プライベートでは現在1歳の女児の母である永島優美さん。幼少時代に両親から“好きなことをやりなさい”と伸び伸び育ててもらったことへの感謝の気持ちから、自身も“娘ファースト”を大切にしたいと語ります。永島さん流の子育て哲学をお聞きしました。
永島さんの「女の時間割。」
Vol.1「女」時間〜ひとりの女性として仕事に向き合う時間〜
Vol.2「妻」時間〜妻として夫に向き合う時間〜
Vol.3「母」時間〜母として子どもに向き合う時間〜 ←この記事
永島優美さん
フリーキャスター・34歳
永島さんの「母」時間をClose up
10:00@Aquarium
娘と水族館へ
「娘は現在1歳11か月なのですが、歩くのが大好きでお出かけすると喜んで走り回っています。水族館がお気に入りでクラゲを熱心に見ていたり、イルカショーを見ながらノリノリで踊っていたり。初めて連れて行ったときにはすごく怖がっていたのですが、ショーの係員さんが教えてくれるダンスに一生懸命ついていこうとする小さな背中を見ていると“成長したなぁ”としみじみします」

「母」時間 永島さんのとある一日
8:00 起床
8:30 家族でわんこの散歩、朝食
10:30 娘と水族館へ
12:30 昼食
14:00 帰宅、娘のお昼寝中に掃除、洗濯
15:00 娘とブロック&塗り絵
18:00 夕食準備、夕食
20:30 娘就寝
21:30 動画を見ながら半身浴
24:30 就寝
子供の興味を最優先し、さえぎらない
永島さんがお子さんと出かけるときにいつも心がけているのは“興味をもったものはなんでも言葉にして、一緒に口に出してみる”ということ。
「娘は好奇心旺盛なので、外出時はとにかく“娘ファースト”で、彼女の行きたいところに私がついていくという感じ。途中で何かに興味を示したら、立ち止まってそれを言葉にして一緒に言ってみるということをしています。動物園に行ってライオンの前で立ち止まったら、“あ、ライオンさんだね”と話しかけて名前を一緒に言ってみます。もっと興味を広げて欲しいから“タテガミが茶色いね、なんかふわふわしているね”と色や触感なども言葉にするようにしてみているのですが、ふわふわ、もじゃもじゃ、ふさふさ…などなど日本語って表現がたくさんあるので。いちばん似合うのはどれだろう、なんて話しているとあっという間に時間が過ぎています。
娘の興味を共有する時間を大切にしたくて、“これだけはしないようにしよう”と気をつけているのは、親の都合で急かしてしまうことですね。たとえば朝保育園に送りに行くときって、どうしても時間がなくてバタバタしてしまいます。そんなタイミングに娘が“この咲いているお花を見たい”と立ち止まったり、地面を歩いている蟻を指差して“アリ!”としゃがみ込んだり、ゴツゴツした石の壁に触って感触を楽しもうとしているときに、“いやもう時間ないから”と、親の都合でシャットダウンしてしまうのはよくないと思っているんです。
とはいえ、それができない日だってたくさんあって、“もう急いでいくよー”みたいなことももちろんあります(苦笑)。できるだけ興味を共有する時間をもてるように、なんとか時間管理を頑張っています」

できれば楽しそうに笑って生きる姿を見てもらいたい
「逆に“これだけはしよう”と心がけているのは、私自身が“どんな瞬間も全部楽しもうと思って生きること”です。子供って親のことをとにかく何でも見ているじゃないですか。親が楽しそうにしていたら子供も自然と笑顔になりますし、その逆もあります。なので、まずは自分が自分の生活を楽しめるように、なにごとも笑顔でやってみようと。私がごきげんでいることで、子供が家の中に楽しい空気を感じてくれたらと思っています。
実際には“寝不足でボロボロ、もうしんどい“というときに娘と一緒にいたら面白い反応をしてくれて、そこにワンちゃんが乱入してきてみんなでわちゃわちゃするなど、逆に私が笑顔をもらうことのほうが多いかもしれません。 でも心がけることで“あ。今、娘が私を見ている。眉間にシワを寄せずにちょっと笑ってみよう”と意識することができます。
子育てにおいても、無理をしたり背伸びをし過ぎず自然体でやっていきたい気持ちがあるので、現実にできているかどうかは置いておいて、娘に“なんかママ毎日楽しそうだな”って思ってもらえることを目指しているんです」
子育ての原点となったのは幼少期の自分
