Summary
- 徳利の汚れは日本酒の成分や水垢が原因で、放置はNG。
- カビの発生は乾燥不足による湿気が大きな要因。
- 専用ブラシがなくても家庭にある道具で代用可能。
徳利の内側にこびりついた汚れや水垢。気になるものの、洗いにくい形状に、困ったりしていませんか? この記事では、ブラシなしでも実践できる徳利の洗い方を紹介します。
陶器やガラスなど素材別の注意点、カビの予防や落とし方まで丁寧に紹介。すぐに試せる身近なものを活用した裏ワザを多数取り上げるので、ぜひ参考にして、お手持ちの徳利を気持ちよく清潔に保ちましょう。
徳利が洗いにくい理由と汚れの正体
見た目は綺麗でも、徳利の内部は汚れや湿気が溜まりやすい環境です。その原因を知ることで、正しいお手入れ方法が見えてきます。
内部に残りやすい汚れとは?
徳利は「口が狭く、奥行きがある」という形状のため、使用後にお酒や水が完全に流れきらず、底に溜まりやすくなります。水垢による汚れは、うっすらとこびりつき、ぬめりや変色の原因となります。
また、日本酒に含まれる糖分やアミノ酸といった栄養分は、カビの養分となります。
「使うたびに違和感を覚える」「ツンとした酸っぱいにおいがする」と感じたら、それは内部に汚れが蓄積しているサインかもしれません。使用後はすぐに洗浄し、しっかりと乾かす習慣をつけましょう。

カビが生える理由とその兆候
洗浄後の「乾燥不足」は、カビの最大の原因です。
陶器製の徳利は素材自体が水分を吸収しやすいため、乾燥が不十分だと内壁にカビが根を張ってしまうリスクが高まります。
普段から、使うたびににおいや曇りをチェックする習慣をつければ、早い段階で異変に気づき、清潔な状態を長く保つことができますよ。
日本酒に含まれる栄養分や湿気が、汚れやカビの原因になります。
素材別・家庭向けの徳利の洗い方
毎日の食卓で使うものだからこそ、徳利はきちんと清潔に保ちたいもの。素材ごとの特徴と、ご自宅にあるもので対応できる洗浄の工夫を紹介します。専用ブラシがない場合の代用アイデアも満載です。
陶器・ガラス、素材で異なる洗浄の注意点
徳利の洗い方は、素材によって意識すべき点が変わってきます。
陶器は水分を吸いやすく、内部に湿気が残りやすい素材です。長時間水につけると変色や、においの原因になるため、手早く洗ってしっかり乾かすことが大切です。
ガラス製はにおいや湿気の吸着はありませんが、傷がつきやすく割れやすいため、力加減や道具選びに注意が必要です。
どちらの素材も、洗剤は中性のものを薄めて使います。内側まで洗える道具をうまく活用すると洗い残しを防ぎやすくなります。

専用ブラシがないときの【裏ワザ】代用法
徳利専用の細長いブラシが手元になくても、身近なもので洗うことができます。
振り洗い
細かく砕いた卵の殻と、水を徳利に入れ、軽く振ることで、卵の殻がクレンザーの役割を果たし、細かい部分の汚れを落とします。
重曹とぬるま湯でつけ置き
重曹を40℃程度のぬるま湯に溶かし、徳利に入れてしばらく放置すると、こびりついた汚れが浮きやすくなります。10分程度放置した後、水道水でしっかりと洗い流せば、すっきりとします。
複雑な氷ポケット付き徳利の洗浄ポイント
氷ポケット付きの徳利は、構造が複雑で洗い残しが起きやすい形状です。特にポケット部分は狭く入り組んでいるため、通常のスポンジやブラシでは届きにくいもの。
まず、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウムなど)をぬるま湯に溶かし、徳利を完全に浸けてください。このつけ置きによって、手の届かない部分の汚れが分解され、落としやすくなります。
つけ置き後、届く範囲の細かい汚れは道具を使って洗いましょう。
綿棒や毛先がやわらかい歯ブラシを使うと、狭いポケットの縁や入り組んだ部分の汚れも洗いやすくなります。毛先がやわらかいものを選ぶことで、デリケートなガラス面を傷つける心配も少なくなりますよ。
洗い終わったあとは水分が残りやすいため、ポケット部分も含めてしっかりと乾かすことが大切です。
洗ったあとの乾燥と保管が決め手に
洗い方に気を配っていても、乾燥と保管が不十分だと清潔な状態は長続きしません。湿気を残さず、カビやにおいを防ぐためには、洗ったあとのひと手間が大きな違いを生みます。
しっかり乾燥させるコツ
徳利のように口が狭く奥行きのある形状は、内部まで完全に乾かすのが意外と難しいものです。
まずは軽く振って内部の大きな水分をしっかり切ります。キッチンペーパーを筒状に丸めて内部に差し込むと、内側に残った水分を効率よく吸収できますよ。
そのまま、風通しのいい場所で口を下向きにして乾かすことがおすすめです。割れやすい酒器やコップなどは、お盆などにまとめて並べて安定させましょう。

保管場所と収納時の注意点
しっかり乾かしたあとでも、保管場所に湿気が多ければ、徳利は再びにおいやカビのリスクにさらされます。シンク下や閉め切った戸棚など、空気がこもりやすい場所は避けたほうが安心です。
風通しのいい棚や、カゴに入れておくと、湿気がこもりにくくなります。長期間使わない場合は、口に紙を詰めておくことで、ホコリの侵入も防げるでしょう。
このひと手間で、次に気持ちよく使える状態が保てるはずです。
しっかり乾かして風通しのいい場所に保管することが大切。
最後に
POINT
- 徳利の形状は内部に湿気や汚れが残りやすく、定期的なケアが必要です。
- 卵の殻など、身近なもので洗浄が可能です。
- 洗ったあとは水気をしっかり取り、通気性のいい場所で保管しましょう。
徳利の汚れやすさには理由があり、素材や形に合った洗い方と、乾燥・保管の工夫があれば清潔に保つことができます。専用の道具がなくても、身近なもので十分対応可能です。毎回の使い終わりに少しだけ意識を変えることで、カビやにおいを防ぎ、気持ちよく使い続けられる習慣へとつながっていきますよ。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けたファッション&ビューティをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれや美容を楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッション感度の高いエディターを通して発信中。
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