「外見ばかり着飾っても、中が磨けてなかったら本物にはなれない」
フランスのハイジュエリーメゾン、ヴァン クリーフ&アーペルがサポートする「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」をご存知ですか。年齢や経験を問わずあらゆる人にジュエリーと宝飾芸術の世界への扉を開いた世界で初めての学校で、パリ本校において通年で講義を行う(英語、フランス語)ほか、東京、香港、ニューヨーク、ドバイにおいて特別講座を開催、世界中に学びの場を広げています。そんな「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」が2019年2月23日(土)〜3月8日(金)、東京で開校! 開校に先駆け、Web動画「勉強することはアンリミテッド」が公開されています。
この動画は、国木田独歩の玄孫で、パリ育ちのモデル・国木田彩良さんが出演していて、自身のふるさとでもあるパリの「レコール」本校での講義を通じて、魅惑的なジュエリーの世界を体験。「レコール」で学び直すきっかけを通して、迷える女性視点から、「自分とは何か」「本物の美しさとは何か」を改めて考え、新たな自分自身を発見していく様子が捉えられています。
動画の冒頭部分で、ロンドン生まれパリ育ちの境遇から「自分のアイデンティティは、どこに産まれたか、顔の形ではなく、どこに住みたいか、何になりたいかを自分で決めること」と語る国木田さん。そこで、自分が何者かを知るために「レコール」の講義を受講することを決めたんだそう。
今回「レコール」で受講した講義では、クリスタルを構成する要素に関して学んだ他、4つのダイヤモンドから本物を探し出す実技で、透け感や光の反射だけでなく本物が持つパワーや気を感じたそうです。そして「女性も外見ばかり着飾っても、中が磨けてなかったら本物にはなれない」と改めて実感。今後は「本物」の輝きに満ちた女性になっていきたいと力強いコメントを残しています。
全ての講義の受講を終え、「自分が強い女性になるためにはもっと勉強したい」と話しており、この動画を通して改めて自分を見つめ直し、女性として更に成長した国木田さんに注目していきたいですね。
「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」 日本特別講座の講義内容とは
講義は「ジュエリーの芸術史」「サヴォアフェール〈匠の技〉」「原石の世界」と大きく3つにわかれています。ジュエリーの歴史や文化、スタイル、象徴性などさまざまな視点からジュエリーの進化を探求する「ジュエリーの芸術史」(2〜4時間)。ハイジュエリー職人が実際に行う作業を体験することで、匠の技を理解することができる、現役のジュエリー職人や専門家が指導を行う実践的なワークショップ「サヴォアフェール〈匠の技〉」(2~4時間)。原石が宝石として評価されるまでの道のりを探り、宝石鑑定士の道具を使って、原石の見極め方と扱い方を学ぶことができる「原石の世界」(4時間)。各テーマそれぞれに、多彩な4〜6つの講義が開催されます、どれもジュエリーのことをより深く知ることができ知的探究心を刺激する魅力的なものばかり。
各分野の専門家によるジュエリーに関する最新情報や歴史、その世界の著名人や歴史に名を刻んだジュエリーなどをテーマに議論する「イブニング カンバセーション」(2時間)も開催されます。講義内容やスケジュールはオフィシャルサイトにまとめられているのでぜひチェックを!
展覧会の見どころ
展覧会その1「タヴェルニエのダイヤモンドを巡る冒険~ムガル帝国から太陽王へ~」
このエキシビションでは、かつてルイ14世が所有し、現在では行方がわからなくなっている20石のダイヤモンドのレプリカを展示。このレプリカは、パリ 国立自然史博物館とレコールが研究調査を重ね、最先端技術と熟練の職人の手仕事によって現代に甦ったもの。冒険家かつ商人であったタヴェルニエが1668年、インドのムガル帝国から持ち帰りルイ14世に売却した数千ものダイヤモンドのうち、特にすばらしい20石について、タヴェルニエは自身の著書「6つの旅(1676年)」に記しています。しかしこれらの石は19世紀に、ホープダイヤモンドとして世界に知られるブルーダイヤモンド1石を除き、すべての行方がわからなくなっていました。これらのダイヤモンドたちがレコールのエキシビションで甦ります。
展覧会その2「ハルミ・クロソフスカ・ド・ローラ~《自然の痕跡》」
画家バルテュスと日本人の母の元に生まれ、ヨーロッパを拠点に数多くのハイジュエラーにおいて作品を手掛けるジュエリーデザイナー、ハルミ・クロソフスカ・ド・ローラ。世界初公開の新作を含む、その創造性に満ちた作品を展示されます。このエキシビションは、日本において大規模に彼女のコレクションが展示される初めての機会。「自然の痕跡」と題されたこの展覧会では、ヨーロッパと日本、異なる文化が交わる中で構想された彼女のジュエリーや工芸品、オブジェが並びます。ゴールドや黒檀、牛の角、ファイアオパール、ダイヤモンドやサファイアなど、多様な素材を巧みに組み合わせて制作された、詩的な世界に住むクロコダイルやライオン、ホタル、蝶、サルやヘビなどの動物たち。芸術という扉を通じて、多様性にあふれ、野性味と繊細な美しさをみせる世界を探索し語られます。
展覧会その3「Through the Eyes of a Connoisseur~ある愛好家の目線」
世界各国を旅するレコールが、その土地の著名なジュエリー愛好家や専門家によるプライベート コレクションを通して、嗜好品を超えた美術品としてのジュエリーの価値を探る展覧会です。ひとつのコレクションを通して、ジュエリーの奥深さや美しさを知る稀少な機会。今回の日本特別講座では、古代グレコローマン時代からアールデコ期にかけての歴史的なジュエリー蒐集家の一人として世界的に名を馳せている有川氏によるコレクションが展示されます。その中でも今回は、アールヌーヴォー全盛期を彩ったラリック、フーケ、ヴェヴェールらの手による、ジャポニズムや自然、女性美を称える珠玉の作品群は必見です。
「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」 日本特別講座 概要
開催期間: 2019年2月23日(土)〜3月8日(金) 14日間
場所: 京都造形芸術大学 外苑キャンパス 東京都港区北青山1-7-15
オフィシャルサイト