「紛争と無関係なダイヤモンド」だけを掲げるティファニー
ティファニーが新たに調達した個別登録済みダイヤモンドの原産地(原産地域または原産国)情報を共有していくことを発表。 これはダイヤモンドの透明性を高める大きなステップであり、2020年までに業界初となる個々の製造工程情報の公開も予定されているとのこと。
ダイヤモンドの原産地といえば、「紛争ダイヤモンド」と呼ばれる内戦が行われている国から産出され、紛争当事者の資金源となっているダイヤモンドが問題視されています。だからこそ、ティファニーのダイヤモンド調達におけるこの取り組みは、20年をかけて責任ある資源調達とダイヤモンドの製造工程に投資してきた成果の賜物。各個別登録済みダイヤモンド(0.18 カラット以上)に肉眼では確認できないレーザーによる刻印で独自の「T&Co」シリアルナンバーを施して追跡し、調達先情報を提供していくんだそう。原産地を公表するという取り組みは、「紛争と無関係なダイヤモンド」の調達に関する一般的な保証の枠を超え、ティファニーにおいて、世界的にも非常に厳格な責任ある資源調達が行われていることを確約するために重要な事柄。ダイヤモンドに関連する人権問題が懸念されている国からの調達を行わないよう保証されているのです。
ティファニー最高経営責任者のアレッサンドロ・ボリオーロ氏は「ダイヤモンドは、人生の大切な瞬間を共に刻む象徴的な存在です。ティファニー ダイヤモンドには何ひとつ不透明なことがあってはなりません。お客様は、ご自身にとって何にもかえがたい大切なダイヤモンドジュエリーがどこで産出されたのか、どのような流通ルートを経て手元に届いたのかを知りたいと願い、これを知る権利があります」と話しています。
<ティファニーが掲げたこと>
・世界各地のティファニー ブティックにおいて、Love & Engagement のケースラインに陳列するダイヤモンド リングに、個々の原産地情報を分かりやすく表示。さらに、すべての個別登録済みダイヤモンドの原産地情報について、ティファニーのセールスプロフェッショナルやカスタマーサービスを通して伝えることができます。
・ティファニーでは、新規に調達するすべての個別登録済みダイヤモンドの原産地の透明性を100%確保することに取り組み、今後はたとえ責任ある資源調達が保証できたとしても、原産地が不明のダイヤモンドは一切調達しません。
人生の大切な瞬間に寄り添うダイヤモンド。デザインなどはもちろんのこと、こういった確固たる意志を感じる透明性の高さだからこそ、ティファニーのダイヤモンドに惹かれるのかもしれませんね。