アリシンには、血小板の凝集を抑えるはたらきがあり、血液をサラサラの状態に保つことに寄与するといわれています。またフルクタンには、余分なナトリウムの排出をサポートする可能性があり、高血圧の予防に役立つとされます。薬に頼らず体を整えたい方にとって、らっきょうはまさに“自然からの贈り物”といえるでしょう。
美容と腸内環境を整える成分にも注目
女性にとって、腸内環境の整い具合はそのままお肌のコンディションにもつながる大切なテーマ。らっきょうに含まれるフルクタンは善玉菌のエサとなり、腸内フローラのバランスをサポートします。さらにビタミンCやミネラルも含まれているため、肌荒れの予防や疲れにくい体づくりにもひと役買います。美と健康の土台を支える“地味にすごい”食材なのです。

高血圧・心臓疾患・生活習慣病… らっきょうが役立つ理由
「らっきょうは体にいい」と言われる背景には、きちんとした科学的根拠があります。忙しくても健康を意識したい40代の女性に向けて、日常に無理なく取り入れられる理由をわかりやすく紹介します。
血管をしなやかに保つアリシンの働き
アリシンは、体内で酵素と反応し、さまざまな有用成分に変化します。これが血管に穏やかに作用し、柔軟で健やかな血管環境を保つことに貢献。加齢による変化が気になる世代にとって、見逃せない成分です。
水溶性食物繊維フルクタンがサポートする血糖値と腸内環境
フルクタンは、食後の血糖値の上昇をゆるやかにし、インスリンの過剰分泌を防ぐはたらきも期待されています。血糖値の乱高下は体調にも肌にも影響するため、日常的に意識しておきたいポイントですね。
カリウムやサポニンによる代謝・デトックス効果も
らっきょうに含まれるカリウムは、余分な水分や塩分を体外に排出する作用があり、むくみが気になる人にもおすすめ。また、巡りを促すサポニンも含まれ、代謝アップやデトックス効果が期待されます。

アリシンやフルクタンなどの成分が血管環境を保ち、代謝をサポート。生活習慣病予防に役立ちます。
「らっきょうの食べすぎ」で不調に? 注意点と1日の目安
どんなに体にいい食品でも、「食べすぎ」は禁物。特にらっきょうは、強い香り成分や刺激のある成分を含むため、摂取量には気を配りたいものです。
よくある「食べすぎ」の症状とは?
「らっきょうを食べすぎたらお腹が張った」「おならが増えた」「便がゆるくなった」という声も少なくありません。これは、食物繊維やアリシンの刺激による腸内活動の活発化によるもの。一度に大量に食べず、自分の体調と相談しながら取り入れることが大切です。