Q:会社を辞めたいのに、上司の引き止めがスゴいんです…
答える人/新井千晶(キャリアコンサルタント)
A:条件を提示されても飲まないで!
退職交渉の際、上司の引き止めにあうことは、よくあります。 「このプロジェクトは誰がまわすんだ」 「この仕事を〇〇さんに引き継ぐことになったら、〇〇さんパンクしてしまうぞ。 かわいそうだと思わないのか」 「せめて後任を探し、3か月引継ぎをしてからにして欲しい」 「ここまで成長させてあげたのは…(会社のお陰だろ)」 など、想定をしてもいないようなことが言われるケースも多いようです。
実際にあなたが仕事上不可欠であるということもありますが、上司自身の評価が下がってしまうから、ということを心配している可能性も大いにあります。その場合、上司から「年収を上げる」「タイトルを上げてもいい」など、いろいろな提案があるかもしれません。
だからこそ、どんなことを言われても、気持ちが揺るがない、そう思うまでは行動に起こさないほうがいいでしょう。退職日を3~4か月先にして欲しいと相談された場合、そこはイエスと言わず、1~2か月以内にしてもらうようにしてください。私が見てきた転職者では、カウンターオファー(引き止め)にあって残ることを選択しても、結局その半年後に転職活動をする人が多かったと思います。自分が決断したことであれば、上司をしっかりと説得し、次の新たな道に進んでいきましょう! 自分の人生ですから!
キャリアコンサルタント
新井千晶(あらい ちあき)
エンワールド・ジャパン株式会社シニアコンサルタント。人材業界で約15年。現在はミドル・シニア層の転職相談やヘッドハンティングをしている。グロービス経営大学院経営学修士(MBA)。プライベートでは30代後半で結婚し、1歳の子どもを育てるワーキングマザー。
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