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2018.12.07

再雇用制度で航空会社に復職。そこに至った理由とは 女・妻・母~今月の女:鈴木由美子さん

ANAホールディングス株式会社でイノベーションリサーチャーとして働く鈴木由美子さんの話。女、妻、母。それぞれのステージで働く女性の生き方をクローズアップするDomaniの人気連載。魅力あふれる女性たちの姿をお届けします!

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モヤモヤを感じるたびに、環境を変えてきました。でも30代半ばを過ぎて自分の〝根〟に気づき、再雇用制度で航空会社に復職しました

今月の女:鈴木由美子さん
ANAホールディングス株式会社・デジタル デザイン ラボ・イノベーションリサーチャー・44歳

イノベーションを生み出すため、脳みそがちぎれるくらい考えます

ひとつの山(会社)で会社員人生を終える“富士山型のキャリア”ではなく、状況に応じて山を乗り換えていく、今どきの“山脈型キャリア”で仕事人生を築いてきた鈴木さん。航空会社の新規事業開発に携り、イノベーション創出のエンジンとして奮闘している。 「機内時間の新しい使い方など、機内まわりをリソースとする5年から10年先を見据えた技術やテーマの開発に取り組んでいます」


新卒時代は航空業界に憧れを抱きつつ、ホテルの開業準備室で仕事人生をスタート。ユニークな組織で仕事に対する強い主体性が培われ、航空会社の既卒採用に再トライ。見事合格して客室乗務員の夢を果たす。その憧れだった航空会社を8年で退社し、31歳で外資系金融機関の役員秘書として転職したのは“自分がより主体性をもって関われる働き方を求めて”のこと。

しかしリーマンショックが訪れて、鈴木さんの心境は再び変化。 「金融業界を生き抜くほどの専門性はなく、40代を前に自分の足で道を拓ける場所はどこか考えたとき、自分の“根”は航空会社にあると思えました。折しも前の会社が再雇用制度を始めたと聞き、応募をして37歳で復職。42歳で大学院へ行ったのは、自分のキャリアには、さらなるビジネススキルが必要ではないかというモヤモヤ感を抱えていたからです。自己投資でモヤモヤが解消したかというと、答えは出ませんでしたが、異業種の励まし支え合える友人を得たことは大きな収穫でした。現在の新規事業の仕事は、太平洋の真ん中を浮き輪ひとつで泳ぐようなもの。でもいつか社会に影響を与えられるような、新しい価値を生み出せたらいいなと願っています」

Profile
すずき・ゆみこ/1974年、千葉県生まれ。大学卒業後、ホテルに入社して開業準備室で約5か月勤務後、客室乗務員として全日本空輸㈱に転職。31歳で証券会社に転職したあと、再雇用制度を利用して37歳で再び全日本空輸㈱に客室乗務員として復職する。42歳で早稲田大学大学院経営管理研究科に入学、翌年MBAを取得。43歳で現在の会社に出向し、イノベーション創出事業に取り組む。リフレッシュタイムは週3回のヨガ通い。

Domani2018年10月号『女[独身]、妻[既婚子供なし]、母[子供あり]Catch! 働くいい女の「月曜13時』より
本誌撮影時スタッフ:撮影/真板由起(NOSTY) ヘア&メーク/今関梨華(P-cott) 構成/谷畑まゆみ

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