毛量が多い人は肩にかかる長さはNG! 短めのボブにしてまとまりアップ
「ハリが強くてしなやかに見えない髪質。髪の量が多くて広がるのが悩みです」と川人奈津子さん(33歳)。特に今は中途半端な長さで、このまま伸ばすか切るかの瀬戸際のところ。
そんなお悩みに対し、FONS代表の堀川智明さんは「肩にかかるところは、いちばん広がりやすくてまとまりにくい長さ。毛量が多い場合、後ろは短くしてグラデーションカットで襟足を引き締めれば、いい感じに後頭部に丸みが出てキレイなシルエットになります」。ハリがある髪質は無理に動きをつけようとせず、ストレート感を生かすのもポイント!
Front
Back
Hair Data
【オーダー方法】
後ろの長さは、首の長さの上1/3の位置に決定(首筋がキレイに見える長さ)。サイドはあご下にして、前下がりのグラデーションボブにカット。リップラインから表面にラウンドレイヤーを入れ、ウエイトの位置を上げる。前髪の中央は目にかかるくらいの長さでシースルーにして、両端は目尻に合わせて厚みを残してラウンドにカット。ドライカットで毛量を削る。カラーは、6.5トーンのネイビーブルーアッシュに。光に当たると透けてやわらかく見えるツヤカラー。
【スタイリング方法】
ドライヤーの風を後ろから当て、手ぐしで髪を前に流しながら乾かす。26mmのヘアアイロンで、表面の髪の毛先をワンカールの内巻きに。ヘアクリームを指先につけて毛先をつまみ、束感を出す。さらにシアバターを指先に少し取り、前髪をつまみながら隙間をつくる。最後にキープスプレーを全体に吹きつける。
「30代40代になると、今までは気にならなかった髪質の変化を感じるようになります。また、顔が重力によってたるんで見えるのも気になる年頃ですよね」と堀川さん。あごからつながるフェイスラインの延長線上にウエイト位置を設定したボブなら、顔がリフトアップして見えるのだとか。首筋も出るので、グッと軽やかになりますね。
【担当】FONS 代表 堀川智明さん
Domani2/3月号「どうせなら美人系ボブにしたい♡」より
撮影/藤原 宏(Pygmy Company) スタイリスト/兵藤千尋 メーク/久保フユミ・甲斐美穂(ROI) 構成/斉藤裕子