子育てにおいても、ポジティブな自然体というしなやかで強い軸をもっている永島さん。元サッカー日本代表の永島昭浩さんというスター選手を父にもったことも、自身の生き方や子育て観に影響を受けたと振り返る。
「父も母もいつも私に“本当に自分が好きなもの、興味があることをやってみたら?”と言ってくれて、私が“やってみたい”と思うものは全力で応援してくれていました。自由に伸び伸び育ててもらえたことは本当にありがたかったですし、自分の娘にも今はただ、何も気にせずできるだけ伸び伸び育ってもらえたらと考えています。
娘は今、歌やダンスが大好きで、感情表現が豊かなすごく明るいタイプなんです。私の幼少期とはちょっと違う感じなんですよ。というのも、当時2歳くらいだった私はなかなかの人見知りで、小学生くらいまでは母の後ろに隠れてしまうような子だったんです。父がサッカー選手だったので一緒に歩いているとどこに行っても“あっ!”と気づかれてしまい、人の視線が怖かった時期がありました。そんなときに母から勧められて6歳から始めたのがジャズダンスです。すっかりダンスに夢中になった私は、学生時代はチアリーディングやヒップホップダンスに熱中し、その経験が人前に立って話す度胸のようなものを培ってくれて今につながっています。
もし今後、娘が当時の私と同じような気持ちになってしまったら、そのときは寄り添いたいと思いますし、できればこのまま伸び伸び成長してもらえたらと願うばかりです。幼いながらも“やりたい”“興味がある”ことについては、彼女の表情を見るだけでもわかります。才能を伸ばしてあげられるような選択肢はちゃんと準備しておこうと、夫とも今から話しています。いざ自分が親になってみると両親のすごさが改めてわかるものですね。私も父や母のように、将来娘が進みたいと思った道を全力で応援できる親でありたいなと思っているところです」
仕事に子育てに夫婦の時間にと、多忙な永島さんを支える心身のケア法についてたずねてみると、“旬のフルーツ摂取に半身浴でリラックス、好きなダンスを踊ること”という答えが返ってきた。
「旬のフルーツはビタミンや美味しさが最も詰まってるので、今の季節なら柑橘系の果物など毎日欠かさず取り入れています。ビタミンの摂取は肌や粘膜、風邪予防など美容と健康に直結しているので大切にしています。
あとはお風呂にちゃんと浸かって半身浴で汗を流すこと。半身浴中は持ち込んだタブレットでドラマやバラエティ、TikTokやYouTubeまで何でも見ます。最近はインスタグラムのリールにダンス動画をあげていたりするのですが、ヨガやジム感覚で踊って撮ってみています。少し動くだけでも体がスカッとして、私にとってやめられないライフワークです」
言葉を選びながら、じっくり丁寧に語ってくださった永島さん。女・妻・母と、写真でも3つの異なる表情を披露してくれました。撮影中のビハインド動画は、後日Donami公式インスタグラムで配信されますので、そちらもぜひお楽しみに。
Profile
永島優美
ながしま・ゆうみ/1991年、兵庫県神戸市生まれ。母に勧められて6歳からジャズダンスを始め、中高大学でチアダンスやチアリーディング、ヒップホップダンスを経験。関西学院大学社会学部在学中に地元神戸の観光大使を務めたことをきっかけに、アナウンサーを志望。2014年にフジテレビに入社。『めざましテレビ』や『めざまし8』など朝の情報番組のメインキャスターを7年に渡って担当し、バラエティ番組の司会やスポーツ番組のキャスターなども勤める。2021年に結婚。2024年に32歳で長女を出産。2025年3月に11年間在籍した同局を退社。5月に事務所設立、個人として活動を開始する。会社員時代に、日々の健康を支えてくれるフルーツに関心をもちオーガニックフルーツソムリエや果物インストラクター資格を取得。今後はフルーツの魅力を伝える事業も展開。
インスタグラム @yuumi_nagashima
撮影/眞板由起 スタイリスト/徳永千夏 ヘア&メーク/今関梨華(Linx) 構成/谷畑まゆみ
カットソー¥25,300、ベスト¥58,300(インターリブ〈サクラ〉) パンツ¥24,200(ウィム ガゼット 丸の内店〈ウィム ガゼット〉) 帽子¥4,400(フォーティーセブン) ピアス¥27,720、ネックレス¥50,160(ズットホリック〈バルブス〉) バッグ¥23,100(マニプリ)
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